先進国では、きっとコロナ災禍に端を発した30年ぶりの株価大暴落のニュースで持ち切りだろうが、ここ第三世界ではその現実味は差ほど感じられない。
経済格差を利用した快適サードワールド・リビングはいまだに健在。。

色合い鮮やかなトロピカルフルーツ屋台群。残存農薬問題が時々囁かれるが、おしなべてタイの果物の評判は良い。マスク着用の店員たちも暇そう。。あまり日持ちしない果実類、、客が来ないと大損だろう

少なくとも今のところは。。
しかし、これ以降の世界経済の暗澹たる見通しは考えるだけで気が滅入る。。
観光産業に依存した東南アジアの国々にとっては酷いハードヒットになることは必至。
我々、パタヤ侍にとっては、良いのか悪いのか?
どちらに転ぶかは全く分からない。。通貨安か?またはその逆か?

バイクアプリ・フードデリバリー、オーガニックフード、Tatoo shop、マッサージスパ、美容クリニック等、西洋社会の概念的産物が目白押しのパタヤ

その先進国出身者による第三世界でのライフスタイルの実現だが。。
そのキーワードは、何故か健康、自然、ヘルシー、癒し、原点回帰、精神的充足などとなっている。。
しかし、私にはむしろローカル達の頭の中はその真逆を向いていて、はるかに即物的で大量消費主義を信奉している様に想えるのだが。。

Easy Health Pattaya。シンプルでナチュラル、落ち着いた緑と白を基調とし上手く纏っている店舗外観は良い感じに仕上がっている

まあ良いだろう! それは彼らの勝手だ。。
そう、その西洋人の描くアジア観とやらに敢えてのってみよう。。
以前、サードロード沿いに在った意識高い系ヘルシーオーガニックフード店のEasy Health。
今までに何度か西洋人との会食に利用して気に入っては居たのだが、ある日突然閉店していた。
やはり、罪深い街パタヤではヘルシー路線は受けなかったのかと思いきや。。
(パタヤは、朝飯にビールをヤル様な不届き者が多く棲む街だ。。)

暫くしてから移転したとの噂は聞いていたが、真相は結局判らずじまいだった。

そして本日、ようやくだが移転先が偶然目に入ったので早速入ってみた。

なんだ!元在った場所からもそんなに離れていない。
所在はサードロードのサウスパタヤロード寄りの海側。
皆さんの興味を掻き立てずにはおかない老舗キャッスル・ナイトクラブの対面になる。

店舗HPのリンクはこちらから

約一年ぶりの利用になるが、店舗の造りは同じコンセプト。
若干、ダウンサイズか?
元のロケーションからそう離れていないので、移転理由は大方、賃貸契約に関係する事なのだろうと想像できる。(東南アジアでは法人個人を問わずありがちトラブル。。)

小ぶりなホールだが、団体客を想定するような飲食店ではなく、意識高い系の独立独歩の単独客か、または在ってもカップル客位が殆どなので、店舗はこれできっと充分なのだろう。

早速、中に入って座り、メニューの吟味に入ると。。
つい試したくなってしまうようなメニューが延々と並ぶ。。
見ているだけで楽しくなり、、興味を掻き立てられる。
よってダラダラと15分程、見入ってしまった。。

美味そうなメイン系。。HPには抗生物質や成長ホルモンなどが添加されていない材料を厳選していると書いてある。面白いのはマッシュト・ポテトならぬ、マッシュト・ブロッコリなんてのもあり。。

自然派ジュースの類や。。シェイクやスムージーにプロテインパウダーを別料金で加えることも可能。。

デザートメニューにあるココナッツ・チアシードプリンは掛け値なしに絶品。個人的にだが、タイで今まで食べたデザート類で堂々の第一位だ。

面白いのはスナックセクションに自家製のグラノラバーなどがある。。結構な値段が付いているが、意識高い系のフィットネス愛好家の若者などはきっと、それを気にしないのだろう。。

最近よくある西洋人の捜索したボウル。。一体、これはなんだ? 味が無さそうな材料群を、無理やり丼に入れて変なものをかけて喰えって! まあ、新種のチラシ寿司にも見えなくもないが。。

これまた西洋人の創作物。。ヘルシーオーガニックなメキシカン、、ラップ巻や、ブリトーの類。。本物のメキシコ人がこれを見たらどう思うのだろうか?

定番ミューズリ・ボールやオムレツ系のブレックファストメニューも健在。。どれも美味そうだが大きさは保証できない

オーガニック系ナチュラル・フードというジャンル。
最初、自然派の健康志向の強い愛好家達がカルフォルニア辺りで創意溢れるメニューを創作。後にこれが静かに広がったとされるが。。
私のもう一つの根城バリ島にも、この手の料理を供する店は増えている。
この店も確かにオーナーはカルフォルニア出身の若者だったような。。店舗に座っていると、、客の数は私を入れて僅かに2組ほど。。
しかし、グラブ・フードや専属の配達員が引っ切り無しに出入りする。
これが現代世界なのだ。。
小売業で実証されるように、もはや店舗営業は時代遅れのビジネスモデルなのだ。。
現代の販売業は、アプリ仮想空間上がメインフィールド。。
小売業は絶滅危惧種、、飲食業界も淘汰や分化が進むはずだ。
出向くことに自体に意味が無いのなら、わざわざ店まで出向かなくても自宅で済ますことが出来れば両サイドにとってもウインウインなのかもしれない。。

壁面にはこんなものも。。食料5日間配達サービス3999バーツ。。素晴らしいが、結構お高めなのね!

その他のプロモなども、、新進気鋭で自由な発想の賜物。。殆どのメニューでイングリディエンツを追加料金にて変更可能。。個人志向の強い現世代にとってカスタマイズは当然の権利なのかもしれない。。店側は創意工夫を凝らし常時、色々な施策をやっているのだそう

ハッピーアワー3-6pm 20%オフはお得だ。いいな!今度来るときはこの時間にしよう

メニューを吟味してるうちに食べたいものばかりになり、選ぶのに難儀する。。
外に目をやると綺麗に調整された清涼的色合いが眩しい。。

店舗営業関連情報はこれだけで、宣伝も各種SNSで事足りるらしい。営業時間は朝の10時から夜の10時迄

HPには、バンコク店舗の記載もある。。
そして、今回最初に試したのはナッチョス。。
かなり腹が減っていたので、私的にはチーズと挽肉コッテリの動物性たんぱく質や脂質、それに炭水化物タップリの悪の権化的ジャンク・フードを期待していたのだが。。
出てきたのは。。。。ヘルシーな見てくれのコイツ!

これは失敗だった。。コッテリどころかチーズすら載っていない。。どうやら私自身の意識から変えなくてはいけないらしい

腹が減っていたので吟味して選んだつもりが、出鼻をかなり挫かれて無様に撃沈だ。
なので2品目は、無難にファーマー・オムレツなる物に。
西洋人の言うファーマー、即ち肉体労働者を指す高カロリー高栄養食を入用な人々向けメニュー。これも見た目も綺麗で味も量も控えめのヘルシー路線。。
あくまでもブルーカラーな波乗り修行僧の私は、迷わずテーブルソルトをふんだんにぶっかける。

(誤解無いように言っておくが、お味の方は充分に美味しかった。。平均以上だ)

そしてこれが一押しのチアシード・ココナッツプリン 75バーツ。(記事執筆中の現在、本気で今からこれだけ食べに行こうか迷っている)

Easy Health Pattaya。
纏めるとヘルシー志向のカップルや朝食軽食用途にはちょうど良いかと。。
ちなみに珈琲はメニューには有るが、何故かやっていない。。
健康的な意識の高い美男美女には珈琲すら御法度なのか?

そして腹が減っていてガッツリと沢山食べたい時には不向きかと。。

まあ、パタヤでありふれるタイフードやファランフードから、ちょっぴり嗜好を替えたい時などには重宝するのでは?
当然、筋金入りの健康志向で崇高なビーガンズのライフスタイルを信奉する貴方や、ベジタリアンの人々にもピッタリ合致する筈だ。