バリ島南部のブキット半島南東岸のヌサドゥア地区、言わずと知れた高級リゾートが集中し白い砂浜で有名なエリアだ。政府主導の開発により、殆どすべての海岸線は大型ホテルに占有されていて、個人資本が展開している場所は少ないのが実情だ。どう対処したのかは不明だがその中で唯一、海岸に面した隠れ穴場的な個人資本のレストランがある。それが今回紹介する Nusa Dua ビーチグリルだ。オーナーはフロリダ州出身のティムさん、その奥方地元出身のPutuさん夫妻。とても仲積むまじいご夫妻で、私も日頃からよくお世話になっている。旦那さんは勿論サーファー、この地に早い時期から定住している移住西洋人の一人。紆余曲折を経て素晴らしいレストランを作り上げた。時折、ここ地元で開催される国際ビックイベント時にはホスト国は勿論、関係国、オーナーの母国の政府要人などがプライベートで来訪したりと知名度も上昇中だ。採光、風通し、海に向かって開ける視界、静穏な環境、喧騒から距離を置き、時間がゆっくり流れていてまさに隠れ家だ。(いつだったか? このテーブルでケリー前米国務長官がピザを食べていてビックリした記憶が。汗)店内はこんな感じで明るく開放的。単独から多人数、グループ、ソーシャルファンクション、ウエディング、プライベートパーティーまで幅広く対応していて流石だ。 晴れていればガーデンセクション・テラスエリアで、実際に800m程沖合で波に乗るサーファーを見ながらブランチだったり、ピンク色に染まる夕暮れの空の下でディナーだったりと用途は広い。夜は家族連れ、グループ客、女性同士のリゾート客、それとやはりディナーデートも多く見受けられる。隣の6ツ星ともいわれる大型リゾートムリア・バリからの客もかなり多い。

私のお気に入りは満足できる波乗りセッションの終わった後に、テラス席で沖合を見ながら独りその余韻に浸りながら飲む凍ったグラスに注がれるビールだ。勝手を知ったスタッフは何も言わずに注いで、微笑みを残しサッと居なくなりそっとしておいてくれる。ウーン、格別だ!そしてその後には大概、窯焼きピザ、マッサージ、昼寝と続いて堕落の底へまっしぐらだ。(私にとっては 本当の楽園かもしれない)ティムさん、相変らずいつもお世話様になっていますが、本当にありがとうございます!齢50ン歳だが、毎日1-2回は入水する現役サーファーでもある。地元は勿論、世界中の業界人とも深く親交があり情報通だ。

メニューはイタリアン、アジアン、シーフード、インドネシアンの複合融和的モダンフュージョンとでも言おうか? 良く研究されて綺麗で普通に美味しい。近隣ホテルからの送迎もある。(メニューの一部を下に)
軽食系メニューのマヒマヒバーガー、五種類あるスムージーなんかが私のお気に入りでブレックファストメニューも悪くない。

(スイーツは、ほんのり甘くちょうど良いレモンタルト等、数種類ある。東南アジアにありがちな甘過ぎるような事はない) 
(下の画像は肉厚ジューシーなマヒマヒがレタスの下に隠れているマヒ・ マヒバーガー)

勿論、バーエリアではアルコール類もちゃんと取り揃えてある。この店の最大の売りは立地環境ではなかろうか? 短期旅行者なら狂乱のクタビーチでも良いのかもしれないが、慣れたリゾート客、在住者、エギュゼキュティブ、プライベートを重視する向きにはこのような隠れ家が必要だろう。周囲はゆっくりとした時間が流れ、交通渋滞、騒音、排気ガスなどは無く時折、動物の姿もチラホラ。

また付近のリゾートホテル宿泊の際に、ホテル内の食事に飽きたら気分を変えて訪れても良いだろう。頼めば送迎も来てくれるし、ヌサドゥアエリア内なら何処からでもタクシーで大体、10分以内で気軽に来れる筈だ。帰りは頼めば送ってもらえるとだろう。

最後に地図をどうぞ。