LCC全盛の今日の東南アジア、巨大なLCCハブ空港として君臨し続けるバンコクのドンムアン空港。
今日も例外なく大混雑だ。
特に出入国時のイミグレ行列は卑しき名物となっている。地元当局の名誉の為に言っておくと、、彼らだって決して手をこまねいている訳では無く、処理人員、施設増設、滑走路拡張等、色々やってはいる。
しかし、それ以上の来訪者がタイには毎年、雲霞の如く押し寄せているのだ。

駐機場は大盛況、、我が国も観光立国を目指している。タイ王国から学べることは多い筈だ

そんな中、私としては恒例ルートのドンムアン―デンパサール間を、最近就航した(昨年度だったか?)タイ・ライオンエアを使って移動してみたので少しリポートする。

ライオンエア、、私にとって第3の心の祖国インドネシア共和国の恐らく筆頭最大手LCCだ。
世界最大の群島国家のインドネシア。
当然、小規模から大規模までの商業航空路が敷設されている。
がしかし、これには注意が必要。
過去記事で触れているが、かなり危険な航空会社が混在している。

過去の関係記事はこちら

それでインドネシアの大手LCCのライオンエアが、活況を呈するタイ王国の航空市場へ参入したのだ。
一部はドル箱激戦ルートのバンコク―日本間にも就航している。

参考記事はこちら

上に書いた様な個人的な安全上の懸念で、就航以来ほっておいたのだが、昨今の頻発するセール価格に負けて、今回初めて搭乗を決めたのが事のしだい。

沖乗りボーディングに向かう時、普段愛用するエアアジアのピッカピカの機体が眩しく、正直なところ後悔の念を感じたな

まあ、これも旅ブロガーの宿命! すべては調査の為だ! 時に少々の危険も覚悟の上。。(堕ちたらブログもXソも無いのだが。。)LCCの近距離便では、ボーディングブリッジも使わせては貰えないようだ。
灼熱と騒音と排気渦巻くタールマック上でしばし立たせられ待たされる。乗り込む時に機体外観、見てくれを確認するのが習慣になっている。。
塗装外観はソツ無く見えるが。。。果たしていかに。。

今回選んだのはエアアジアで言うホットシート、ちょっとだけお値段がお高めで、ゆったりのレッグスペースが売りのプチ贅沢座席。。
(貧乏臭くてすまない!)
しかも、麗しのCAさんと至近な筈、、、の最前列1Aの席だ。
命の危険を侵すのだ、多少の贅沢は文句ないだろう。
それで実際、自分の席についてみると。。。こんな感じに。。計画通りの、、、美脚、、いや、レッグスペースだ。
見ての通り、私の短い下肢には有り余る充分なスペースが配分されている。とある雑念に暫くの間、夢中だったのだが、、危うく旅ブロガーとしての責務を想い出して気付いたことが。。この点だ。このような運行に直接重要でない些細なとこなんだよな、、実際の機体年齢が垣間見えるところは。。。

専門家ではないので詳しくは判らないが、、世界大手LCCで精力的に機体発注を繰り返すエアーアジアや、各国のレガシーキャリアなどでは到底見られないであろう、このような部材の擦り減り具合。笑

どうだ? これでどのくらい古い? 4000kmも飛んで2万円以下だ。
新造機体な訳は無いが、、でもメンテはちゃんとされているのか?
保守点検、運航管理は法令通りに行われているのか?
ライオンエアはまたつい最近、一つ墜としているし。。
ハッキリ言って不安は拭いきれない。しかし、既に搭乗完了。
あとは離陸を待つだけだ。
今更、何を想っても遅い。
他のことを考えて気を紛らわすしかないので、手に入る素材で心の赴くまま瞑想に励んでみた。

専門家ではないけど、、脱出シューターってドアを開けた時点で自動開傘じゃなかった? 慌てる緊急事態の時に自分でやるの? これも安いLCCだからなのか?

手持ち無沙汰なのでシートポケットをまさぐったり、(想像ではこの時、その隣にあったものをそうしていたかったのだが。。)機外を眺めたりしているうちに。。機体は無事に上空へ。。。なんら問題は感じない離陸だったが、やはりノイズが機齢を物語っているような気がした。上空の群青色に映える真紅のライオンエアのロゴマークが描かれたウイングレット。
機体もライオンの様に強靭だと良いのだが。。
離陸までの誘導路を移動中に辺りを見回すと、、かなり多くの同社の機体が見受けられ、結構なボリュームのフリートが投入されているのが察せられる。そして幸運にも、この時最前列1列に同席する客は無く、私の専有状態。
しかし、座席のひじ掛けは固定式だったので3席全部利用の横になる荒業は不可能だった。
仕方なしに窓外に目をやると、バンコク都心中心部を望む珍しい光景が拡がっていた。
いいのか?首都中枢エリアの上空を飛んでも? これもマイペンライなのか? 恐るべしタイ人? それとも私の杞憂か?

眼下にワンド状に曲がりくねるチャオプラヤー川が見える。そのU字に湾曲するあたりに王宮もあるし。。

更に南下し、そのチャオプラヤーがタイ湾に流れ込むサムットプラカーン県の河口上空を通過後、後ろ髪を引かれる想いを味わいながらパタヤ上空を通過。全部ハッキリ見えたので、厭がおうにも旅情がかきたてられた。笑

飛行時間はおよそ4時間、私が一年に何度も繰り返す慣れたルートだ。
4時間は短いようで結構長い。
しかし、ブログ作業でもやっていれば4時間などあっという間なので、エアアジアなどで機内WIFIサービスの該当機体などに当たれば、そのサービスの利用を目論んでいたが、残念ながらタイライオンエアではその種のサービスは今のところまだ無いようだ。

ただ、LCC各社がしのぎを削り、新興航空需要に沸き立つ東南アジアの空だ。
今後、新たなサービスが開始されないとも限らないので、一応注目はしておこう。

そして、、タイライオンエアSL258便は、離陸が遅れた分だけ余分に掛かったが無事に目的地デンパサール空港に到着した。

結論からいうと、同SL258便は、現地出発もちょうど良い午後1時30分頃、到着も午後7時頃だったか? どちらも早くもなく遅くもないが、、この一日は移動にすべて費やされてしまう。
短期旅行者などでは、早朝や深夜が絡む運航スケジュールもあるエアアジアの方が、人によっては選択肢の幅が広がるのではないだろうか?

あとはそうだな、、エアアジアの方が安全だと想いたい。。
諸条件でどうしてもというケースか、今回のような抗いにくいプロモ価格発出時などを除けば、敢えてこの会社を選ぶ理由は思い当たらない。
多分、それは彼らも承知している筈なので、きっとこれからもそれなりの販売手法を売ってくるだろう。

ユーザーにとっては有利な話なので以後、注目はしておいても損は無いだろうと想う。