パタヤの日常風景 結局パタヤはこんなトコですけど。。その1から続き。

農産物だけでなく海産物も豊富なパタヤ。街の南北には沿岸漁業の水揚げ港があり新鮮な魚介類が容易に入手できる。地理的距離が近い分、私には首都バンコクでそれを食すよりは安心感を感じる

こちらは海産のカラス貝。ホイマレンプーと呼ばれる私の好物だ。一皿、100バーツ位なら食べても良いと思っている

珍しい貝だと思い100バーツを払い腹一杯食すも、後に内陸産すなわち淡水域に生息する物だと判り、少し怖い思いをする羽目に。カタツムリなのか? 寄生虫が怖いんでしっかり加熱してから食べたい類のアイテムだ。しかし、妙に旨かった

こちらはサバの香草焼き。プラー・サバ(魚の意)何故かそのまんまの呼び名が。理由は不明。。日本人が持ち込んだ食べ方なのか?? 長らく警戒して食べなかったのだが。。数年前に初めて食してから病みつきになっている。自前の醤油をブッカケて食べている。値段はソイ・ブッカオ価格で1本40-60バーツで済む庶民的な魚だ。

同じマレー半島に位置する隣国マレーシアと違い、アルコール飲料には寛容なタイ。酒に合うメニューが多く発達している。ポーション・サイズも、小ぶりでちょうど良いものが多いので、例え少人数でも多種多品目を楽しめて嬉しい。ノースパタヤロードとサードロードの交差点に位置する海鮮粥の名店カオトムコーシーチャン。。文句のつけようがない

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この店も地元系正統派レストラン。地元民も利用する適正価格店で鮮度が良く、海鮮から野菜、肉料理、麺物、飯物まで幅広くカバーする。

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イスラム教国ではないので豚肉料理も発達している。その多様性は素晴らしく、国内各地方によって派生スタイルも無数に。バリ島のバビ・グリンと同様にタイでも豚の丸焼きの食習慣があるが、バリの文字通り廻し丸炙りに対し、この地では平らに開いてから炙るスタイルだ。主に催事に供されているようだ。

パタヤには地元系料理だけではない。各種ファラン系の西洋料理がほぼすべて揃っている。市内全域が食の激戦区パタヤでは、品質は総じて高く断じてナンチャッテの偽物ではない。。サンデーロースト チャンキーモンキー・ソイブッカオ

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退廃的な沈没ファランの根城であるソイ・ブッカオ。ここが快適に思えるようになったのなら、貴方はもう若くは無いと想ってよいだろう

仏教行事に関連する禁忌日などを除けば、パタヤのエンターテインメント業に休みは無い。一体、市内に幾つのバーがあるのやら? パタヤにリミットはない、有るのは我々の財布と肝臓だけだ。 ソイ7のビアバー群

東洋一罪深い街と言われるパタヤだが、意外なことに寛容性も併せ持ち、嗜好や性別を区別せずに公平に受け入れる。Venue Cabaret Show ジョムティエン・コンプレックス

The Venue Residence and Cabaret の紹介記事はこちら

パタヤはアン・リミテッド。。快楽と煩悩の追及に時は選ばずだ。。 朝から開いているエンターテインメント産業。。その先に有るのは真っ直ぐな堕落か? それとも奈落の底か?? ソイ6 ビーチロード

堕落する材料に事欠かないパタヤだが、同時に救済への道筋も豊富だ。 Wat Nog Yai

セントラルパタヤの隠れ寺Wat Nong Ao

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現実的な地域社会の緊急避難港、セイフティーネットとしての機能も担っているタイのお寺。地域教育なども行ったり、子供から大人まで、高齢者や困窮外国人、果ては野良犬にまで躊躇なく救いの手を差し伸べる

お寺が行う地域社会向けのチャリティー催し。無料の炊き出しなどもあり、かなりの賑わいに。縁日といえそうだ

仏教国のタイだが、彼らの日常生活におけるその繋がりは我々の想像以上に見える

パタヤにはいろいろな物が対になっている。堕落と救済のペア同様に別のペアもある。そしてそれらは強烈なコントラストを放って観る者を酷い混乱に陥れる。トラディションと西洋都会的なモダニティーが同居。。ターミナル21パタヤ

大まかに言えば雨季、乾季、暑季を持ち、気候区分では熱帯性気候に分類されるタイ。短時間に集中して降るスコールには何人も為す術はない

言うまでもなく雨天時の車両の利用は要注意だ。特にバイク利用はマスク、雨具、撥水機能を備えたサングラスが必要だ。

開発途上国における雨季のおなじみの光景。総じて治水インフラが脆弱な東南アジア、短時間に纏って降るスコールが過ぎると街中がこの有様。侮ってはいけないのが雨水の汚染度でシリアスな感染症対策が必要だ。

世界的なレジ袋の廃止気運が高まる中、エコフレンドリーなこんな使い方も有るらしい

2013年の訪日ビザ要件の緩和措置により空前の日本ブームに沸くタイ王国。街中に日本語が溢れている

ナーガと言われるインド神話に登場する蛇神が仏陀に向い伸びるワット・プラヤイ

広い国土を持つタイだが鉄道網は依然として貧弱。首都圏には、MRTやBTS都市高架鉄道、また高速鉄道計画までもあるが、国土の大半に延びる在来線はこの通り。単線で一日に一便だけ停車するタイ国鉄パタヤ駅付近の長閑な風景

タンブンと言われる善行を行い徳を積むという概念が定着しているタイ。蓄積した徳は現世だけでなく後世にも良い影響があると広く信じられている。捕らわれた動物を自由にする、動物に施しを与える、お寺に寄進をする、困っている人を助ける等、すべてタンブンを行う事だそうだ。そのせいかタイの野良犬には悲壮感も緊張感も飢餓感も全くと言って感じられない。文句なく有数のアニマルフレンドリーな社会だと思う

犬だけでなく猫も同様。野良でも充分に食っていけるのは明らかだ。それを聞きつけた外国人がわざわざタイに入国して物乞いをするような負の影響も。。それを見かねたタイ政府は国内での物乞い行為を最近、非合法化した

そのような状況なので特に誰にも飼われてはいないが、特定のコミュニティに緩く所属する地域犬という珍しい野良犬ステイタスがここにはある

外敵も存在せず、邪険に扱われないので安心しきった野良犬たち。店舗の自動ドアの入り口付近や、地下鉄構内入り口などの冷房冷気の当たる所が、彼らのお気に入りだったり。。なんとも舐め切った野良犬どもだ。

この写真を見るなり思い当たる節が有るのなら、、貴方は立派なパタヤ巡礼者なのかもしれない。どんなに快適で、どんなに楽しくてもいつかは終わりを迎えるパタヤ巡礼。近年の通貨高により空港に向かうにはバス利用が現実的だ。パタヤを立ち去る時に何を想う? 万感か?哀愁か?それとも諦めか? 果ては次回への希望か? パタヤノース・バスターミナル

長々としてしまったが、これでもパタヤを表すには全くを持って不十分。。
この妖しく退廃的、同時にアディクティブで時に危険、それでいて合理的で且つ素朴な面をも持ち合わせる妙な街パタヤ。
世界中からある種の人間を惹きつける強烈な魅力を放つ罪深い街パタヤ。
少しでも興味が湧くのなら要チェックだ。
こんな街はそうそう無い。
以前のことだが、ソイ6のビアバーで隣に座った恰幅の良いファランが一言私に呟いた。。

性のアミューズメントパークか? パタヤソイ6入り口は平日も休日もわけ隔てなく絶賛営業中だ

こんな所があるなんて全く気付かなかった。。
齢50にしてようやく判ったと。。
何故、もっと早く来なかったのかと悔やんでいた。
まるで性のディズニーランドだと。

最近は新興アジア勢の台頭もあるので、私にとってはパタヤは性の国際自由貿易港といった方が合うように感じるが。。
まあ、呼び名は何であれ一見の価値はあると想う。
しかし、高い依存性を持っているのでくれぐれも注意してほしい。

それと、、もし行くことにするのなら。。
配偶者や交際相手、また会社の同僚や家族、それとママにも黙っておいた方が賢明だろう。
余計なことは伏せておこう。。
私から言えることは以上だ。