のっけから無様な画像で恐縮だが、撮ってくれた人への礼の意味を込めて掲載する。

(テイクオフでもたつくと、その後の姿勢が崩れて、折角、捕った波が丸まる台無しになるという格好の例だ)

昨日の無慈悲な6-8ftの悪コンディションにもたらされた体へのダメージが、予想以上に尾を引いて今朝の朝一は取りやめにした。
鎮痛剤を飲んで寝たのだが、それでも駄目で合計で12時間も寝る羽目に。
いつもは、これを何日も続けるのだが。。

なんと、一日やっただけでこの有様だ。
加齢の影響か?それとも、シーズン開始から差ほど日が経過していない為なのか?
定かではないが、後者の影響だと思いたい。波情報に戻ると。。。
本日の現場到着は午前11時。
干潮一杯から、上げ潮に転じる頃にセッションを開始。
同時に2日目の減衰ウネリのファーストセッションを避ける目論み。

(それは昨日、大き過ぎて入れなかった御仁たち向けのガツガツした負け犬セッションだ 笑!)

視てみると、予想通りマッタリとした3-4ftの誰でも乗れる状況。
既にラインアップには10名前後が視認できる。
しょうがないな、昼過ぎの間抜けな時間に空くことを祈ろう。
トレードウインドも吹いている。

今日はレーストラックの方が一段階サイズが小さい

出て行ってみると、、そのままのコンディション。
血走った御仁達がセンターを占めている。

アマチュアめ!引いていてこのようなサイズでウネリの向きの時は、アウトの端で速いセット狙いなのだ。

作戦が功を発し、到着後に中央からでは速過ぎる、4ftのセットを2本立て続けにゲット出来た。
しかし、それをしっかり見られて以後、混戦になる。
1時間程粘ると、みんな痺れを切らして上がり始め、最終的に2人だけに。
シメシメと想い、10本目のセットを最後まで乗って行くと、次波に乗ってきたアマチュア野郎に目の前でコケられて、2人でグルグル巻き。

しきりに謝るこのアマチュア氏、2人ともケガも無し。
アマチュアはやる事すべてアマチュアらしく、絡んだリーシュをとるのに礼儀上、足から外すのはその事態を招いた本人だろう。

しかし、モタついているので私が外して、めでたく分離。
運悪く、その時に次のセットがアプローチし、リーシュ未装着、裸足のまま浅く鋭いサンゴ棚の上で(通称、英語で手術台と命名されているエリア)でダックダイブする羽目に。
海底に触れた瞬間に皮膚は切れる。
膝が軽く触れる。
酷く当たれば病院行き、しかも外したリーシュを片手で持っているのでブーツも履けず、ダックダイブも深く潜れず、増々、、浅い方に持っていかれて。。

快適でご機嫌なセッションになる筈だったのだが、たった一人のアマチュア君の馬鹿げた行いの為に、急速にドツボに嵌っていく私。
このままでは、裸足のまま浅いところまで寄せられて、重度の裂傷と板までえらく壊す最悪な結末が頭をよぎる。

腹立たしいことに、例のアマチュア野郎は順調に沖へ向かっている。
一か八か、リーシュを口で加えて、、(二度とやらないぞ!)
次の波が来て、、祈りながら背丈に満たない深さの水中に潜り体を丸めると・・

南氷洋から何千kmも旅して届くウネリだ。
一瞬で口で咥えたリーシュなど捥ぎ取られる。
予期していたので強く噛んでいたのだが。。
良かった、本当に前歯全部危うく折れるところだった。
悪くすれば顎関節もだ。

(そしてまた一つ馬鹿げたストーリーが、まだバリ島のサーフシーンに生まれるのだ)

本当によかった、一瞬で上手く外れたので歯と歯が当たる衝撃以外に何も起こらなかった。はは

取り敢えず呼吸をして、気を取り直しブーツをはく頃にはテンプルポイントまで流され、今度は沖に流され始める。
板無しなのでこれは怖く、浮力を持たず沖へ出されるのはあらゆる生物にとって恐怖だ。
まあ、もっと大きい時の経験があるので慌てなかったが、面倒なことには変わりない。

それでも何とか足の着くところまで来た頃には、最初のところからは300m程流されて、、ただでさえ疲れているのに余計疲れて。。
身の安全を確保でき、今度は板だ。
もう10分程の時間が経過している、今頃は岩場に打ちあがってボロボロになっていると思いきや。。
幸運にも沖向きのカレント内に留まっていて、割と近くに浮いていた。
100m程か?上方向に残っている。

??なんで、体の方が遠くに流されるんだ?
まあ、理由が不明なことが頻繁に起きるのが海だ。。
本当に岸に打ち上げられて壊す前に、サッサと回収しに向かった。

で、これまた幸運にも願いが叶い。。めでたく通常モードに戻ることが出来た。
見上げると、、シークレットのラインナップは500m程の彼方。。

怒り心頭を通り越して、馬鹿馬鹿しくなったのでその場で終了を決めた。
幸運と悪運が混ざった馬鹿げた2時間にも満たないセッションだったが、波数10本で終了。

偶然の神に感謝だ。
明日の日中には次のウネリが到達予定だ。
それに期待して家路についた。