7月28日に発表されたGlobal Covid-19 Index(以下、GCI) の最新版でタイ王国が第一位にランクされている。
GCIとは世界184か国の感染データを収集し分析、同時にアメリカ・ジョンポプキンス大学が指数化しているGlobal Health Security Indexを加味して算出されている。
前回のランキングは6月14日に発表されていて、タイ王国は第2位であった。

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なるほど、Recovery Index (回復指数)ランキングで第一位がタイランドになっている

ランキングを見ると、韓国が第2位、ラトビア、マレーシア、台湾、ニュージーランド、オーストラリアと続く。。(オーストラリアは前回のランキングは第一位)

タイを巡っては国内の新規感染者が、既に60日間に渡って発生していない感染封じ込めに成功している国とされている。
現在、発生しているのは海外からの帰国者や入国者のみ。
先日、政府から特別入国を許された者の中に感染者が紛れ込むという政府の大失態も有り、同国では現在でも例外なしに厳しい強制隔離14日間を課している。

現在、徐々に少数の例外的な入国を受け入れてはいるが、実際は依然として厳しい鎖国状態を保っている。

2014年の軍部によるクーデターから形の上では民政に移管しているとはいえ、依然として実質は軍政の施政下である。非常事態宣言の再々延長が決まった先週あたりから久々の反政府デモが起き始めている。プラユット首相=退役陸軍大将の表情も険しい

タイと言えば、これまた世界の観光都市ランキングで首都バンコクが第一位にランクされる自他ともに認めるどえらい観光立国だ。
Covid-19 Recovery Indexの第一位とは裏腹に国内経済、特に観光関連業種は瀕死の状態。
聞くところによると、かなり早い時期に経済状況の悪化を苦にしたと想われる国内の自殺者の数が、Covid-19関連の死者数を超えているとも言われている。

本日のタイ王国のCovid-19関連の統計数は、総感染者数が3.304、回復者が3.111、死者が58となっている。