暫くぶりに馴染みのバクソ店に赴いたら、店舗が多少アップグレードしていたので挙げることにした。店舗名は、Bakso Garasi,,ジャワ島中部の古都ソロがルーツとなっているそうだ。
所在は、バリ島南部ヌサドゥアエリア、ジャランシリギタ沿いでバイパスから入って100m程の右側だ。

バクソ、、馬糞ではなく、、牛、豚、鶏、魚介肉をすり潰して団子状に固め、その他の具材と一緒に汁物として食する中華由来と言われているインドネシア料理だ。

タイ語同様に、しょうがない私はインドネシア語も未だに心許なく、誠に面目ないが知ってる限りでしか説明できない。Komplitがほぼ全部入り、Ayamが鶏、Sapiが牛、Grengが油揚げを意味する。

バイクの後ろを改造した移動式、手押し屋台式、固定店舗式と多種多様な販売形態があるが、バクソは完全な庶民食でインドネシア全土に見られるのではないだろうか? 使われる具材や、バクソの形状サイズなど、その地方独自のスタイルが有り多種多様、中にはジャワ島などでよく見られる拳サイズのバクソまである。(中までちゃんと火が通っていない事があるので注意してくれ!。)

この店では牛のスジ肉を煮込んで出してくる。ちょうど、我々で言う各地域に特化しているご当地おでんのような物と考えられそうだ。

メニュー構成はシンプルなので載せてしまうが、軽食的な位置付けなのかもしれない。上げ豆腐、から揚げ、春巻きのようなものがサイドとしてある。

店舗は半オープンテラス、テーブル椅子が幾つか並べられ、典型的なワルンの様相なのだが。

単なる典型的なB級グルメだと想っていたのだが、今回久しぶりに訪れて少し驚いた。
店舗形態や規模は以前のままだが、ちゃんとしたメニュー、会計処理はタブレット、会計にサービスチャージにGST税まで加算されている。
どのような経緯か知らないが、レストランの位置付けになっていた。
店内も以前に比べ、はるかに小奇麗に纏められて整然としている。おいおい、どうしたのだ? これで飲食税とサービスチャージかよ!

タイでお馴染みの汁物をビニール袋に直接入れて上を固くひっ縛るお持ち帰りサービスにも対応だ。

しかし侮るなかれ、街道沿いの好立地の為もあるのか?昼時などは付近の高級リゾートに勤務しているとおぼしき身なりの良い地元ホワイトカラー達でかなり賑わっている。

彼らにしてみれば勤務先から程近いシリギタで安価に、良い目の庶民食にありつける好物件なのかもしれない

それで実際食べてみたのがこれだ。。

バクソ・イガ、我々で言うくず肉入りバクソスープに、ミーアヤムは鶏汁ソバ

スープ汁物が好きな私には無難なチョイスで、頻繁には食べないが時々、魔が差すのだ。(何が含まれているのか知らないが、バクソの後は非常に喉が渇くのだ。怖)

もう一つ珍しく面白い物を挙げよう。Badak,,バダック、、得体のしれないサイのロゴが書かれた、地のドリンクなのだが、私が知る限り取り扱っている店舗は年々、減って来ている。
味は何とも説明しにくく、シップを溶かして飲んでいるような妙な刺激と清涼感がある。
内容物は見当も付かないのだが、この変なドリンクは見るたびに頼んでしまう。
なんとも癖になる怪しさ満載の風味で、もしかしたら習慣性もあるのではと踏んでいる。
幸い私が現在、知りうる取り扱い店舗はこのバクソガラシだけだ。
実際、希少性があるかは不明だが、価格は18,000IDRで他の物と比べて2倍の値段。
バリ島だけの物なのかも不明だが、もし目にする機会があるなら勇者は是非、話のネタに試してみてはいかがだろうか?

簡単な、紹介だがジャラン・シリギタの限りなくワルンに近い、ジャワ島ソロスタイルのバクソ・レストランのバクソ・ガラシ、B級グルメとして地の庶民食を食べてみたくなったら寄ってみては?

国際的なリゾートエリアとして名高いヌサドゥアエリアだが、この店は庶民派と断言できますよ。