予報によると、今朝は2.3m,17sec,220度,3000kjのウネリが届いている筈のウルワツ。
いつも通りに午前5時40分に現地到着。
耳を澄ますと音が大きい。。風は無風。
波高2.3mではこんな騒がしくない筈、いい方に予報が外れたか?
同時に緩んでいた気が引き締まる。

通常、この時間はまだ暗いので、わざわざ海況を見ようとはしないのだが、好奇心に負けて暗い中、崖上まで見に行ってみると。。
そんな大きくない様に感じる。
相棒にWhatsAppで、It sounds bigger,,とだけ送ってみると。。
その直後、どんなwave report だって、、文句を生で返される。
彼も好奇心に負け、着替える前にワザワザ観に降りてきたらしい。笑

それから4時間後の終わってからの画像だが、大分落ち着いている。

潮汐表によると午前9時半で引き潮一杯。
朝6時の時点ではまだ若干、潮位が高いのでゆっくり着替えて時間を消化し、いつも通りに歩き泳いで現場へ向かうと。。。

たいして大きく見えないが、5-6ftか?
しかし、力があるのは明らかでセットが入ると辺りは轟音、一面真っ白!
3000kjも数字が出ていて、波の高さが2.3mしか出ていないほうが変なんだが。。
出ていくのは簡単ではないだろう。
場合よっては何度かやり直す羽目になるかもしれない。

(私は3回ルールを採用している。3回やって出れなかったら他へ移ることにしている)

このサイズでは、甘く見ていると事故の元だ。
更に気が引き締まる。それでも、比較的少ないダメージで沖へ出れて、無事ラインアップに到着。
時計を見るとちょうど7時だ。
持ち出した板は、5-6ft向けの薄めの6’9セミガン、私にとって長めのショートボードとして使う位置付け。

相棒とともに、再度気を引き締め様子を窺っていると。。
沖が盛り上がり、、この朝最初のセットの第一波が入ってくる。。
あれー、、想ったより黒くてボリュームがあり大きい。。
6ftじゃない、、もっとだ。
少なくとも7ft。。あーあ、、板が合わない。。

朝イチの一本目を乗る前は、まだ精神的にも身体的にも準備が整っていない。
起床後、少なくとも2時間はとる様にはしているが、ハッキリ言って少し怖いのだ。(誰にも言わないけど。。)

相棒ともども幾つかのセットを合わせきれずにスルーしていると、見慣れない顔の3番手が遠くにパドルアウトしてくるのが見えた。
幸いにもセット間隔があるので、その時は気も休まる。
なんだか若そうな奴だな、、とみていると次のセットが入ってくる。。
追っていって、、緊張の一瞬、、正直言って、まだ一本目で押し切れなくて捕り溢す。。8ft少し足りない位に感じた。もう2段階上の板だっらた楽にイケたかもしれない。。(ドキドキで少し怖かった、インパクトベストを着て来れば良かったと後悔した)

それを見透かされ、、3番目の若い奴が、到着と同時に次の波にアプローチ、、で果敢にテイクオフ。
20分はかかっているパドルアウトの直後、間を置かずにそのままセットを乗っていく。。
しかも、バックハンドで垂直のテイクオフ。。

乾期最盛期のバリ、いくつかの有力コンテストが待機状態に入っている。
短そうな板で、勇敢にドロップ。。成功だ。。8ftのシークレットをそのまま、行くか! 間違いなくプロフェッショナルだ。。

すげーな。。来年にはオリンピック競技にもなる波乗りだが、、やはりプロは伊達にプロではないらしい。

しかし、乗る技術とは別にプロだって人間だ、、その後はどうなるのかと目を凝らすと。。500m程先に一度だけ、豆粒の様に視認できたが、それっきりだった。笑

怖かったのか、危険だと判断して退散したらしい。。
はは、我々だって長年、伊達にウルワツ・シークレットの住民をやっている訳では無い。

で、慣らすために中サイズのを3,4本乗ってみると。。
3000kjで高速な無慈悲な波、しかもインサイドは危険な低潮位。。
ダブルアップ気味のミドルセクションでセミバレル、、ウオールに手が振れるが、、手遅れにならないうちに早めに途中下車だ。
それでも300m程の距離が出ていて6ftか。。
4番目に到着の親しい友人は、30分もしないうちに8ftの長い板が真っ二つあり強制退場だ。

潮が更に引き、落ち着きを見せると、、何と5,6番目にガイドに連れられた同胞らしき御仁が2人。
オイオイ、大丈夫かよ?
珍しいな、このサイズで同胞の姿を見ることは稀だ。
しばらく様子を窺っていたが、やはり荷が重いらしい。。
それから正味1時間半程か? 気の毒なことに一本もまともに捕れていなかった。
何人も挑戦するのはいいが、、段階を踏んだほうが安全だと思う。
何事もなく陸に上がれたなら良いのだが。

それから、状況はパッとせずに、時折入る7-8ftセットにみんな大喰らい。
屈強なビッグウエーバーの友人は正面沖のボミーズに移動。。
良くない証だ。

それから時が経過するも、誰も多くは乗れていないので、私は2時間半後に波数7本でこの朝は終了した。
シーズン開始後、実働10日間で波数が概算で75本。
思ったように増えていかない。
技術レベルは5-6割ほどまで来ているが、、ここからが簡単ではない。。

明日以降に以降に期待しよう。