半世紀にわたりファランの街として発展してきたパタヤにはファラン飯屋は今も昔も無数にある。そして時は移り変わり米主食タイ王国国民にも食生活の洋風化の波が容赦なく押し寄せ、現在では米国系fastfood店など連日地元民の家族連れ、若者で賑わっている。世界美食国家トップ5に入る素晴らしい自国食文化があるにもかかわらず安っぽいハンバーガーチェーンの合成チーズ付きバーガーに嬉々として舌鼓をうつ姿が良く目につく、じゃなかったらフライドチキンだ。自前の鶏唐揚げ、ガイヤーンだってちゃんと工夫されてカリッと揚がっていて香ばしく美味しいことこの上なくしかも値段は半分くらいではないか。何故、あえてそれに行くか?冷えても固まらないチーズなんてチーズではないのに。しかしジャッジしてはいけない、消費主義。我が国もいつか来た道だ。本物のバーガーを知らずにfastfoodでかなり来てからやっと本物食材の良さに気づくが時すでに遅し、一度固定した嗜好は容易には変えられず、同時に肥満健康問題をも抱え込むことに。そう、我々が来た道だ。

今回はファラン達の主食の一つ、ピザを取り上げよう。ピザなどそれこそパタヤじゅうに無数にあり、各読者諸兄もおのおの馴染みの店があることだろう。私個人の馴染みだけでも4,5軒は軽くあり、それぞれ高品質で個性もある。全国が食の激戦区のタイ、ちゃんとやらないととても生き残れない。ちゃんとやっても非情に淘汰されていく店もある。長く存続するのは至難の業で10年以上続いている店は何らかの理由があるはずだ。そこで全くの独断だが先ず、パタヤ北部代表としてナクルアロードにあるPizza Bigを挙げようと思う。かれこれ5年近く利用しているか、特徴があるかと言われれば特にないのだがちゃんとした石窯があり手作業で生地を練る正統派イタリアンだ。値段も標準的、持ち帰りにも対応し、美味で無難なパスタ類もある。店内は静かで幅が狭く奥行きが長いウナギの寝床状の配置で細々した要求にもできる限り柔軟に応えようとするスタッフの態度が微笑ましい。

特にピザを焼く女性は小生が利用し始めてからずっと勤務している感じで週末夕食時などの混雑時を除けばさほど時間も要せずに手早く練って、延して調合しさっと焼いてくれる彼女のピザは毎回安心安定の大満足だ。

店舗外観、ロケーションはナクルアロードソイ29の手前でドルフィンロータリーから400m程か。

特徴のない退屈画像ばかりになってしまい心苦しいが、ちゃんとしたピザが出されるそれだけの店で、(それ以上の要求はあるだろうか?) ハイシーズン週末夜など予約が必要になることも。最後に簡単なメニュー画像を載せておくので気に入れば利用してほしい。