当初から、この物件は敢えて私が載せる必要性は全く感じていなかったのだが、先日久々に利用してみて再考してみた。
各種メディア上にとうの昔に出尽くして、今更感が全開だが物件の秀逸さは今現在でも変わらない。
逆に食の激戦区バンコクで、劣化も慢心もせずに堅実に継続営業している点は利用に値すると考えた。

とうに昼飯時を過ぎてもこの人の入り。バンコク屈指の邦人駐在エリアだが西洋人や地元民も混在。掛け値なしに定着している庶民店だ

イムちゃん。。
国際観光都市バンコクの中でもここ30年間ほどか?日本人街と化しているプロンポンートンローエリアのど真ん中にある。
高架鉄道BTSプロンポン駅の真下のスクンビット・ソイ37、もしくは39になる。 (ほぼ、同一の補完ソイになる)

まさに駅前の安くて旨くて早い、3拍子揃った便利な食堂の姿。
長年の営業で日本人客にも通じている。
味付けや辛さの調整もお手の物、特権意識の抜けない在住外国人向けに敢えて小さいサイズのビールを置かないニクイ戦略も功を奏しているようだ。

彼らは通常二人以上で食事を摂り、勤労している地元民を尻目に昼間からの冷たいビール摂取も厭わない。
その需要を汲んでか? ビールセレクションは強制的な大瓶だけだ! その代り常によく冷えている。。

灼熱の炎天下、南国ムード、辛くスパイシーな飯。つい冷えたビールを頼んでしまいがちになる。毎日、結構な量のビールが出るのだろう。山積みになっているが陽に当たっているいる。。笑

営業時間は午前7時から午後10時まで 無休となっているらしい。
立地からして客の入りが途絶えることは無いらしく、多くのスタッフを投入して稼働時間を長くとる作戦なのだろう。

ソイを挟んで両側を店舗が占める。混雑時は実質的にれっきとした公道な筈のソイ自体が店の一部になるが、これもきっとマイペンライなのだろう。

メニューは写真付きの日英語表記、駐在家族向けに広範なお持ち帰りメニューまでありニーズに柔軟に対応している

客層は駐在員、またはその家族。単身赴任者、有閑マダム、その子息達等。シーンは、通勤途中、子供の通学、華やかな駐在家族の社交生活、社用車の送迎の合間、、といったところか? あとは時折、混じる邦人観光客たちか。。

周辺環境はスクンビット通り屈指の慢性渋滞スポットなので、騒音や空気の悪さは否めないが、額に汗を浮かべながらエアコン無しの公営バスがまき散らす騒音と排気ガスにまみれながら啜る強烈なトムヤンクンの味が時折、恋しく感じるのは店の客の入りを見る限り私だけではないない様だ。

そんな繁盛店イムちゃんだが、至近に2号と3号店舗がある。
個人的に私は未利用なので紹介はできないが概要は同じと聞く。
日本から来た友人を安心して連れて行ける、地元感が感じられる手頃な物件として重宝するのではないだろうか。

タイでは酒類販売時間が規定されている。11am-14pm, 17pm-24amまで、この他に仏教関連の禁酒日が加わるので注意。。。親切に日本語で掲示されているところは、否定のしようがない邦人特化店である証拠だ。笑

メニューは非常に多岐にわたる。
この店舗サイズとスタッフ数で、網羅するメニューの品数は写真を撮る気も失せてしまうほど多い。
この品目数は謎で、魔法としか考えられない。
一部を挙げると次のようになるが、機会のある人は是非ご自身の目で実際に吟味して見ていただきたい。

手のかかる一品ものになると致し方ないのか?都心価格になってしまうがこれでも妥当だろう。

海産物系料理も幅広く網羅、きっとタイ料理としては正統派庶民料理なのではないか?

忘れてはいけない庶民派肉料理、、特に炙りモノ系は酒のつまみとして抗うことは難しい魅力を放つ。

小腹満たしの定番フィッシュボール入り汁ソバは45バーツ、立地を考えれば良心的な価格だろう

そしてこの日、私が選んだのはタマリンドと鶏肉のスープとガイヤーン鶏のキャベツ炒めのカイダーオ目玉焼き載せだ。。

タマリンドの酸味が軽く効いて、さっぱりした味にいやがおうにも食欲が増す

品目が有りすぎて迷った末、鶏鶏の失敗を犯したガイヤーンの炒め物は庶民料理だが辛いので前もって調整を依頼しよう

単独行の最大の欠点は多品目注文が出来ないことだ。
食べたいのは山々なのだが、、如何せん。。若かりし日々ならまだしも。。
そんな日々は遠く彼方に過ぎ去った今では2皿が限界。。

世界一の野外食文化を持つとも言われるタイ王国。
その首都のそのまたど真ん中で、長年にわたり君臨し続けるイムちゃんだ。
バンコクに数ある大当たり物件の一つだろう。
小奇麗なレストランにも事欠かない美食都市バンコクだが、たまに混沌とした状況下での安価でディープなローカルなどいかがだろうか?