以前はバリ島で輸入食材を取り扱う店舗としては、間違いなくディジョンとこのゴメイ・ガレージが双頭状態を成していた。
どちらの店舗も西洋系食材の輸入販売、卸売り業、注文配達、キッチンウエア類取り扱い、デリ、カフェ、レストラン機能も兼ね備え、個人層から大型法人向け業務まで幅広く対応していた。当時、まだバリ島が大きな西洋化の荒波に飲み込まれる前の何処となく長閑な時代、連日のナシゴレンやナシチャンプルなどのローカルフードに食傷した西洋人達と一緒に、たまに自身に許す褒美として車に相乗りして街まで出かけて、よく本物輸入チーズを使ったラザニアや、フレッシュなサラダなどに舌鼓を打ったものだ。

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しかし、今から5,6年前になるか?或いはもっとかも知れないが、、ある日の突然の失火により店舗は全焼の憂き目に。

小ぶりだったが機能的、モダンな店舗を訪れるたびにアジア人である私には密かな西洋のプチ体験に気を良くしたものだった。
オーナーの心痛は如何ほどな事だったか?
同時にバリ島のエックスパットコミュニティに、大きなショックと溜息をもたらした。
火災の原因は、東南アジアでよくある電気系統からの失火と言われている。この辺は外見上、幾ら急速に近代化が進もうとも、依然として当地は途上国だと気付かされる典型的な現実の一つでもある。

Web上からの拝借画像だが。。ある日、独りで波に乗っていたら、急に丘が燃え出しておったまげた。波は抜群に良いのだが、帰る場所が火に包まれていて。。上がるに上がれず渋々と波に乗り続ける他ない、珍しい経験をするに至った。。当然、避難命令が出て現場周辺は封鎖されてしまい、全く誰も来ない。。。しかし、所持品とバイクが灰になって行くと想うと気が気でなく、5-6ftの波を単独で堪能できる極めてまれな機会だったのだが、余り楽しめなかった。この火災も電気系統の失火と言われている。焼け出された宿泊客はとんだ災難だった筈だ。。

話を戻そう! 今朝の事だが、新生Gourmet Garageが良いから行ってみろと言われ、先程行ってみたので報告する。
最初に断っておくが。。まだいつものソフトオープン状態だ。
なにやら大規模な改修工程が現在進んでいる。
カフェ、レストラン限定営業っぽい。
普通なら本格営業を待ってから投稿すべきなのだが、この物件は規模と質が特筆すべきレベルなので、早めの周知を促しても良かろうと判断してみた次第だ。
完全営業を開始した暁にはトンデモナイ店舗が出来上がる事だろう。
オーナーシップはオランダ系の資本家だと言われている。店舗外観はこの通り、大きな駐車場、セキュリティーゲート等、敷地面積も大きいが建物もかなり大型なものだ。
次に所在、以前の所在と同一だと想われるが、周辺の地所を巻き込み明らかにスケールアップしている。

具体的な営業が始まってはいない現時点での告知されている営業時間は、午前8時から午後8時となっている。まるで博物館の入り口の様な重厚な趣のある部材を使ったドアを抜けて中へ入る。先ず、現時点で営業しているカフェセクション、試しにジェラートを頼みマッタリとながら店内を観察してみた。

ジェラートはシングル26k、ダブル46kルピアの今時では安い部類の価格設定だ

好物の見るからに旨そうなクリーム・ブリュレがありしばし金縛りに。その他、チョコレートケーキ、ファッジ類など、このような本格的西欧系スイーツは変に甘過ぎない洗練された味わいが多い。濃いコーヒーを合わせればしばしの至福の時が約束されるだろう

西洋スタンダードのオープンキッチン。。次回は是非、食事を試してみるつもりだ

高級から超高級レストランやリゾートが点在するバリ島サウス、それらの需要に応える為か?2階スペースは業務系ウエアハウスとして使われる様だ。

奥にミートセクションがあり、専用冷蔵庫の中に大型燻製ハム肉類が静かに横たわっていた。見ているだけで涎が出そうに。。

初めて目にするBeef Barとの表示が。。なんとも心躍らされる表示だな。一体、どんなサービスが供されるのだろうか? 早期の完成が期待される

レストランセクションでは何やらオーナー、スタッフ、関係者がミーティングを行っているし、スタッフの研修業務を同時進行中なようだ。
どうも、私には東南アジア特有のこのソフトオープンって奴には馴染めないでいる。
ジェラートとカメラを片手に、店舗スタッフの了承をとってから少しだけ撮影させて貰ったが、雰囲気的にそそくさと手早く済ませる他無かったので、マシな絵が撮れなかった、どうかご理解を。。

しかし、完全営業の暁にはドエライ店舗が出来上がる事請け合いだ。
今から完成が待ち遠しい。
その時が来たら、改めて周知しようと考えている。