今から約2年前に米国議会の決定により、出会い系の機能が骨抜きにされたネット掲示板Craigslistを知っているだろうか?
今更感を感じる人もいるだろうが、、少し状況が変化してきた様なので短くかいつまんで報告する。

Craigslist、サンフランシスコ発祥で非常に多岐にわたるジャンルを、全世界を対象に取り扱う交流掲示板サイトなのだが、今時そんなものは特に珍しくないだろう。
しかし、Craigslistは早い時期から(1995年開設とある)本格的なクラシファイド・サイトとして世界に普及し、現在でも依然として大きな存在感を維持している。

動産、不動産、サービス等、何でも売買されているが、怪しい物もテンコ盛りで利用はあくまでも自己責任だ。

そう、取り扱いは何でもアリだ。
勿論、武者修行向けサービスも論外ではない。
それが、Personalという項目で、世界の主要都市を対象として広く普及していたのだ、、そう、少し前まで。

特に、元からこの種の市場が分厚く存在していた東南アジア地域 (インドネシア、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、フィリピンなど)では、かなりの活況で私も頻繁に利用し重宝していた。

クレッグスリスト・タイランドサービス欄はこちら
クレッグスリスト・マレーシアサービス欄はこちら
クレッグスリスト・フィリピンサービス欄はこちら

投稿自体は英語が多いが、ジャンル項目ページなどでは、いつの頃からか日本語版も出るようになり。。

あの、ドアを開けるまで何が来るか、全く解からない不確実性にドキドキしたもんだ! 文字通り、大人のビックリ玉手箱ってところだな。
勿論、当然の如く玉砕の憂き目を見、散々な結果を見ることも。
でも、それが修行ってもんだ! 上手く行ってばかりでは修行ではない。

それが、約2年前か? 米国議会により、人身売買を抑制する法律が制定された途端に、Personal,,すなわち、個人向けサービスを提供したい個人達向けの広告項目が一斉に削除された。
それ以降、全世界の修行僧にとり、ある日を境にクレッグスリストは一気にオワコンになってしまった。

愛好家たちはかなり戸惑った。無論、私も!
しかも、当時クレッグスリストの対極カウンターパートであったBack Pageなどは、時を同じくしてサイト自体が消失してしまった。
まあ、それから世界的にモバイル系の出会い系アプリの普及が一気に進んだ感があるが。。

まあ、ここまでがクレッグスリストの今までの経緯。
Personal 欄廃止直後は暫くの間は魚群は散ってしまい、もぬけの殻だったのだが、程なくして活躍の場をService提供の欄に変えて強かな個体が戻り始めた。(よく考えると、ある種のサービスを提供するのは他と何ら変わりなく、逆にこの項目欄ほうが、余計シックリ来る気もする)

水産資源だって列記とした生態系に組み込れた生物で、そう簡単には居なくはならないのだ! 淘汰される個体もあるが順応できる個体も残り、そして次第にその数を増していった。(電脳空間上でも、ダーウィンの進化論が適用できるらしい)

それから、私はたまに推移は見てはいたのだが、ここ最近はクレッグスリストは忘却の彼方に消え、全く開けて見ることもなかった。
そして、なんとなく数日前に思い出し、サッと見てみて少し驚いた次第である。

大分、資源が戻ってきている。
自主規制開始後、2年余りか? 漁場によってまちまちだが、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピンなどでは、Service提供欄に結構な数の魚群を確認できる。
同時に、以前に比べて雌雄混成種もかなりの数が混生してはいるが、それらにはそれらの根強い需要はあるのだろう。
以前の全世界的な活況期には、到底比べることは出来ないが、それでも漁場によっては充分に商業ベースで操業できそうな感じだ。

例えば、台湾やマレーシアなど更新も早く、多くの個体が毎日挙がって来ているようだ。
クレッグスリスト台北・サービス欄はこちら

以前は魚影が薄かった台湾海域だが、現在はかなりの集積が確認されている

面白いのは、以前はかなりの魚影を誇ったシンガポールや日本などは、ほぼ死滅状態の絶滅漁場。(当局による操業規制なのだろうか?それとも単なる潮目か?) 反対に以前は大人しかったベトナムなどにも、ある程度の集積が見られる。
漁況の大変動の後の資源の再分布が進んでいるようだ。
クレッグスリストベトナムのサービス欄はこちら

以前は 凄いものだったシンガポール海域、今では一匹も居ない。当局が強権を持つシンガポールならではなのだろう。変わって怪しい金融系ポストが並んでいる

余りにダイレクトな掲載画像は、ここでは挙げることを差し控えたいので興味がある向きは、ご自身で調査してみてはいかがだろうか?

今では電脳空間での操業など、沿岸近海遠洋を問わずに珍しいことではないが、過去、私が数年間クレッグスリストを使ってみた感想では、普段から対象をよく注視して魚群の動向を注視してから利用することを薦める。

何度も、繰り返し君臨する魚、漁場を季節ごとに変えて繰り返す回遊魚、全く移動しない根魚系、初登場の後に2度と姿を現さない希少種等、それによって色々見えてくることも意外と多いのだ。

最後に、基本この種の魚種は一度リリース後は原則追跡は事実上、不可能だ! くれぐれも安全操業に努めて欲しい。
結局、最後はすべてが自己責任だ。

たまには、趣向を変えた一本釣りなども人によっては面白く感じるかもしれない。
出漁してみるなら豊漁を祈っている。