パタヤLKメトロのバー デビルズ デンに行ってみた その1より続きます

前記事のデビルズ デンに行ってみた その1はこちらからどうぞ。

悪魔たちとの対戦場所は、この巣窟が用意する会場でも、または貴方自身の棲みかでもどちらでも設定可能だ。
今回の私の闘いは、調査を兼ねて相手の巣窟で行うことにする。

そう、闘いのお膳立ては向こうに任せればよい。
もう一つ、この物件の特徴的なサービスがある。
悪魔たちとの対戦を望むあらゆる外国籍の勇者達を受け入れるのは先に述べた通りだが繰り返すと、男性、女性、健常者、ハンディキャップ等、勇者達側のステイタスに境を設けずに自信をもってサービスを提供するとある。

更に悪魔の巣窟が行う特徴的なサービスとして、悪魔たちによる空港トランスポートのバス送迎サービスも行っている。(なんとも的を得たサービスな事だ!)
時間を無駄にしたくない勇敢で聖なる勇者達の為に、空港到着しタイ王国入国直後から、車内移動中に悪魔達に闘いを挑むことができる。
いたでり尽くせりの優れたサービスもある。

まあ、サービスの概略はこんな感じだが。。
要するに実世界でこの手の闘いを設定するのは容易ではない。
実効性やコストの面だけみてもそうだが、重要な安全性の観点も同様。
しかも、現場は本質的に敵対水域の奥深くだ。
我々にとっては不利で難しい条件が幾重にも重なる。
だが、この悪魔の巣窟バーではそれが簡単安全確実に出来るのだ。

画像無しでは説得力が欠けること甚だしいがどうかご勘弁を。
代わりに多少なりともイマジネーションの足しにはなるかと、私の闘いについて軽く述べることにする。

先ず、対峙する(退治でもある)悪魔を選ぶ。
自分のスタイルの合致した悪魔を詳細なプロフィールリストの中からチョイスする。

(難儀なら彼らに助言を請えば良い、彼らはプロフェッショナルなプロモーターだ。及び腰や恥ずかしがる必要は全くない)

今回、私が対戦する悪魔の数は2小悪魔に設定。
次に悪魔の外装を豊富なコレクションの中から選ぶ。
野戦病院スタイルと航空機乗務員の外装をピックアップ。

そして次は格闘スタイルを大まかに設定。
立ち技打撃系、寝技床技系、またはその混合型、水際作戦、あるいは水中作戦等、物理的に可能であればあらゆる形態の作戦行動が設定可能だ。
今回はどうせならと想い、水陸両用作戦に決める。

時間設定は制限時間90分、無制限ラウンド勝負、必要なら30分の延長Vゴール方式に。

そして次に使用する携行武器を選ぶ。
勿論、あるなら使い慣れた自前の装備を持ち込んでも良いが、無ければ彼らの豊富な備蓄の中から選んでも良い。

(くれぐれも自分の実力、用途、体格にあったものを選ぼう)

今回の私は、近接格闘戦を想定しているので控えめな個人用電動ツールを3つほど選択し、各所定の機能を念入り確認後、同時に充分な潤滑材も忘れずに携行する。

最後に対戦リングを選んで、その用意が出来るまで静かに待機に入る。
闘いに挑むものの常として、次第に気分が高揚してくるのを感じながら、昂ぶる神経をなだめようと、先程のカウンターで更にアルコール飲料を消費する。
根っからの誉れあるパタヤ戦士である私は、闘いの栄光を想い武者震いに震える。  (本当は、臆病な小心者目だ、済まない。。)

勿論、戦闘の合間に摂取する飲食物や医薬品類、防護物などをこの時に用意しても良い。

(戦闘の準備は抜かりなく行うのがパタヤ聖戦士としてのマナーでもある)

そして後に自らの戦史振り返るフィードバックの為の、戦闘記録のデータ保存も対戦相手の悪魔によってはオーケーだ。(要確認)

ようやく会場の準備が整ったようだ。
隣接の建物へ移動することにしよう。。
リングに向かうK1戦士か? または闘技場に向かう剣闘士の気分を味わいながら、背中越しに武運を祈るという言葉と敬礼をマスターから受け、答礼しながらその場を去る。

会場に入ると、、大きな真っ白なシーツが眩しいクイーンサイズのリング、(ベットだ)の真ん中、頭上に珍しい見慣れない物が。。
天井にボルト締めされた頑丈なカンバス性のブランコが中空に。。笑!
はは、、これにぶら下がりながら空中戦をやらかそうってアイデアらしい。

(後で訊いてみたところ、100㎏を軽く超える耐荷重性があるらしく2人の悪魔でも、一頭の大型悪魔でも問題は無いとのことだ)

そしてバスルームに移動し闘いの前の儀式に入る。
2悪魔を交え、互いに体を清め気分も同時に高めていく。
そして、いよいよ試合開始と相成る訳だ。。

この頃には、闘いへの期待と興奮でアドレナリンは全開で、出て尽くしている感じ。(想像してほしい、、実際、眩暈を感じるほどだ!)

相手にとって不足はない、気がせく私は最初から小火器を連射でぶっ放して悪魔を殲滅しにかかるが。。。
向こうも悪魔の巣窟に棲むプロの傭兵だ、やはり手強く応戦してくる。
しかも相手は2人の小隊。
わたしからの最初の砲撃が止むと、空かさず徒手格闘戦に入る。
そして開始早々、危うく技あり有効一本を捕られそうになるが、辛くも私はリング外に逃げ延びる。(ふー、危なかった。。カウントされ、僅差で生還だ。。)

それからは悪魔も本気を出し、次第にこちらは防戦一方に追い込まれて。。それから形勢逆転を試み空中戦にもつれ込むが、情けないことに想定高度が私には高すぎて苦戦を強いられる。

よし、こうなったらパタヤの虎得意の地上の打撃戦だとばかりに、短いが強靭な私の足腰を駆使した反撃に移る。
しかしその打撃戦も虚しく、最後は寝技に持っていかれて多勢に無勢。。
前半終了、ハーフタイム間際に技あり一本を決められる。

後半は皆さんのご想像の通りだ、、雪崩のような消耗戦に持ち込まれて滅多打ち。
最後は3点目のVゴールまで決められて試合終了。。
90分でも時間が余り、延長戦まではとてもとても。。
最期は青色吐息のミイラ捕りが玉砕を期して、自分がミイラになったってワケだ。。

しかし闘いの後はしばしの放心状態に陥る程、激烈熾烈な戦闘体験であった。
今回は悪魔退治に勇んで挑んでみたものの、、敢無く敗退。
闘いの続きは次回に持ち越すことに。
次は防御技術を磨き、更なる重火器を準備して挑もうと想う。。

まあ、こんな感じで終わった今回の私の悪魔退治だが、全国各地の腕に自信のある勇者達よ、パタヤで孤高の聖なるの闘いを挑んでみるのはどうかな?
例え、私のように敗退したとしてもリングに上がることにはなる。
常人には出来ない経験であることには変わりない。
あの目くるめく闘いの昂ぶり、滅多に出来るものではない。
挑むのなら武運と善戦を祈っている。