(水に魚あり、田に稲があり。。)
その昔、スコータイ王朝を治めたラムカムヘーン大王が豊かなタイを讃え言ったとされる有名な言葉だが、私がこの国で各地に点在する市場などに足を踏み入れるたびにこの言葉が頭によぎり、この国に畏敬の念を新たにする言葉でもある。
人口は日本の約半分の6900万人余り、国土は日本1,4倍といわれ、経済の安定を背景にした過去30年の高度成長は国内産業の発展を確かなものに。
同時に有力な農業国でもあり、特にタイの農業は米を筆頭に国際的にも競争力も高いのは周知の事実。
そんな豊潤な国土を持つタイ王国だが、当然それらを売る市場などはそれこそ大から小まで無数にあるのも広く知られているところだ。
ここでは、数年前になるがローカルに教わったニューナクルアマーケットを紹介することにする。ナクルアと言えば、ナクルア・ランポーフィッシュマーケットがすぐに思い浮かぶが、当該物件はそこからバイクでほんの数分程内陸に入ったところにあり、徒歩でも到達可能。
ちなみにナクルア海鮮市場の前記事はこちらへ
具体的には、パタヤ市内からくると海鮮市場手前約200mを右折し、そのまま約200mほど直進して右側だ。右折進入する道路の名前は、グーグルマップではSawang Fa通りとなっている。
このサワンファ通りはまさに地方都市の地元商店街の趣で、わが国では衰退減少過疎の憂き目をみているそれに姿が重なる。
元来、日本の地方都市出身者である私には見ていると、毎回どこか懐かしさを感じる。
ここへ来ると幼少の記憶が呼び起こされて、甘酸っぱい想いが胸をよぎる。
そして写真を撮り忘れたが、出来合いの食材を売る店や屋台も豊富にあり、食事も済ませることが可能なので市場見物の定番の楽しみにも合致する。客層は9割以上がローカルだがSNS全盛の今日、最近では写真撮影に没頭する外国人観光客の姿も増えてきている。 私はナクルア海鮮市場を訪れる時に、ついでに必ず立ち寄ることにしている。
海鮮に舌鼓を存分に打った後で口直しの甘味を求めたり、単純に日々の買い出しや雑用処理をしたりと、、用途は広い。
年間1000万人の観光客が訪れるパタヤ特別行政市。
観光客が集まる主要エリアは5km四方にも満たない意外と小さなエリアだ。
その狭いエリア内で表裏を合わせればトンデモナイ金を稼ぎ出すのがパタヤ市だが、故に弊害もかなりなものに成っている。
現在ではパタヤは、もはやタイではないと揶揄されることもしばしば。
同時に東洋一罪深い街ともよく言われている。 笑
だがそれには他都市から視たやっかみが相当数含まれているのは明らかだ。。苦笑
しかし僅か北方に4km程離れると、本来の長閑で素朴な田舎町の風景が広がっている。
そこでは罪深い街を毎日支えている人々の実際の生活が営まれている。
昼夜を問わないエンターテインメント一択も良いが、それに疲れたならソンテウに飛び乗り片道35円、所要約20分で別世界に行ってみても良いのではないだろうか