中国本土国民のタイ産ドリアンに対する関心がかつてない程に高まっているようだ。
それも新型コロナウイルスのパンデミックによる農産品全般の需要の落ち込みにもかかわらずだ。
そういえばここの所、パタヤでドリアン漁りに行くと必ずと言っていい程、中国本土からの観光客がそれに群がる姿を目にしていた。
現地英字メディアが伝えている。
タイ商務省によると、2020年の最初の4ヶ月でタイから中国へ輸出されたドリアンの輸出額が5億6千7百万ドルに達し、去年の同じ時期に比べて78%の増加としている。
2019年のタイのドリアン輸出額は14.6億ドル、前年度に比べて54.6%の増加。
おもな輸出先は中国、香港、その他のアセアン諸国が全体の98%を占めている。
商務省の担当官は言う。
これらの需要の急増の一部は、域内の多国間貿易交渉に端を発した物だろうとしつつも、同時に中国の果実販売事業者による収穫期前の旺盛な注文によるところが多いと述べている。
更に民間事業者、例えばCPグループ(タイ国内の食料品分野を網羅する一大財閥系コングロマリット)の打ち出した国内農産品の輸出促進策なども無視できない影響を与えているようだとしている。
CPグループは直近過去3年に於いて、南部3州ヤラ、ナラティワート、パッタニ―県の全てのドリアンを市場価格の約10-15%高で買い取り、自社の物流網を使い大規模な販売促進事業を実施したという。
同時に栽培事業効率化を目指す財団を設置して、品種改良や新たな販売路の拡充を模索し、南部諸州の農園従事者の経済的な処遇の向上を目指していると。。
これらの施策が功を発し、中国国内のタイドリアンの需要はとても高く推移しているという。
あるドリアン事業者が述べるところによると、タイ産ドリアンの年間生産量は90万トンに達し、その85%が輸出向けとされる。
続いて新しい品種の開発も幾つか完了し、生産地を含めたブランド化も始まっているという。
これらの施策が功を発し、タイ南部諸州のドリアン生産農家は俄かに活気を帯び始めているという。
南部ヤラ州知事は次のように述べている。
タイの南部3州は元々ドリアン栽培に適した気候と土壌を持つが、近年の生産体制の拡充策と輸出需要の急増を受けて、今年の生産者卸売価格が10-15%増しのキロ当たり100バーツに達し、次年度の見通しも明るい。
今年度のヤラ州のドリアンの生産量は53.031トン。(昨年は42.000トン)
需要と市場価格の増加を受けた農家が、生産農地の拡充を行った結果だという。
気になる値段と季節だがこれがまた難しい。
季節、流通量、品種、場所などで大きな開きがある。
バンコク都心の高級スーパーなどでは、スチロールにラップ詰めされた切り身が600バーツを超える値段が付いていたり。。
それでも敢えて値段を言うなら。。
私だったら、そうだな、、払っても80-150バーツ程か?
ラップ詰めされたものでも、丸ごとでもだ。
場所と品種と季節によるが、妥当な値段はそのあたりに収まる筈。。