引き続き2000kj台のウネリが残るという予報の今朝、夜半過ぎから続いていた激しい雷雨も夜明け前にちょうどあがり、定時に臨むと。。
厚い雷雲の為か? 宵の薄明どころか、まだ漆黒の夜と変わらず波はおろか足元もろくに見えなかった。
それでも音と感じからして、波のサイズはそう大きくはないと目星をつけた。
短い板をセレクトして一旦、水際に向かうと。。
昨日同様に、怒涛のセットが入り始める。
水平線越えもチラホラ混じり、、なんだ全然小さくないと気付く。。
8ft+だ、ダメだ! 板を変えなくては。。
昨日同様に走って戻り、選んだのは7’3のセミガン。。
10ftの波を予想し、8’0も用意はしてあったが、そこまでは要らなそう。。
そして沖に着く。。
無風、無人で平和なひとときだ。
水平線だけに意識を集中する。。
陸の事は一切頭から締め出す。。
波乗りの醍醐味の一つだ。
Aフレームの波を選び、右左と波数を重ねていく。
昨日同様、比較的強い波なので後発隊の出足は鈍く、まだ誰も現れない。。
アマチュアめ! そのままずっと寝てろってんだと内心、自分本位にほくそ笑んでみる。
それでも気分は良いな。。
本年度から五輪種目に採用が決まっている波乗りだが、その本質は極めて自己中心的なスポーツだ。

同じ熱い想いを胸に抱いた文化、観念、言語、性別、年齢の違う若者や年寄りが同じ場所に集結し、同じものを追うのだ。そこには鬩ぎ合い、争い、嫉妬、怒り、欲求、強烈な自我、諦めと何でも渦巻くどす黒い世界が広がっているのが沖のラインナップだ。誰だサーフィンは爽やかで癒しのスポーツなんて言ったのは?
まあ、このスポーツを貶める意図はないのでこの位にしておこう。
午前九時くらいにようやく後発隊が出てきたので、まだ6ft+のセットが来ていたが潔く明け渡し退散だ。
どうせ知人や友人達だ。。余計にやり難い。。
状況が許せば午後のセッションに期待する。