本日は午後に期待していたのだが。。。
結果を先に言うと、、コンディションは期待外れだったのだが、個人的にはすこぶる満足だった。

まず午後に入ってから自宅を出て途中での腹ごしらえが、、
上のバリブッダバーガー5万ルピア、(邦貨で400円程)オーガニックなバーガーだ。
バーガーのパテは、肉ではないが美味かった。。
バリ島の有力オーガニック店のバリブッダは以前紹介している。
私の贔屓にしているウガサン店舗の最近のリニューアルは素晴らしく、誠に使い勝手が良い。

バリブッダの前記事はこちら

ウルワツ到着は午後2時過ぎで状況にさして変化はない。
昨日と同様の3-4ftの西うねり。
今にも降り出しそうな曇天で肌寒いが午後の気温上昇がない分、風は強風とまではいかない。

さえない天気の為か?人も少なめだが、私の修行にとってはその方が都合が良い。

ラインナップ到着は午後3時で、沖では今日も単独だ。
3000kjの予報が出ているので警戒しながら待機を始める。
一本目が出るが通常の3-4ftで、あって1500kj程の力だった。
気を緩めて修行に入り、4,5本と波数を重ねていくと。。
どうやら本日は、はっきりと2種のウネリの混合だと確信できる。
好きな方のウネリに標準を合わせて暫く待ってみると。
やがて、おあつらえ向きのセットが入ってくる。。
4ftまで行くかどうかのサイズだが、、ワイドで速めの波を追っていき肩から捕ってみると。。。。強風と西うねりの対策で、本日も重く固い板を選択している。
落ちが速い分テイクオフの初速も早いが、その後が問題。
板のフレックスが全くと言っていいほど期待できないのだ。
業者に両面6オンス巻の極端なリクエストを出した私自身の自業自得ってやつだ。ははは!
板がしならない分、ターンもショボくなり。。綺麗に曲がらず。。伸びずに簡単に失速する。
波に力がない日は、デメリットもかなり大きい。

この時は、何とかしようと体勢を低めに保ってボトムターンをしてみたのが功を発して。。(いつもはこんなにうまくいかない!)
きっと、うまい具合に体重が乗ったのだろう。。初速を無駄にせず加速に繋げられたので、、早い波にもかかわらず、、ツボにはまりっ放し。。。
でも充分にスピードがあるので怖くもない。。
そして、そうこうしているうちに目前の水の壁が高さを増してきて、、、暗くなってきたと想ったら、、例の曲面が目の前に現れる。。手を伸ばせば触れられそうな甘美な瞬間だ。。

サーファーじゃなかったら、一体何のことか見当も付かないだろうが。。
要するに今シーズン初めてになるバレル・ライドの出現だ。。
嬉しかった、、爽快な気分だ。。
シーズン開始後3週目で波数も通算100本をちょうど越えて来たところで、感覚もほぼ100%に近づいた実感がある。
こんな瞬間だ、やってて良かったと思えるのは。。。
(昨日は、疑問を感じていたのだが。。)

後は、大きいサイズの波の場数を増やして打たれ強くなるだけだ。
(これはこれで全くをもって簡単ではないが!)
来週は10ftの予想が2回出ているので、その種の修行もこれで始められる。

気を良くして、沖へ戻って暫くしてから振り返ると。。なんと2名がこちらへ向かってパドルアウトしてきているのが目に入る。。
やはり、、見てやがったな! 抜け目ない奴らめ!
バレルに突入して綺麗に出て来れれば、波のクオリティはソコソコ良いのは自明の理。

(但し、プロフェッショナルなサーファーでない限りに於いてだが)

それで、この曇天の肌寒く気の滅入る様な荒れ気味の海に、午後4時を過ぎてワザワザ出てきたのは。。なんと!こぼれる様な笑みをこちらに向けながらパドルアウトしてくる2人の西洋人女性だった。。

この通りのやるせなくなりそうな、惨めなコンディションだったのだが。。。

(おいおい、同胞サーファー諸君よ! 私がウルワツで波乗り修行を始め13年が経つが。。諸君の顔が見れるのは一体、何時のことだ? そこそこの大きさの時には、とっくの昔から勇敢な西洋人女性達が果敢に挑んでいる)

まあ波乗りは危険なスポーツだ。
無理なら辞めておいたほうが良いが。。
ちょうど本日、負傷休場中の極近い友人2人から写真が送られてきた。

当地バリ島の最上級医療機関での診断でも埒が明かずに急遽、本国オーストラリアの病院に行った私のお隣さんは全治4週間らしい。

こちらも当地バリ島での診断結果が悪い方に影響して悪化。昨日か?シンガポールで移植手術に挑んだ我が相棒。全治12-24週間らしい。

二人とも屈強な西洋人男性だが、彼らの早い復帰を願ってやまない。
そんなわけで私の危うい修行は明日も続いていく。
健全な体と精神が唯一の資産だ。

最後に一つ付け加えたい。
異国に長く滞在しているので断片的な事しか判らないが、我が祖国では凶悪事件が頻発している感がある。
どうしたのだ?我が同胞よ!
人に危害を加えたいと本気で思うのなら、先ず最初に自分の精神を疑うべきだろう。
何の権利を持って他人の心身を傷つけるつもりなのか?
上記の私の知人たちの様に、人体は簡単には治らないのだ。

そんなことより、本当の個人の幸福感を追求したらどうだろうか?
そっちの方が良くないか?

若い人たちが30名以上窒息死? 生物の根源的な欲求の呼吸が絶たれる苦しみが判るだろうか? サーファーである私はその恐怖は十分知っている。
何とも痛ましい。。

犠牲者の方々には、謹んでご冥福をお祈り申し上げる。