前記事に引き続き、またもや意気消沈せざるを得ない決定が下されたので挙げなければならない。。私個人にも直接関係する事柄だ。

:前記事 Covid-19 タイのトラベルバブル構想は時期尚早か こちらから

昨日、タイ政府が自国のトラベルバブル構想に対して下した決定と同様に、インドネシア政府も外国人観光客を対象とした早期の選択的な受け入れ開始構想を見送るという決定だ。
具体的には、言わずと知れた同国屈指の国際リゾートアイランドのバリ島、タイ王国と並ぶ私の第二の故郷。
そのバリ島が意外と早い時期に日本を含むアジアの数ヵ国に対象を限定して開国するという可能性が潰えたと言う事。

神々の棲む島と言われるバリ島では、バリヒンヅーの祭礼は彼らの日常生活そのもの。同時に世界最大のイスラム教国であるインドネシア共和国の一部。その姿はさながらイスラムの大海に浮かぶ孤島の様。

感染拡大が長引いているインドネシア共和国、報道では東南アジア地域の感染者数がシンガポールのそれを抜いて最多に達したとのこと。
そんな現況を鑑み、コロナ後の新世界秩序のニューノーマルへ移行中のこの時期に、不完全な状況下での国境開放は得策ではないと、インドネシアのCovid-19対策当局の責任者とバリ島州知事は合意に達したと。

更にバリ州を含めた複数の自治政府当局者が協議を進め、以降の本格再開に向けた防疫上の準備に万全を期すことで一致。
国際的観光地のバリ州をポストコロナの外国人受け入れ施策の特別モデル地区として定めて試験的に施策を実施し、以後の国内向け施政に役立てることとするという。
具体的には、ウングライ・デンパサール国際空港にPCR検査施設を設置して入国者のスクリーニング検査を実施。
または、島内を感染リスクに応じて区分けを行い、(赤=高リスク地域、オレンジ=中程度リスク地域)それに即して観光政策を実施していく。

まあこんなところだが、その色分けに根拠がある無しにも関わらず、明確に赤やオレンジ色でゾーニングして規制や注意を促す手法は当地ではお馴染み。
数年前に起きたアグン山の噴火騒ぎの時に起きた一連の騒動で執られた方法と同じ。

今から3年程前になるか? バリ島の最高峰のアグン山の火山活動が突如活発化し、私個人も脱出か留まるかの判断を迫られた記憶も新しい。この時も島内の観光産業は甚大な影響を受けた。赤色で表されるエリアは60年前の大噴火時に起きた被害を元に作成された想定溶岩流到達地域。ひとたび大噴火が起きたら火山灰や噴煙の悪影響は全島を呑み込むと言われている。

我が国と並び、インドネシアは有数の火山地域。
噴火、地震、津波関連の災害は非常に現実的な危険だ。
やっと地質学的な災害の心配が収まったと安堵した矢先、今度は未曽有な全地球的な疫学上の大災害に見舞われてしまった。
国政担当者はともかく、観光収入に頼らざるを得ない伝統とモダンが激しく交錯する島に住む素朴な人々の事を想うと気の毒だ。
一切の収入を絶たれた彼らが現在をジッと耐え忍ぶ姿を想うと。。
彼らの屈託のない笑顔が戻るのは、一体、いつになるのだろう。。

長きにわたる私の海外活動歴を振り返ると、火山や洪水等の気象災害、暴動や爆弾テロ等の治安問題等、今迄には数々の不測の事態を無事にやり過ごせてきた。

しかし、今回はタイ王国とバリ島が両方ダメだ!
地理的に離れた勝手を知った場所が同時に不可になるとは。。
今までにない想定外な事態。
中々、手強いなCovid-19め!

この分じゃ、バリビーチやパタヤビーチに戻れるのは相当先になる。夏はすぐそこまで来ているが、私は一体、どうすれば?湘南ビーチにでも行けばいいのか?

しかし、私にはまだ日本という緊急避難港が有る。
それには本当に感謝している。