ローカル向けスポットが多く点在するパタヤの通称サードロード。
先日、馴染みの地元人気カオトム店にて好物の海鮮粥を啜りに行こうとした時の事。。

パタヤ・ノースロード沿い、お薦め人気海鮮粥食堂カオトム・コーシーチャンの前記事はこちら

好調な訪パタヤ観光客数の増加に伴い、今では極めて普通の風景になってしまった市内随所の慢性交通渋滞。勃興著しい近頃の東南アジア旅行は、事前によく調べて行き先を選定しないと、現地でトロピカルホリデーの筈じゃなかったのか? と自問する羽目になる。 画像はパタヤ観光の目玉の一つパタヤビーチロードだが、泳ぐのにはかなりの勇気がいる

ある程度のパタヤ滞在経験者ならわかると想うが、主要交差点の信号待ち受け時間が異様に長いのは既知の事実。
例によってノースロードに交差する手前のサードロードで、酷く長い信号渋滞に嵌まってしまった。
直接顔に吹き付ける大型バスのまき散らす排ガスに忍耐が尽きかけ、あたりを見回すと、対面に結構な人の入りの地元食堂が目に入った。見たところ間口の広い食堂だが、店舗敷地内に数店の屋台が同居している。
これは掛け値なしに良店の証だ、是非調べてみなければならない。
見ると新規店ではなく、むしろ堅実な既存店のようだ。
どういうわけか?また今まで気づかなかったようだ。
軽く10年以上に渡って毎年結構な時間を過ごしてきたパタヤだが、未だに未知の既存店が街中にゴロゴロしている。
パタヤ市よ!恐るべしだ。
この物件に限って言えば、現場は警官の居る大きな交差点手前で普段は警戒しながら高速で通り過ぎるだけのセクションだからだろう。

店舗前にバイクを停めて外から概観を窺うと。。
食堂店舗本体の他にカオマンガイ、ソムタム、ガイヤーン?(タイ風の焼き鳥、唐揚げ)の屋台が併設されて店内はほぼ満員。
同時にテイクアウト持ち帰り客らしき人々の姿も散見される。

カオマンガイの屋台。客層は9割地元民が占めている。もちろん値段も標準的な地元価格のままだ

タイのソウルフード、ソムタム。彼らのそれに対する思い入れには驚きを禁じ得ない。どこに行ってもソムタムは存在し、しかも常に行列。毎日、飽きもせずに待ってでも同じ物を食べたいのか?。そしてそれらの多くは致死的に辛い。

よし入ろう。。壁の掲示メニューを見てから席に着き、店内メニューを頼むと。。
すべてタイ語で中々手強いが、まごつく私を見かねて気の利く店員が漢字併記メニューをもってきてくれた。
(どこから来たの?タイ人かと思ったと笑われた。。)

一通り俯瞰してみると、麺料理や肉料理が一皿100バーツ前後、それが海鮮になると200バーツ前後で並んでいる。
俗にいうステアフライ(炒め物系)が多く、タイ語に並んで漢字名もふられているところを見ると、中華タイ系食堂なのだろうと想う。情報を挙げる側として重ねて詫びる他ないが、このような純ローカル店になると具体的な店舗情報を入手しにくく、訊いてみて解ったのは営業時間が毎日、午後3時から午後10時までということだけだ。
店名も訊いたのだが、タイ語を解さなければ書き記すことも再現することも不可能。
よって添付したマップの所在は正確なので、行くときはそれを頼りにしてほしい。

そしてこの日、私が選んだのはスターターとして定番の汁ソバ、セカンドにソムタム、そして主菜に鶏とブロッコリーのパッタイ。

定番の鶏肉のセンミー(極細麺)の汁ソバ、ナンプラーの出汁が効き。。旨い

ソムタムの王道かもしれないソムタム・プーパラー。塩漬け沢蟹だが、臭みと旨味が微妙に絡んでいる。。しかし、臨床医学的にハイリスクな食べ物なので注意してほしい。

この組み合わせは初めてだったので試してみた。外国人に人気なパッタイ(幅広米麺炒め)鶏とブロッコリの合わせ。地元向けらしく酢が添加されて不思議な風味に仕上がっている

完食してみたところ、どれもつつがなく無難に旨いと言っておこうと想う。
再訪は断然ありだ。
改めて視てみると堅実な繁盛店らしく、客足はなかなか途切れる様子もない。
店の主人らしき御仁に聞くと、最近では地元民に加えてアジア系外国人の客が増えてきているという。(今度は韓国から来たのか?と言われた 笑)午前中や午後の早い時間は営業せずに夕食時間帯特化店なので、晩飯時はそこそこ客が集中するようだ。
しかし店内は広く、テーブルセクションも大きくて多人数でも空席があれば対応可能なはず。
予約は出来るだろうが、ある程度のタイ語能力が必要になるだろう。
事実、大家族的なグループ客の会食シーンも見受けられた。
国際リゾート的なインターナショナルでモダンな晩飯も良いが、それに飽きた時、または雰囲気を変えてローカル色を演出したい時などにはうってつけな物件の一つだろうと想う。

サードロードには、この店の近隣にもそのような物件が目白押し。
当然、マークが必要だろう。
追々、発掘していきたいと想っている。