タイに嵌まる人々が必ず直面する悩ましい事態の一つに土産問題がある。
有数の農業国であり、同時に工業国でもあり、観光立国としてサービス関連業も高度に発達している。

通称センタン、セントラルフェスティバル・パタヤの地下階にあるお高め高級スーパーのセントラル・フードホールには、最近大きなドライフルーツ売り場が設営されている

さて、それで土産はどうする?
この種のトピックでは、それだけで一つの記事が書けてしまうので此処では無難な定番ドライフルーツに的を絞ることにする。

手軽で親しみ易く、万人受けしそうなアイテムのドライフルーツ類。
私もよく個人的に同じ用途で購入するが。。
しかし、これがまた思うほど簡単ではないのだ。
土産物屋に行けば必ずあるであろうアイテムだが。。
何故、簡単ではないかと言うと。。

理由その1、ドライフルーツなど何処にでもある。
理由その2、価格帯がピンキリ、特に空港での設定価格は犯罪的。
理由その3、総じて包装過多で、肝心な内容量が貧弱で購入が馬鹿らしい。
理由その4、多くは糖類添加が甚だしく、品質も懐疑的。
理由その5、特にドライマンゴは流通にムラがあり欲しい時に見つからない

私も機会がある度に各現場で探すのだが、どうも要領を得ない。
例え見つかっても、かさばる食品アイテムでは購入は出国前に限られる。
それこそバンコク、パタヤ、プーケットなどの主要市場はすべて見ているが定常的なスポットはいまだ発見に至らずだ。。

失敗を重ねた挙句、その事情に詳しいローカルに訊いてみたところ。。
通年で生フルーツが収穫されるタイ王国の皆さん。
元来、嘘か誠か? 彼らはドライフルーツなどあんまり食べないという。
そんなものはファランに売っとけという強硬論まで出てきて笑えた!確かに生が恒常的に手に入るのなら、わざわざドライにすることもない。
もっともな意見だが、、更に訊いてみると。。
特に我々、外国人がよく欲しがるドライマンゴなどは、生マンゴの在庫が溜まる収穫最盛期に限り、日持ちのしないマンゴを使って生産されるという。
そうか! それならドライマンゴーはある時には多く、それ以外は全く見当たらないという不可解な現実も辻褄が合うような。。。

土産用途ではなく、ちゃんと食べたいのならファンシーで余分な包装などを排して、量り売りで必要分を買うほうが現実的だろう。

私が何度もナクルアからジョムティエンまで市場をあたり、探し回っても中々見つからない。
そう、それで今回はパタヤで随時確実にリーズナブルな商品が手に入るのは何処だと訊き、出てきた回答を2カ所あげる。

近年、タイ政府も国産農産物の積極的な輸出事業に力を入れている。ドライフルーツ類もそのうちの一つらしく、関連産品の品質が格段に良くなってきている印象

一つ目は、なんとパタヤど真ん中のセントラル・フェスティバル・パタヤのそれこそど真ん中の地下階にあるセントラル・フードホール。
セカンドロード寄りにあるので、そのサイドからアクセスすればすぐに到達できる。
灯台下暗しとはこのことだ。
センタンに行けば有る筈なのは容易に想像がついていたが、何せ相手はセンタンなので観光客向け商品であろうと想い最初からサーチ対象から除外していた。

どうせ観光客向けセレクションだと思いきや、彼らの商品構成は非常に多岐にわたり、小口向けからパッケージから中華爆買い向けパッケージまで幅広く取り揃えられている。お買い得まとめ売りや、大型プロモーションパックまであって、首尾よくそれらに巡り合えばかなりお安く買えることも。しかも、旅行者向けGST還元サービスの適用対象品もある。

この日の収穫は内容量1.4KG・500バーツの中華向け大パックのまとめ買いで大満足

念の為、店舗所在を挙げておく。。
営業時間は午前11時から午後11時まで。
私が出向いたときはドライフルーツ担当の嬢が出てきて丁寧に説明してくれたのだが、、言語バリアが障害になりあまり理解できず。。泣

次に、、そのセンタンから至近で徒歩圏内のセカンドロード沿い山側にある乾物土産専門店。

店名は分からないがNiNo fashionという衣料品店の隣にあり、下に挙げる所在は正確だ。

詳しい店舗情報は不明だが英語が通じる店員に聞いたところ、パッケージ品他、量り売りや大量買いにも個別対応可能と言い、その際の価格交渉にも応じるという願ってもない嬉しい回答が。。

ドライフルーツのみならず、好物の海産物系乾物バッチも並んでいて、私にとっては一石二鳥だ。

例えば、砂糖無添加ドライマンゴが300バーツ/KGは、私が今まで見てきた中でも最安値の部類だ。

もちろん、パッケージ品もこのようにある。店先で袋詰め作業が行われているので同一品なのは間違えないようだ。加えて保存料無添加、ものによっては砂糖無添加と加糖製品の両方を用意しているという。

いかがだろうか?
砂糖無添加のドライマンゴーの試食品を頂いてみたところ、自然な甘さのマンゴ本来の香りが口の中に広がり美味しい。
もちろん、自分用に即買いしたのは言うまでもない。
品質に問題が無く、望めば旅行者泣かせの過剰包装を排することも可能、しかも価格は市価より安いときている。
参考に地のスーパーマーケットなどで売られている様子を下に挙げておくと。。

廉価パッケージでも約1,5倍の価格差があり、、これが空港などでは5倍くらいに広がることも

少量なら何処で買っても大差はないが、そうでなければ差異は明らか。。
私だったら迷わず上記の2店舗で購入するだろう。