タイの日本食ブームが続いている。
私がこの国に関わるようになった時から既にそうだった。
タイでは日本食と言えば寿司。
タイ人にとっては寿司と言えば、まず何が何でもサーモン。
3か月近くに及んだ長く厳しい隔離措置を経て、最近ようやく国が動き出した感のあるタイで、そのサーモン絡みの騒動が持ち上がっていた。

正確には中国絡みのサーモンだが。
タイの主要英字メディアに、タイの水産庁が中国産の輸入サーモンについて声明を発したという記事が載っていた。

彼等が言うにはサーモンは大丈夫らしい。
当たり前だ!
というか、いつから海産物の鮭とCovid-19が関係するようになってたのだ?
しかも、寿司の本家の我々の知らない所で。

調べてみると、2次感染が広がり始めた中国北京のある食品市場で取り扱われる生サーモンからCovid-19が検出されたとか、されないとかと言う記事が事の発端らしい。
そしてタイは中国から大量の水産加工物を輸入していて、サーモンもその中に含まれているというのが騒動の原因らしい。

どうもこれにタイ当局が反応したって寸法らしい。
彼らが説明するところによると、中国から輸入されるサーモンの殆どは既に加工済。
そして国際的な厳しい品質検査を経て輸入されているとのこと。
第一、生鮮水産物がCovid-19を我々の呼吸器に媒介する証拠は無いと言っている。

サーモンがダメなら他の魚は? 焼けばいいのか? 豊富な海の幸が手軽に安価で。。カリムビーチの路肩の屋台村 プーケット・パトン

なんとまあ痛々しい程、馬鹿げた騒動が持ち上がったものだ。
アブナイのはコウモリじゃなかったのか?
もうCovid-19は充分。
これからは全世界で疲弊してしまった経済を立て直さなければならない。
これからが大変なフェーズで余計な手間をかけてる場合ではない。
冷静な対応を心がけよう。