先日、何気にソイブッカオを流していて店先にパンらしき物が並んでいるのが目に入った。
猥雑な感じのするソイブッカオの南寄りエリアで、普段はあまり関心を払わず足早に通り過ぎる地域だ。
一度、通り過ぎてから考え直してバイクをUターン、目に入ったのがこの店舗外観。

店構えに問題は無いが、眩しい外から覗くと店内が良く見えない。店先の照明に改善の余地があるのでは。

小型のショーケース内に陳列するパン類は目を惹き、前を通り過ぎるほぼすべてのファラン達は関心を払っていくように見える。笑! そうなのだ、パタヤにはファランの主食である新鮮なパンを取り扱うベーカリーが少ないのだ。

Harry House & Bakeryとある。
今まで気付かなかったので新規店に違いない。
バイクで乗り付け早速店内に入ると。。広い店内の空きスペース、テーブルにはファランの先客、中央にベーカリー系商品が陳列しているが、店舗スペースに比べて商品構成は少なめに見える。
スタッフに訊くとこの場所に開店してまだ日が浅いとのこと。商品のパン、デニッシュ類をさっと見てみると。。。
10、20,25バーツと一見低価格に見える設定がされている。。
しかし、これはタイ・マジックなので注意が必要だ。
昨今のバーツ高情勢では、単純に邦貨に直せば3.5倍以上。。
視覚的には安価に見えても実はそれ程ではない。 しかし、為替の状況がどうであれこれらのフレッシュなパンやデニッシュ達が旨そうなことには変わりない。
軽い期待を込めメニューを頼み、そのまま通りを見渡せるウインドウ席についてみる。

店舗情報はこの通り朝8時から夜11時迄、言うまでもなく自家製のパンを毎朝供している。

クロワッサンとコーヒーで49バーツ、バーガーとビールで99バーツとあり、中々野心的な提案だ

この時は軽くコーヒーと味見の為のブルーベリーデーニッシュを選ぶと。。
素朴でいかにも手作りっぽい味に満足し、追加でラズベリーデーニッシュを頼むことに。そうなのだ、私を含む熱狂的タイ王国リピーターで幾らタイ料理が好きでも毎回、朝からとなるとちょっと、、と言う声は現実的に多い。
特に定住者や長期滞在者、またヘビーなリピーターにもその様な声は多い。
朝はやはりパンとコーヒーで軽くというのは、人種を問わずに切実なニーズなのだが、何故かここパタヤにはまだベーカリー系関連店が少ないように思う。

食い入る様にパンを見つめる通りすがりのファラン高齢者

特に年配のファランなどその思いが強いのではないか? 人生の大半をパンとコーヒーで過ごしてきて、人生の黄昏れ期のここへきて急に朝から米を食べろと言われてもきっと心穏やかには受け入れ難いのだろう。笑

コーヒーとデニッシュ2つをやっつけている間に、3人の年配ファラン客がパンを買っていった。まとめ買い用途ではなく一過性の消費分を購入しているようだ。デイリーなベーカリーとして既にこの店が受け入れられているのだろう。

所在はブッカオ火曜金曜市場から100m程セントラル側か。向かいに有名なドクダミ荘的老舗廉価アパートのマリンプレイスがある。

尚、店内メニューの詳細なチェックはしなかったのだが、サンドイッチ類、コーヒー類は一通り揃っていて、その味も瑕疵は無い。
デイリーベーカリーらしく大量生産はしていない。
品切れになればそれっきり、逆に余れば夕方五時以降はプロモセールを打つと言う。

これで60バーツ少々、悪くない

地方出身者のタイ人男どもは見向きもしない。

店舗スタッフは友好的なタイ人女性で英語も普通に。
タイでファランに特化するビジネスを運営するので当然だが。
暫くの間、店内外から様子を見ていたのだが、通り過ぎるローカル達は全く関心を払っていない様に見受けられた。笑
バンコクの都市住民ならともかく地方出身者が集まるパタヤ市民、特にブッカオ町民達は朝からのパンとコーヒーなどサラサラ関心が無いようだ。笑

彼らの朝の定番はこんな感じだ。朝のタラート・ブッカオ常設市場の日常

これらの要素も、今までパタヤにベーカリー系朝飯スポットが少なかった理由なのかもしれない。
幸いにも最近、この状況も変わりつつあるように感じる。

もし、あなた方がパタヤに滞在中に朝はコーヒーとパンで軽くやりたいと言うのなら、現在の私の選択肢はソイ・レンキーのLoaf、ソイ・エキサイトのコンチネンタルベーカリー、そしてサードロードのLa Boulangeか、この店で決まりだ。
パタヤの個人的に好きなベーカリー他3店舗を下に挙げておこう。

Loaf Bakery & caféはこちら

Continental Bakeryはこちら

La Boulange はこちら

ただの独断だが、上記の3店舗は自信をもって薦められる。
必要なら一度利用してみて欲しい、コーヒーも美味いから大丈夫だ。