先々月のデンパサールーパタヤ間の往復行に続き、今月も早々に再度移動することに。。
一箇所定住より刺激的ではあるが、私にとって移動は相変わらず苦行だ。
しかし、苦行と言っても所詮は地政学的に同一域内の移動でたかが知れている。

LCC全盛の今日、上手にやれば旅費の劇的な節約になるが。。こんな古風な搭乗方法もありだ

今週、遥か彼方のカリブ海地域在住の友人の帰省を見送ったばかりだが、憐れな彼らの移動所要時間はなんと47時間。。しかも時差は12時間ちょうど。。
一体、機内食は何回食べ、映画は何回見る羽目になるのか?
それがあればの話だが。。
途中経由は少なくとも3回と言っていたな。。
私だったら経由地で数泊入れて休憩と余暇を目論むだろうが、それも先進国では安く上がる筈は無い。
数百ドル単位の出費を強いられる事に成るだろう。

やはり、大陸間移動やトランスオーシャンの旅程にはレガシーキャリアが適している事に異論を差し挟む余地は無い

LCCの台頭でいまやアジア域内での移動は格段に手頃になった。
当ブログでも今まで繰り返し述べてきたことだ。
私がこよなく愛する二地域、バリ島とパタヤは地理的に4千キロ以上離れているがスマホとクレカとパスポート、そして妥当な知識があれば随時いつでも移動が可能だ。
いつもの時間に起床して大した準備も荷物も無しに空港へ向かい、遅い昼飯はパタヤで汁ソバを啜ることになる。
なんとも。。
私が海外放浪を初めて早30年になるが振り返ると隔世の感が。

当時の旅先からの連絡手段は絵葉書、急を要する場合は一大決心をして結構な対価を払い、同時に時差を考慮して国際電話だった。

(KDDとAT&Tよ! 今まで私が注ぎ込んだ決して小さくはない通話料金を少しくらい返して頂けないだろうか?)

これから30年後は一体、どんな事になっているのか想像もつかない。
しかも、アジア域内の航空需要の見通しは極めて明るく利便性は増すばかり。
そう、その移動が手軽な我々アジアの住民、これは使わない手は無いのでは? 嘘ではない! 本当に手軽なのだ。。

私にとって慣れたデンパサールーパタヤ間の本日の移動を例に挙げて手短に説明してみる。

いつもの朝の波乗り修行の時間に家を出る。。早朝なので道は空いている

早朝便利用の大きなメリットその2は、空港施設内も格段に空いていて通過所要時間も大幅に短縮だ

旅客の数も少なくストレスフリーだ。よって普段は通り過ぎるだけの経路も違って見えてくる。今まで気づかずにいた出発ゲートエリアでの優れた室内装飾画。。

いつもならほぼパドルアウトし始める入水時刻だが、今日はタラップを登り。。

いつもの真っ赤な朝日ではなく、真っ赤なユニフォームの眩しさに目を細めて。。

ちょうど通常の朝の波乗り修行1セッション分の時間を黙って座っているだけで経由地のクアラルンプールに到着する

海から上がり、朝飯に費やす時間程の接続待機時間でクアラルンプールを飛び立ちマレー半島東岸沿いを北上し、暫くタイ湾を横断すればタイ東部のサタヒープ上空に達しパタヤ・ウタパオ空港に到着する。

マイナー空港利用のメリットその1は何と言っても空いている事。各種手続きも心配になる位のザル状態だが、キャパシティーが小さいので出入国便が集中すると当てが外れるので事前調査が必要だ

整備が進み綺麗になっている首都圏第三空港のウタパオ国際空港ターミナル

ターミナル建物外にある各種トランスポート業者の発券カウンターも行列は皆無。地方空港利用のメリットその2は、競争原理が働きサービスも良い

メリットその3.乗り合いバン、250バーツでホテル送迎だが少ない客数で出発し、市内タライ廻しにはならなかった

ラヨーンエリアから郊外の農業地帯貫く幹線道路を行くこと40分程。無論、渋滞はない。

黙って車窓を眺めること1時間弱、送迎順位は運転手だけが知っている彼らの匙加減だが。。

空港到着から2時間程で宿泊ホテルにチェックイン。
午後も中頃、いつもなら昼寝から目覚める頃には4500kmの移動を完了。
毎日、なにげに過ぎて行く決まった日頃のルーティーンとさして変わらない労力、経費でこの4000㎞以上の移動が誰にでも出来る。
これって驚異的に便利な事ではないだろうか?

移動完了の後は安堵からか?もしくは心地良い達成感がそうさせるのか?或いは解放感なのか?どうにもこうにも腹が減る。

早速友人に連絡を取り、パタヤ飯第一番はお約束のムーカタ。。冷たいビールがはらわたと旅魂に沁みる

所要時間だけを見ると12時間の長丁場に感じるが。。
見方を変えれば5000kmの移動だ、ちょっと前までは少なくとも数日はかかった筈。
必要経費もプロモ料金適用なら2万円以下。
たったこれだけで。。。

知名度で言えば南半球でも依然として有数なビーチリゾートのバリ島と。。

アジア北半球元祖ビーチリゾートのパタヤ・ビーチの両方が一日で楽しめる。。。

Now Everyone Can Fly…11年連続最優秀LCC賞に輝くエア―アジアの言うキャッチコピーだ。
そう誰でも簡単に。
勿論、貴方にも。。
LCC需要はこれから順調に伸び続けていくらしい。。
さあ、大した準備は必要ない!
経済発展が進んだアジアでは現地になんでも売っている。
今は2020年目前、戦場から市場へと変遷が謳われ始めた40年前の貧困に喘ぐアジアではない。
高度情報化社会に生きる我々は情報はさしたる苦労もなく手には入るが。。
経験や体験はそうではなく、また人生は有限だ。
さあ!スマホとパスポートを引っ張り出して日常から飛び出してみては?
ドアは誰にでも開いている。