昨今のLCCの勃興は勢いを増すばかり。。
長らくアンチLCCであったあのJALまでもが、LCCを立ち上げると聞く。
そのLCCだが、一般に安い料金の代わりに機内をギュウギュウと詰めてまるでイワシの缶詰のようにキツキツに押し込められる羽目になると巷では信じられているようだが。。。

中長距離LCC路線の花形機材か

名古屋ードンムアン線に投入されている機材エアバスA330neo

確かに飛行時間が4-5時間位の近距離便などでは、その形容もあながち間違いではないようだが、日本ータイ間のような飛行時間6時間以上になる中長距離便に投入されている機材では、個人的には狭さや窮屈さはさほど感じない。(あくまでも体躯が標準的なエコノミークラスの乗客としてだが。)

日本ータイ間でよく投入されている機体のA330

エア―アジアエアバスA330の後部座席番号45Hのレッグスペース

LCCの機内サービスは細々としたものまで任意で有料だが値段には勝てず、今では私はレガシーキャリアのタイ国際航空などはすっかりご無沙汰になってしまった。笑
その頻繁に利用しているLCC日タイ便を使う時に、どうせどれも同じだと投げやりにならずに、シート選びを少し工夫するだけでずいぶん快適性が増すことをご存じだろうか?

座席番号44番以降は2-3-2の横7人配列になる分、サイドの通路側の席の人は、自席横のささやかなエンプティースペースの恩恵にあずかれる

私が選ぶのはエア―アジア日本線の場合で、客室後部44番台から51番までの通路側席だ。
サイド左右の2列配置席の通路側には一席減った分の余剰スペースが生まれる。
そんなセコイと言うなかれ、これがあると色々と便利なのだ。
先ず、そこに立ち上がり誰にも憚られることなく居られる。
近頃ではトイレ前のスペースなどでちょっと体を伸ばしたり、ストレッチでもして居ようものなら、麗しのCAさん達に安全のために席に戻るように促されたり。。
ケチなLCCエコノミーの旅客は空の旅人の食物連鎖の中では最下層、居る事が許されるのは自席だけなのでこの非公式な専有スペースは貴重だ。

LCCエコノミー客にはこれで充分か? しかし文句は言えない。。国際線を6時間も乗って料金は1万円ソコソコのこともあるのだ。。

他、その余剰スペースに立ち座席に荷物を置いて何かの算ざんをすることも可能で、またひじ掛けのラッチを解除してそれを跳ね上げて暫く横座りなんかもできる。
またノックスクート日本線の最後尾席真後ろにも、同様の余剰スペースなどがあったりする。

長さによるが、、気兼ねなく脚をだらしなく投げ出してみたり、、

そしてその座席指定料金だが、ホットシートと名の付くものより大分マシ。
(何故か?日本線のホットシート選定料金は他路線に比べて高い気がする)
ホットシート選定が2千円前後に比べて、ここでは数百円で済む。
大体、客席の構造上必要な非常脱出口付近や、最前列前などのスペースにすら値段を付けて売りつけようとする抜け目ないのがエア―アジアだ。
彼らの術中に嵌まるのはあまり気分が良くないが、この程度なら許せる範囲だ。

機体の後部、幅が狭まるセクションの座席番号44番から51番の通路側がお薦め

如何だろうか?
パタヤ巡礼などでいくら心躍る国際線行でもこの6時間旅行は苦行だ。
まして帰国の途などでは尚更、気が重く疲労感に拍車がかかる。
それを少しでも、リーズナブルに軽減できるならそれに越したことは無い。
あくまでも巡礼自体に大きな意味が有り、その途上のたかが6時間ほどの移動プロセスに余分な経費をかけるくらいなら修行本体に掛けるべきだろう。せこさの否めない提案だが、私には3列席中央などを選ぶ人の気が知れない。
時は年末年始の巡礼の季節、少しでも心身のダメージを低減して一層の修行に励んで欲しい。