ところ変わり、、パタヤから赤道を越えて4000km程南下すると。。。
雨期のタイ王国とは真逆、狂乱の乾季ハイシーズン真っただ中のインドネシア共和国バリ島。

乾いた晴天が連日続き、抜ける様な蒼空のもと、、肌を焼き、波に戯れる世界各国からの若い人達。。
だけではなく、、金を持ってそうなチョイ悪から本悪、、はては極悪までの世界各地からの不良強力親父っちも同程度居る。

約4か月ぶりに海に戻ろうとしたこの日、ホームブレイクのウルワツは10ftオーバーの大炸裂。
沖に出ている人数は11名しか居ない。
皆、腕に覚えのある本物ばかり。。。
遥か沖の通称ボミーズのラインアップには、知った顔が何人か? ライディングスタイルとラインどりで大体、想像はつく。

私はというと、、、初日からこんなサイズでやるのは文字通りの自殺行為。
やれる訳がないし、まだ道半ばの現在、ここで落命するのは本望ではない。
毎日、トレーニングは続けているとはいえ、、100日以上も海には入っていないし。。
しかも罪深く、同時に不規則不摂生極まりないパタヤ修行ウイーク直後だ。

暮れなずむパタヤ・ブッカオ常設市場。地元庶民、外国人老兵両方にとって味方のストリートフードの殿堂だ。

黙って降参し、、もう2段階程か? 体に優しい主要スポットの通称インポッシブルに退散だ。
15年もここで波乗り修行をしている者にとって、炸裂中のNo1プレミアムスポットに背を向け、立ち去る時の敗北感と言ったら? 想像つくだろうか?それはまるで、、そうだな。。パタヤで週末の夜、街全体がいつもの乱痴気騒ぎに沸く頃に、荷物をまとめて空港に向かうタクシーに乗り込む時の気分と何ら変わりはない。。大悲。

仕方がない、、今日のところは潔く負けを認めて諦めよう。
力量を試すのはコンディションが元に戻ってからだ。。
通常、これには少なくとも2-3週間が必要で、これから準備が出来るまでひたすらの忍耐と修行の毎日が始まる。
正直なところ、、本心は10ftオーバーのウルワツに入らなくて済み、ほっとする安堵の気持ちの方が強い。笑

先日、私がパタヤで違う波を追いかけていた時、私の師が残した一枚。早く来いとやっかみが添えてあった。汗

このサイズになると、ハッキリ言って慣れていても毎回、純粋な恐怖なのだ。。。この気持ちはサーファーにしかわからないであろう。

と言う訳で、、現場のパダンパダン・ビーチに着いたらついたで、こっちも別の意味で炸裂している。
世界各国からの概して若い健康的な男女が、、西洋人、ラテン系、アジアン、ローカル何でもアリで、惜しげもなく肌を露出し、熱気、お色気、邪気、悪気のごっちゃ混ぜ状態。 あまり人が写り込まない角度を苦労して撮った写真が上の画像。。
砂浜目当ての一般観光客だけでこの有様で、本格的な波の到達している本日は沖に同数、またはそれ以上のサーファー達がいるのだ。

これに、、この状況を何とか商機にしようとする地元インフォーマルセクターの商人たちがが加わり、、それはもう大混乱。。
海は海で大盛況なので、、これから最盛期に向かう国際ビーチリゾートを標榜するバリ島は、もう全島がお祭り騒ぎ。。

人生の盛りをとうに過ぎ、既に若くない私にとっては少々、荷が重過ぎる。
自身の過ぎさりし、若かりし日々を苦く思い出しながら、ここ数年のこの時期は、負け犬の様に黙ってパタヤに避難するのが恒例となっている。

正直、オフシーズンのパタヤではホッとするが、近年の中印の新興勢力の台頭があるので、状況は楽観出来ないのが現状だ。

まあ親愛なる当ブログ読者の皆様方で、羨ましくも若さ溢れ、精力漲り、ホルモン盛り、テストステロン―エストロジェン吐いて捨てる程ダダ漏れの若年層の方たちにとっては、当地バリ島は正にピッタリな場所だと自信を持って言えると想いますよ。。それもかなり。。

赤白黄色に、茶色に黒色まで女の子が世界中からワンサカいらっしゃってますよ。
夏休みにインドネシア共和国、神々の住む島バリ島。。いかがでしょうか?

私は老兵として慎ましくパタヤにでも消え去るのみでございます。
老兵達の最後の楽園、(負け犬の吹き溜まりとも言われているが)麗しのパタヤは今日も多分、そこそこ晴れていて、人生の敗残兵達を優しく包み込んでいるに違いないでしょう。

まあ、どっちも私にとっては楽園には違いないですがね。。