充実したストリートフードで世界的に有名なバンコク。
私個人のタイ歴が長くなった今となっては、少し恥ずかしい思い出だが。。
少し披露してみると。。(きっと、誰でも大なり小なり経験したであろうと思うが。。)

東南アジアに足を踏み入れた直後は、あまりの汚さに何を食べていいのやら。。サッパリだった苦い思い出がある。

目抜き通り脇の露店、ハエ、蚊、ネズミにゴキブリ、騒音、排気ガスに埃に塵、ゴミに悪党に物売りに泥棒。全てそろった中での屋台飯だ。

(それまで西洋しか見ていなかったツケだ!)

知識も情報も経験も無く、苦肉の策でKFCに入った記憶がある。
そしたら鶏肉に米飯が付いて余計に驚いた。
世界で3本の指に入りそうな美食国家に居るにもかかわらず!
情けないかぎりだ。
知らないとはいかに恐ろしいことか。

それから15年ほどの時が過ぎ、今では私がアジアにドップリなのは、既にご存知の通りだ。(あれ以来、一度も西洋を訪れていない、嵌りっぷりと言えば解り易いだろう)

その私のアジア体験の初期の頃に、当地バンコクで試行錯誤しながら恐る恐る試し打ちを繰り返していた頃からの馴染みの店がある。
実は今日まで名前も知らなかったのだが、GoogleMapには PadThaiと出ている。


全能のGoogle様だ、恐らくそれで正しいのだろう。

所在は極めて判り易い、ナナプラザからもほど近い(何故、ここだったかは言わなくても解るだろう)スクンビット通り奇数側、アラブエリアの真っただ中、ソイ3/1の角だ。

詳細情報は、この手の店にありがちな営業形態でわかりません!
ただ昼以降は大体、終日まで営業している。
開いていなかったこともない、夜のお勤めの人達や慣れた外国人、またはローカルの定常客がしっかりついていて、夜は毎晩賑わっている。 兄弟の親父2人とその家族らしき人達が働き、屋台の中にまたほかの屋台、ジューススタンドがあったりと良く解らないが、勘定は合計額でなされるのでうまく運営されているのだと思われる。

メニューはもろローカルで前知識があったほうが良いが、ここは国際観光都市バンコクだ! 彼らは慣れたもので英語メニューもあり、指差しでも平気だ。

そう、タイ初心者の頃から懲りずに通い、いつまでたっても英語と指差しの私だが、いつの日か顔を覚えられて。。
行くたびにニヤっとされ、今ではツケまで効くようになってしまった。

最近では連続してパタヤ侍になってばかりなので、すっかりご無沙汰だったにもかかわらず、今回もいつも通りに歓待してくださった。この日頼んだのは小腹を満たす為に、豚の喉肉の炙り役と蟹身チャーハン。
何の変哲もないお馴染みのタイ飯だ。
値段は当たり前だが全くの庶民的。
しかし、ここは歓楽街のど真ん中で、外国人向け経済圏の中心地でもある。
付近ではコーヒー一杯が軽く100バーツを越えてくるエリアだ。
その中でこの値段を固守していることが、長年に渡る営業継続の理由だろう。
茹だるような暑さの中、騒音渦巻くスクンビット通りで、あんまり冷たくないビールに氷をぶち込んでから、炙った豚肉に唐辛子をかけて一杯だ。
バンコクに到着する度にやっていた儀式、今となっては軽くディケードを越えている。メニューは非常に多岐にわたり、驚くことに海鮮メニューも山ほどある。
一応、氷で冷却してはいるが店の存在そのものが外気に終日露出しているので注意が必要だ。

私だったら、牡蠣海老イカなどは辞めておく。
あくまでも飯物、スープ、麺類、揚げ物で気取らない、サッと済ませたい時の用途にピッタリだと思う。
無論、一杯のビールとツマミだけでも構わない。
タイに来たって感じがすることは請け合えると思う。

ナナプラザをチョイと冷やかす時にでも、思い出しても良いかもしれない。