次回の出国までもうしばらくの間だが、日本国内シリーズを引き続き載せることにする。
今回、訪れたのは世界文化遺産とされている富士山とその周辺地域群の一部である静岡県富士宮市。
富士宮市と言えば、なぜそうなのかは不明だが焼きそばが有名だ。
GW明け直後、移動性高気圧に覆われて澄み切った快晴の青空に富士山が映える絶好の日よりに、富士山の麓の街富士宮市に入ってみると、、
当然、富士山の素晴らしい眺望が、、近くで見ると意外と大きい。
私の住むインドネシア・バリ島のアグン山と同様、一度は登ってみるべきだが、個人的には未だに未達成だ。(まあ、いずれ何時かね!)
で、焼きそばで有名な富士宮市、市内には幾つもの有名店があるが、GW明けの直後の休業も多く、運悪く当初に目星をつけた候補が2店舗が両方共、この日は開いていない。
そして、3つ目に選んだのが、市内を流れる潤井川沿いに店を構えるうるおい亭だ。
レビューなどを見てみると、当初選んだ2店舗に引けを取らない有力店らしく、高い人気を保っているようだ。
富士宮市の地理的な知識などは全く持ち合わせていない私には、地図を載せる事しか出来ないので、所在は各自で見てみて欲しい。
営業時間は、平日11:30-14:00, 続いて16:30-20:00、土日祝日11:00-19:00となっている。(材料が無くなり次第、仕込みに入る為に打ち止め)
定休日は、毎週月曜、第3火曜日とある。
店舗HPはこちらへ
訪れたのは開店直後の午前11時半過ぎだったのだが、既に数人の待ちが。
入口手前に名簿があり記入し待つ。
駐車場も店舗収容可能人数分に釣り合うくらいが用意されていて、2輪向け駐車スペースも至近にある。
やるな!潤井川の畔で字の如く、かなり潤っているのでは。
程なく、名前を呼ばれ店内に通される。
壁には数多くの取材対象になった証が。。
情報番組やグルメ系番組で何度も採り上げられて、著名人の来店も多いらしい。 私は、焼きそばやお好み焼きの類には詳しくは無く、食べ慣れてもいない。
むしろ疎いほうだ。(インドネシア共和国に居る時は、ミーゴレンをたまには食べてしまうが 汗)メニューをここに。
ここは無難にシグニチャー的な看板メニューのうるおい焼きそば大盛に、うるおい天お好み焼きを選ぶ。店主の挨拶、丁寧な接客、メニュー説明後、しばらくほっておいてくれ時間をくれる。
BGMは、なんと焼きそば店にしては異例なスローなラウンジジャズが微かに流されている。
オーダーと取り方もスムース、飲み物も敢えて押したりせず好感度がある。調理時間が長い方のお好み焼きから準備され、ゆっくりと説明されながら、、手順通りにまるで儀式の様に進められていく。看板メニューと焼きそばは、店主が直々に執り行うと決められている様だ。
店主は一見、日本のこの手の業種に多い強面の口下手、頑固な親父系の見た目だが、物腰や物言いは思いのほか柔らかい。
この後、食べ始めて暫く経つ頃、頃合い完璧に見計らったのか?様子と味を訊きに来たのには正直、驚いた!
普通の西洋的な接客サービスだ、スマートなラウンジジャズといい、柔らかいゆっくりとした接客態度と言い、思わず西洋的な経験の有無でも訊いてみたくなったほどだった。
手際よく妬かれていき、卵は盛り上げた焼きそばの頂上直下に埋められ蒸される。
そこを半熟のうちに掬い取り、是非麺と絡めて食べてみて欲しいと店主が言う。
決して命令調ではなく、あくまでも頼んでくるような言い方にまた好感度が上がる。笑 お主やるな!出来上がり!ホクホク、アツアツで、余計な物が入っていない自家製ソース、イワシのダシ粉、青のり、そして自家製辛子味噌がまた何とも!
油が纏わりつくようなインドネシア定番のミーゴレンとは違い、個別の素材の味があり、素直に旨い。
お好み焼きも、メニューにあったダブルサイズにしておけば良かったと軽く後悔を感じた。
ソースは勿論、この辛味噌も自家製素材の独自調合で、細部まで店主のこだわりが訊いている。
味が慣れてくる中盤以降に、そっとつけて食べてみて欲しいとのこと。
やってみたら、その通りだった。この上品な味わいの辛味噌をキュウリなんかにつけて食べたら、さぞかし合うんじゃなかろうか。
以上だが、アイテム的に馴染みのない私でも、もう一度訪れても良いと想う良店だった。
実際的、機能的な店舗、肩肘張らない柔らかい接客、奇を衒わない自信、
名前や客数に奢らない店主のこだわりに人気店である理由を見る気がした。チャンスがあれば昼飯にでも寄ってみてはいかがだろうか?