先月に引き続き、未知の世界探訪シリーズを上げるとする。
今回、2度目となる禁断のメンズサウナに潜入してみた。
前回はパタヤのサンスクサウナ・ゲストハウスだったが、、

Sansuk Saunaについての前記事はこちら

今回は首都バンコクにあるChakran Saunaだ。
前もって取材対象をネット上で調べていると、驚いたことにこの大都市首都バンコクにはメンズサウナと言われる施設がそれは有るわ在るわで、その数は軽く10を超えているような勢い。

下に参考にしたリンクを貼っておくので興味があれば覗いてみては如何だろうか?

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世界に知られるLGBTフレンドリー都市としての面目を躍如だ、さすがだバンコクよ!寛容で進んでいるな。。ある意味平等でもある。。

希少な取材対象よりも選択肢が多いのは良いことだが、、多いと今度は逆に迷ってしまう。
どうしたものか? 特に私個人が対象領域について疎いと尚更だ。
一通り各サイトのレビューや施設概略、立地などを総合的に勘案して、今回選んだのがこの施設チャクラン・サウナ。

何といっても大きめな施設で、最近改装もされ清潔だとの記述もあり、尚且つ、街の中心部にありBTS駅から徒歩圏内でアクセスも容易。
所在を下へ載せるが、BTSアーリー駅から徒歩10分の外国人も多く居住する閑静な住宅エリアにある。

実際に行ってみたのは夕刻過ぎ、辺りが暗くなりかける頃。
勤め人達が日々の業務を終えて街の方々に散って行く頃だが、彼らは必ずしも家路につくわけではない。
眠らない街バンコクが本領を発揮するのはこれからだ、(断然、アフター5の方が活気がある! 笑)
少子高齢化や市場縮小が目に見えて進む我が国とは違う。

周辺にはトレンディーで洗練された飲食店などが点在、主として在住者向けとして営業している感じだ

BTSアーリ駅を出て少し北上し、パポン・ヨーティン7の路地を左折し、そのまま約300m程進み、ソイ・アーリー4を再度左に入る。

ソイ入口にちゃんとハッキリと表示があるので迷うことは無い。
富裕層が住む良い目の居住地域である証だ。
ソイ4に入り、、こんなところにそんな施設があるのか?と想うような普通の住宅地の趣。
更に歩いて200m程進むと到着だ。そのような周辺環境もあってか、当該施設の外観はあくまでも目立たず、一目では何のことかサッパリ判らない様に意図され、しかしはっきりと視認できる青いネオンライトが唯一の目印。
VCK cool spaceとある。(クールだよな、確かに)

中へ入ると、この施設にありがちなスムースなチェックイン手続き、最低限のコミュニケーションで済まされる。
ウェブ情報では外国人価格の設定もあるとの事だが、入場料240バーツだったか?を支払い、小さな!タオルとローカーキーを受け取る。
大きいバスタオルなどは別料金かもしれない。
心配ならシステムを少し下調べをしてみてもよいだろう。

(例外なくこの施設も内部撮影不可なので、ここからはウエブ拝借画像の掲載となるので、ご了承いただきたい)

エントランスエリア、暗めに落とされた照明で、外国人慣れしているように見受けられるスタッフはちゃんと英語で応対してくる。

Travel Gay Asiaより掲載画像を引用しています

内部は広く、プール、バーラウンジ、ドライ・スチームサウナ、ダークルーム、BB系宿泊施設、メンズ専用スパ、屋上野外ジャクジー、ジム施設が完備されている。

詳細はこちらから

プールは地上階の建物に囲まれた半屋外になっている。
小さいが水質は清潔に保たれ、軽く水浴び程度の用途には合うだろう。
逆にこの場所が泳ぎに来る目的の施設では無いことを思い起こさせる。

この手の施設内で写真撮影が出来ないとなると、ノンケの私に出来ることはそう多くない。
ただ、動き回り傍観者を決め込むだけだ。
館内をくまなく歩き、ジムを見つけたので軽く半時間程汗を流してみた。
客層は概して若く、勤め帰りの若いお兄さん達ってところか?
普通のジム利用用途として来館している人も居る感じだ。ラウンジエリアでくつろいでも良い。
もちろん飲食物の提供もあり、アルコール類も取り揃えられている。もう一つ、忘れてはいけないのがベッドアンド・ブレックファスト、即ち簡易的な宿泊所施設も併設している。
名称はBlueCabin。
その名の通り、ぱっと見たところは2,5星ブティックホテルくらいの規模だろうが清潔で機能的にみえる。
この施設利用が主目的の場合、BlueCabin宿泊もありだろう。
宿泊者なら館内のサウナ・プール施設のフリー利用などの恩恵もあるそうだ。
ただ予約方法はHotel.comを介するか、直接問いあわせが推奨されてる模様。

と、、ここまでは当り障りのない普通のご紹介。。

ここからが当施設の裏の(あくまでも、私にとってそう見えるだけだが!)
比較的大型の当施設だが、、最上階に秘密が隠されている。
半野外になっているが、ジャクジープール、ドライサウナ、浴場、そして東屋が設置されている。
名称がイクゼ温泉。(良い語学的センスだ!)具体的に見てみよう。。
プール、洗い場、サウナ屋が見える。

結構、よいサイズのプールジャクジーにその向こうがドライサウナだ。最上階なので風通し、見晴らしも良い、遠くに街並みの灯りを臨む夜景は素直に綺麗だった。

そして東屋と言うのが一番しっくりくるだろう、この樹木や仕切りに囲まれた4畳半程のクッションが敷かれたスペースがある。
ちょっと見る限りでは日本の離れ茶室を模している感じか。

この中で毎夜饗宴が行われている。。。これが当施設最大の売りなのかもしれない。

公共発信媒体利用の都合上、コンテンツポリシーの制約があるので直接的な描写は避ける他ないが、そうだな。。。

そこで私が目にした光景は、、水場に群れる雄牛の群れか、あるいは祭りで小さな神輿を中心に群れ、ゆっくりと激しく蠢く男達集団とでも言おうか。

熱気が渦巻き、中から悲鳴とも嬌声とも判断付きかねる叫びが聞こえる異様な光景だ。
総勢幾人程か?100人程になりそうだったが、裸の男たちが群れる一種の社交場と化していた。(このエリアに立ち入る場合は、衣類の着用は推奨されていない)

しばらく放心状態で見ているうちに、、一種のトランス状態か? 感覚が次第に麻痺し始め、中で行われている事を見てみたいという強烈な欲求に襲われたのを覚えている。
文明的な理性の向こう側にある原始的な欲求みたいなものか?

同心円状になり幾重にも取り巻いている、汗ばんだ男たちの集団の外縁に立ち入って憑りついてみたものの、、残念ながらとても中心部までは見ることが出来なかった。

そうこうしているうちに、私の身にも危険が及び始め、、この場を辞去することに至った。
気付いたら入館から3時間が過ぎていた。
そしてこの時初めて聞いた獣の様な男達の雄たけびが、その後いつまでも耳に残ることになった。

興味が沸くなら何人も訪れるのは自由だ。
公平なスタンスで覗いてみるのも一興だろう。