パタヤ市内を流していたらまたもや見つかった安く綺麗で美味い食堂。
一体、幾つあるのだろうか? 恐らく、パタヤの新規店探査は私がこの世を去る日になっても終わっていないだろう。
昼間に混沌猥雑としたパタヤの街並みをサッと眺めても、雪崩のように目に入ってくる視覚情報に圧倒されて、なかなか直ぐには見えては来ない目新しい対象。
しかし、夜間になれば若干トーンダウンした光景の中に、時折浮き上がってくる興味を惹かれる対象がある。

夜間になれば見えてくる光景もある

屈指の交通渋滞スポット、、そうでなければ高速通過セクションのこのノースパタヤロード沿線地域。微かな高揚感を感じながらパタヤ市内中心部に向かう途上になる

今回の対象もバイク走行中に突如、目に入り慌てて逆走して確認後、その場で入店に至った物件だ。
例によって芸がない私には、どうしても店名は解らない。
看板にはFlying Vegetable Restaurant ともあるが。。
店員に音声レコーダに向かって発音して貰い書き起こそうとはしたのだが、語彙を知らないので音声データを文字に変換するのも、やってはみたが所詮無理な話だ。

グーグルマップにも記載されてはいるが、、Porridge King=粥王、と場当たり的でお座なりな記述になっている。(そんな訳ないだろう!) きっと英語に直すのも無理があるのだろう。本当に解したいのであればタイ語を習得する他ない

店舗正面に野菜類が綺麗に陳列されている。
この辺のタイ人の美的感覚は素晴らしいと感じる。
特に揶揄する意図は無いのだが、マレー半島を更に下った先にある私のもう一つの活動域のインドネシア共和国のバリ島には、ほんのつい最近まではあまり見られない光景だった。

バリ島でよく目にする危険な食材

別にあてこするわけではないが、私はインドネシア国内では一切、屋台食には手を付けない。上は常温外気に終日さらされる生の鶏肉達に、丸々と膨れた黒蠅が無数にたかっている。頼めば好きな部材を切り分けて貰えます。誰か試したい勇者は居るだろうか?


その隣には海鮮物、ダック、出来合いのスープなども陳列。

近年、歓楽街から見事に脱却し居住型都市へと変貌しつつ、依然として発展し続けるパタヤ。屈指の交通量を誇るノースパタヤロードに面しているこの立地は、大気汚染が多少気にはなるがこの点はマイペンライだ。

下に所在を挙げておくが、場所はノースパタヤロードにあるガソリンスタンドの真向かいになるので直ぐにわかるが、この道は中央分離帯で切れ目なくわけ隔てられている。
反対車線走行中にスクンビット通りへの突き当たりでUターンをしようものなら警察官が張っていたり、少々トリッキーなのでアクセスするには工夫してほしい。

有力なカオマンガイ屋など各地の実力店などでよく目にする蒸し器に入った出来合いのスープ類。そのバリエーションは多岐にわたり、見ていると興味は尽きない。

店内レイアウトは、入ってそのまま広めのホール、そして奥に厨房エリアのありがちな形。
あくまでも味と実質で勝負する地元対象型店舗なのだろう。
広いホールと厨房は、週末などのグループ客の集中にも対応可能な筈。

ざっと見たところ50人以上の収容スペースがあり、遅い時間のこの時は手持ちぶささにしているスタッフの数も多めだが、きっと最繁盛時には施設スタッフともにフル回転になる時もあるのだろう。

店内のあらゆる面が地元向け仕様なので外国人の私には参るが、それを帳消しに出来る良い点は価格設定も地元向けなのだ。
市内中心部からは外れたサードロードやノースパタヤロード周辺は、地元グルメ店舗の宝庫。そして観光客の姿は殆ど目にすることはない。
あるとするとすれば私のような単独行動派や物好き、または勝手を知ったリピーター達だろう。

眠らない街パタヤを下から支える地元民達。 旅行者が突きつける無理難題に、一日中付き合う気の毒な彼らのプライベートな夕食は我々のそれが済んでからで、必然的にそれは遅くなる。業務から解放されホッとした様な彼らの素の穏やかな表情が本当のタイ・スマイルなのかもしれない。。

メニューに明記されている営業時間は午後5時から明け方4時まで。
南国はどこも夜更かしなのだ。
よく早朝の便でパタヤを去る時に目にする街道沿いのムーカタ屋台は、どこも満員御礼の大盛況。
凄いな! 朝の5時にみんなで焼き肉パーティーかよ!

そして定休日は記載がないので連日営業だろう。
これこそ実力のある地元食堂の正しい姿だ。
このエリアには特徴のない店舗形態の実力店が散在している。
いくつかの過去記事を挙げてみると。

海鮮粥カオトム・コーシーチャンの過去記事はこちらから
ノースパタヤロード・サードロード・沿いの地元ローカル食堂の過去記事はこちらから

メニューを見ると、地元民向け実力店の例に漏れず非常に多品目で、とても紹介しきれない。
一部のメニュー画像を挙げておくが、実際は自分の目で確かめて欲しい。

店頭の蒸し器に有ったスープ類や。。薄い味のタケノコ鶏肉スープ類、私はこれらに目がない。。

一品物の魚料理やタイのソウルフードのソムタム系統。。

中華料理の流れを色濃く残す多くのステアフライ系統など。。

定番の海産物の揚げ物や炒め物系は非常に多くのバリエーションがあり。。

来訪時は生憎、食事を既に済ませたばかりだったので当たり障りのないスープとサラダを頼んでしまい激しく後悔。

元から彼ら概念には無いシーフードサラダなど頼むべきではなかった。それらは外来メニューで彼らの管轄外だ。量だけは凄いが。。

店舗サイズや業態から察するにこれらのレストラン食堂は多人数向けかと思いきや、実はそうでもない。
単独客向けメニューも充実していて実際、辺りを見回すと独りで静かに食事を摂る客の姿も多い。とまあこんな形で無責任な紹介を終わるが、パタヤ市内外縁部にこそ本当の良店が存在する。
一通りの観光客ステイタスでの活動を終えたら、このような店舗を試し始めても面白いのではないだろうか?    (第一、値段が嬉しい。。バーツ高も少し緩和できる)

引き続き、好ましい物件の探査を続けるので乞うご期待だ。。