パタヤ巡礼。。 あの到着時に感じる爽快感は、今ではなんだか人生の唯一の主目的、晴れ舞台のような感じがする。
それって私だけ? では無い筈だ!
パタヤの街に明らかに増えてきている同胞の数。
折しも、先日のパタヤ市での邦人特殊詐欺容疑者の日本への移送が行われているらしいと昨日のニュースに出ていた。
あんな形のパタヤ滞在はこちらから願い下げだ。

終日、活気の絶えない沈没ファラン・コロニーのソイブッカオ。その真ん中をバイクで流せば色々と見えてくる。

巡礼者個々の事情があるだろうが、人によっては眩暈(あるいは人によっては吐き気か?)を感じる程に退屈な日常の連続、または幾多の苦難の末に、、時間の長短を問わずに、、ようやく到着する念願のパタヤ。

パタヤ・ノースバスターミナル。。ここまで来れば、もうこっちのものだ。誰が何と言おうと、、あの無限の自由さと目くるめく快楽は俺の物! ほんの目と鼻の先だ。

抜ける様な蒼空(よくスモッグで曇っているけど。。)や、
降り注ぐ陽光(降り注ぐのは雨の方も多いし。。)に俄然気分も上がる。
まして長距離移動の苦行の末だ。
何度やっても一番いい格別な瞬間だ。

良く出来ている、開放的な雰囲気に心も踊る。この光景が何とも言えない、、たまらないね! 日本に残る同胞を想い、ニヤリとなるのもこの時だ。

一通りの感情の高まりと安堵、同時に心地良い疲労感に達成感?(ただパタヤに来ただけだが!)の感慨の波が過ぎて現実に引き戻される。。
それで一番最初にやるのはナンなんだっけ?
ポーっとばかりしててはいけないのだ!東南アジアはちゃんとやらないと。当然、最初は住む場所の確保だ。
各種の宿泊または居住施設にチェックイン、そして荷を解きセットアップ。

それで? もしあなたが慣れた修行僧またはアジア巡礼者なら次にやる事は足の確保だろう。
タイの主要観光都市では、バイタクやソンテウ、または都市交通システムもあり、わざわざバイクをレンタルせずとも行動は出来るが、慣れて来るに従い不便さや制約も感じ始め、自前の移動手段のニーズが高まるだろう。
地方都市なら尚更だ、足が無くては話にならない。
そこで手軽なレンタルバイクでもと相成る訳だ。

波乗りの島バリ島では、レンタルバイクにサーフボードを載せる為のボードラックもぼほ標準仕様。。必要なら最初のレンタル開始時に指定すればよい

近年、各地でレンタルバイクを駆る同胞の姿をよく目にする。
最近では必要性に駆られたとみえ、洋の東西を問わずに若い女性達の利用もかなり目立つ。

パタヤではこんな光景は普通だ。普通過ぎて手元に画像が無いのでウェブ上から拝借する。これからはちゃんと撮影しておく、約束する。。。

見た通りの楽しそうな人、危なっかしい人、着いたばかりの人や初めての人、とうに慣熟していて普通に見える人、または連れの女性に運転させ自分は後ろに乗る強者(弱者かもしれない)まで、、ケースは千差万別だ。
手軽で安価な移動手段として人気のレンタルバイクだが、ここに多くの落とし穴がある。
中には命に係わるものや、良くても旅行気分を台無しにするに余りあるものまでトラブルのケースも多種多様だ。

レンタルバイクに纏わる実行上の手順などは、既に出古した感があるのでそれらついては他でみて貰うとして、ここではありがちなトラブルや注意事項を私なりに書いてみようと想う。
これらは私が実際に遭遇、または普段から注意実行していることなので、それなりに必要なことだと思われる。
必要性を感じなければ敢えてやらなくても結構だ、私としては何ら問題は無い。

パタヤでの取り締まり。ローカル、外国人を問わず些細な日常風景の一つだ。

先ず、最も切実なのは現地官憲とのトラブルだ。
何故か事故自体よりはるかに頻繁に起きる。笑

昨年のパタヤ初違反切符の顛末記事はこちら

特に近年、タイでは長引く軍事政権による綱紀粛正的な(世直しの感も多分にある)施策により、取り締まりは増加中だ。
飲酒や無免許、加害などの重大違反にはヘビーなペナルティーが科せられるのでくれぐれも辞めておこう。
昔とは違い、最低数万バーツから始まり金額的に法外で割には合わない。
一過性の支払いとは言え、警察に進呈するよりかはGoGo嬢に進呈したほうがより魅力的なタイスマイルを得られるしリターンも良いはずだ。

これもパタヤでは日常風景。警官とのやり取りは市民スポーツといえる。

私がパタヤでバイクで街を傍観してみて色々と気が付くことがある。
まず最初に、一目瞭然で一番目立つのは飛行機を降りたばかりの初心者または新参者で、もうそれは痛々しいほどに判り易いカモだ。
通常、カモは自分ではカモと気付いていない。
それは、誰がカモか判らない場合は自分がカモなのだという有名な言い回しの通り。。
次に目立つのは、何らかの経験も積み、既に新参者ではないが依然としてスタンドアウトしている人達。
彼らも色々と主義主張があるのかもしれないが、玄人は良い人も悪い人も目立つようなことは敢えてしない。

先日、ビーチロードをソンテウに載って風景を眺めていると。。
20代とおぼしき日本の若者の2人乗りの2台のバイクが並走してきた。
同じ黄色人種とはいってもタイ人と比べると圧倒的な肌の白さだ。
到着直後なのか何やら互いに叫びながら、舞い上がっている。
おいおい、もうすぐセンタン手前のパタヤ警察署だぞ、、最低でもヘルメットかぶれよ!!と想った矢先に、ハイハイ!ソイ9でお約束の停車命令。。

教訓は誰でも必要だが、出来るだけダメージの少ない方法で得たいものだ。
ちょっと、思いつくままに書き出してみる。
余り大きな声では言いたくは無いが、これらは全てはるか昔の私の実体験から学んだ方法で、今現在では標準手順となっている。
誰かの役にでも立てば良いと想う。

1 周囲に溶け込むべし

リアルでもヴァーチャルでも同様で目立つのはアマチュアだけだ。
カモに寄ってくるのは取り締まりの警官だけではなく、犯罪者や詐欺師などの悪党や百戦錬磨の夜の蝶など、彼らの鋭い嗅覚のアンテナにかかってはいけない。
それにわざわざ、ネット上などで告知していては話にならない。
もう一度、自身の姿を客観的に査定してみる事だ。
リアルでは、特に肌の色が落ち着くまでの間や装身具や所持品が目を惹くようでは貴方はまだまだカモに近いのだ。
もし、この意味が判らなければ、ビーチロードや市内の警官の居る辺り、主要交差点脇などに陣取り、暫く通りを観察してみると良い。
視覚だけで得られる情報の多さにきっと驚くはずだ。
バイクに乗るならちゃんとヘルメットを使い、マスク使用も効果的だ。

2  個人情報を出来るだけ出さない

今では、何をするにも身元情報や支払情報を求められる。
中にはレンタルバイク契約時にパスポート原本や滞在先、滞在期間を訊いてくることも。
よくある話としてレンタル業者自身によるバイクの盗難損害詐称詐欺などもある。
古いパスポートを与えるなり、適当な滞在場所や滞在期間を出しておくなりすればよい。
バリ島などでは、よく最初に滞在ホテルと期間を訊いてくる。
それによって彼らはこっちの懐具合を探っている。
女性などは特に滞在場所、真正部屋番号などは決して教えてはいけない。
イミグレも怪しい、珍しく愛想のよい出入国管理官と釣りの話を少しだけ交わしたら、空港タクシー乗車中に何故か外洋トローリングの営業を受けたのは昨年のプーケットだった。笑

3 流暢な日本語を話す輩は疑え

正攻法の副言語習得は時間も資金もかかる。
なんなら相手の日本語の言語的バックグラウンド訊いてみよう。
4年制大学出身者などなら聴いてみても良いが、そんなのがレンタルバイクの受付などやるか?

4 相場感を得てから価格交渉に

東南アジアでは、最初の言い値で手を打つのはお人好しか間抜けだけだ。
私は、悪知恵が働きやすい男どもより女性の方が交渉も楽な感じがする。
私はパタヤではいつもの10年前からの150B/日の据え置き価格だ。

5 借りる前に車両確認

タイア摩耗、バッテリー、ブレーキ、鍵の抜け落ち、車検証の有効期限、ダメージの有無などや付属ヘルメット数など、ありがちな懸案事項をスマホに画像保存しておけば良い。
あまりに古い車両は考え物、なければ一時妥協しても後日の車両交換を。

6 契約書を記入

書面でディールを明記し、複写を保存すること。
約束がコロコロ変わるのがアジアの男だ。
事故の場合はすべて自己責任だと認識せよ
最低でも効力のある国際免許などをもつ。
レンダーの連絡先を入手、返却時のデポジット回収も確実に。
すぐお釣りがないとか言い出すので準備せよ。

7   給油も気を抜かない

路上給油も良いが燃料単価を知っておくことを薦める、タイなら30-40バーツ/L程なはず。
インドネシアによくある咥えタバコの親父による給油など狂気の沙汰だ。
付近で一服している輩にも注意!無知な愚か者め!

8 鍵や備品内容物の紛失に注意

バイクを停める時に財布や貴重品をトランクに入れるなら他でやる。
きっと誰か見ている!座席下の鍵などドライバー一本で開けられるので気休めだ。
駐車するなら人目に付き、他車がある場所に停めることだ。
鍵の差し忘れや車検証の盗難にも警戒を。

9 運転中は自身の後ろにスペースを作る

あなたを殺すのは大概、攻撃的か間抜けな後続車だ。
激しく追ってくる車は先に行かせ、遅い車ならスピードを上げて充分なスペースを常に空けておく。
それと周囲のドライバーの性格を読むことだ。
それにカーブの頂点に必ずある排水溝や障害物を予期する。
赤信号の交差点、先頭での停車は避ける。
これは、現地の基準で後続車が強行突破だった場合に轢かれることになるし、待ち伏せする悪徳警官に補足される確率も高い。
東南アジアでは赤信号無視はルール違反ではない、ただの市民スポーツでゲームの一種だ。
赤信号を律儀に停まって轢かれるだけ馬鹿らしい!ローカルルールに従え。

10 袖の下用の小銭入れを常備せよ

万が一、悪徳警官に捕まったら全部盗られても良い程の現金を別に持っておくこと。
元の財布などは決して見られていけない、高価なスマホなども同様。
賄賂相場も知っておくべきだろう、些細な違反なら500バーツ、5万ルピアほどで済む筈。

まあ、他にも細々あるにはあるがデフォルトではこんな物でありがちなトラブルは回避できるだろう。
幾つかの指標に寄ればタイ王国での交通死亡率?は世界トップクラスの2-4位で例年推移しているとある。
寛容の国タイで4位かよ! 私の実感ではインドネシアの方が断然、危なく感じるのだが。
まあ、彼らのことだ、、統計情報自体がないことも充分に考えられる。
いずれにせよ、東南アジアではバイク利用は、非常に危険で命に直接かかわるので自信がなければやらないほうが良いだろう。
それか練習することを薦める。