開発途上国に旅する以上、必ずついて回る感染症の懸念。
殆どのアジア巡礼者の逃れられない宿命だろう。
しかし、グローバル化が進んだ現在は懸念ではそれは巡礼者達だけのものではない。
現在、我が国に絶え間なく押し寄せる大量のインバウンド観光客達は勿論、海を越え持ち込まれる多量の物資や生物、それらを介して侵入する病原菌、微生物や汚染物質などの懸念が急増しているのは周知の事実。

それだけにとどまらず、明らかな温暖化の進行により、今では我が国自体が熱帯アジアかとみまがうような気候変動に不安を感じずにはいられない。
なんで、日本でデング熱の心配をしなきゃいけないのだ!
(一般に蚊が媒介する伝染病は酷い!蚊にはくれぐれも注意をされたい)

厚生労働省の海外渡航者向け感染症予防の情報ページはこちら

感染症と言っても当然、内実は非常に多岐にわたり対応も予防も複雑で細かく書き出したらキリがない。
感染症に関する詳細な情報などは、その道の専門家にゆだねるとして、今回はとりわけアジア修行僧にとって有益な自治体によるSTD検査に、話題を絞って載せてみる。

この手のものは他国でも、公衆衛生上の観点から何らかの助成補助制度があったり、検査自体が安価に設定されてたり、または無料だったりする。
ありがたいことに我が国では原則、無料らしい! 優れた制度なので国民は積極的に活用すべきだ! 国もそう言っているし。。

STD(性感染症、ここでは肝炎も含める)検査と言ったって、自腹でやればそれなりに料金はかかる。
因みに私が自身の健康チェックで継続利用しているクリニックでのHIVや各種肝炎の検査の値段表を見てみると。

STDの欄に何やら物騒なHIVから、、 Syphilis(梅毒)、Hepatitis B,C(肝炎B,C)と並び、料金も300バーツ前後とでている。

邦貨で約1000円程で安いと思われるかもしれないが、一度だけ一種の検査を実施、後をキッパリと忘れるのでは感染症予防の趣旨から外れてしまう。
やはり修行を続ける限り検査も同様に続けるべきだ。

我が国では、太っ腹な厚生労働省の施策として各自治体で事業が行われている様。
以前に一度、保健所の担当者に訊いてみたところ、国としてはこのプログラムを辞めるつもりは無い様です、、とのことだった。

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それで私は年に1,2回程か?無料で検査を受けている。
実質、手間も時間も料金もかからずに、ただ行って帰ってくるだけだ。
勿論、結果は毎回さらっさらのクリーン! これで懸念も無しに修行に打ち込めるってもんだ!

(安心料だと胸を張りたいが、、払ってくれてるのは国の方だ! 感謝しております)

下に私が目にしている検査概要を参考に載せておきます。
どこもきっとこんな感じなのでしょう。。。

プライバシーが守られた環境で問診票に記入し、医師あるいは専門家の質問と説明がある。
懸念事項があればこの時に相談できる。
海外では医師に遭うだけで結構な出費だよ!
軽く数回分GOGOバーに行ける金額だから、どうせ自腹なら私はそちらの医師達に検査を頼みたい。一通りの処置は5分もかからないで終わる。
検査結果は即日検査でない限り、後日に再度出向いて受け取ることになる。
秘守義務にも配慮されているのか、渡される受付票に個人情報はない。あとは野となれ山となれだ!
パタヤのビッグブッダや新国王様にでも祈りながら待ってもよい。
人によっては後悔と悔恨だに苛まれる、ドキドキの一週間を過ごす人も居るのかもしれないが。。
落ち着いてほしい、、今やHIVは不治、死の病ではない。
ちゃんとやれば通常の生活が可能な疾病だ。
但し、早期に発見して対応を開始すればの話だが。

どうだ?少しは検査に行く気にならないだろうか?パタヤ修行僧達よ!
面倒臭がってばかり(あるいは怖がってばかりか?)いないで是非、継続的にやってみてはいかがだろうか? その方が道義的にも適うはずだし。
あるいは日頃の健康管理の一つに加えても良いのでは?