我が国ではGW真っただ中の平成最後の雨の日。
天皇の生前退位による改元がまさに今進行中のその時に、こんな記事で恐縮だが東南アジアでは古典的な現金見せて詐欺について書こうと想う。

先日、私個人が普段から愛読している秀逸パタヤブログに注意情報が出ていたので、それを補強するために私の遭遇事例を書くことにした。
私としては、このような嘆かわしいほど単純で馬鹿馬鹿しい詐欺被害から、一人でも多くの同胞が遭わないことを切に願うだけで他に他意はない。

先月、物議を醸しだした海外における邦人詐欺グループ摘発。時代の変化を体感した出来事だが現地には地の詐欺師たちが相変らず蠢いているのだ。
そして捕食者としてあなた方を待っている。
とにかく海外に一歩出たら、向こうから来る者はすべて拒否だ。
彼らは彼らの生活で精いっぱいな筈で、余裕をこちらに分け与える理由などは特に無い筈。まして赤の他人の一介のツーリストである我々だ。

最初は必ず親切を装うが、、それか憐れみを誘うのが彼らの常套手段だ。対処法は、体面を非常に気にする彼らのプライド(詐欺師のプライドだが!)に、必要以上の圧力をかけ過ぎないよう、同時に断固とした拒否を示すだけだよい。そんなに難しくはない。

この初歩的な概念上のファイアーウォールを心の中に構築するだけで、こんな馬鹿馬鹿しい犯罪からは守られる筈だ。
是非、海外生活上のプロトコールに入れておいて欲しい。

典型的な手口は、流暢な日本語で今度日本に行くとか日本に住んでいたとかの類、カード財布を失くし困っているから助けて欲しい困難型など、個別シナリオは枚挙に暇がないが、おおよそパターン化している。

ナナプラザ周辺は勿論のこと、邦人密度の高いBTSアソークートンロー間によく出没し、最近はパタヤにも出たらしい

私が遭遇したのは、ソイ4ナナのコンビニ店内でビールを物色していた時だ。先ず、背後から英語で日本人か?と訊いてくる。
通常、この手の質問には No! の一言で済ますのだが、この時は数秒で立ち去ることもあり、そうだと答えてみた。
私は特に差別主義的ではない人間だが、相手は小柄で若いインチキアラブ野郎だ。何処となくロックスター・故プリンスの若い頃に似ていたな! 笑

ビールの支払いを済ます間までに聴いた話は、今度初めて日本に行くのでお金が判らないから紙幣を見せて欲しいと。
典型的な手口だが話のネタに相手をしてみると。。
このプリンス氏は是非、財布を見せてくれと言う。
目の前ですべての紙幣を抜き取ってから財布を見せてやると、首を横に振りニヤつきながら日本円を持っているなら見せろという。
次に私の口から出た言葉は、(失せろ!最低なゴキブリ野郎、こんなことばかりしてないで仕事でもしてみろ。)だった。

当然、向かってきたら片手に持っているシンハービールで応戦するまでだったのだが、そうはならずだった。
時を同じくしてコンビニの外に立つ全身黒づくめのアラブ人のマダムから声がかかる。(バンコク有数のアラブ人居住エリアのナナ界隈、多くがこの辺りに棲息している)
私を一瞥しながら、インチキプリンス氏を叱責しだす。笑
要約すると、、あんた!何やってるの!そんなとこで何やってんの、、早く行くわよ!家ではまだやることあんだから!!みたいな感じだった。

ママに怒られスゴスゴと退散したインチキプリンス氏は、どうやらこの辺りのようしゃな中上級高層マンションに住む在住アラブ人だったらしい。
家路につく途上で、餌らしきものを見つけて手っ取り早く捕食を試みたが叶わずに、同時に2方向から怒鳴りつけられたというのが話の本質だったらしい。

我々邦人は、そんなに簡単な餌的位置付けなのか?
主食でもなく手軽なスナックかおやつの類じゃないか! 怒
恐らくそうなのであろう、、その概念が形成されるまでにいったい何人が犠牲になり、これからもう幾人が捕食されるのであろうか?
ただただ、私はやる瀬無い気持ちになるばかりだ。

私はアラブ人の外見に疎く良く解らなかったが当のプリンス氏、外見は齢は30歳以前後で立派な成人年齢な筈なのだが、この通りのドラ息子系。
どうやら中東諸国は、潤沢な石油収入をふんだんに使ってこの手の屑人間を量産して世界に向けてせっせと輸出に励んでいるらしい。(こんな事例がウェブ上に多数載っているところを見ると、まだ他に目立った輸出産品は無いみたいだな!)

スクンビット・ソイ4からソイ30位までは邦人は特に要注意だろう。

このエリアはバンコクでも屈指の激しい歓楽街の一つだ。
常に金、欲望、悪意、快楽が渦巻いている。
アラブ系に加え、アフリカ系、レディーボーイ系の絡む犯罪多発地帯なのは当分の間は変わらない筈だ。
近年の当局の浄化作戦により、かなり数は減った感があるがその代わりにパタヤに進出しているのも見受けられる。

妖しい彼女?達の生態は同時に怪しいこともあるので、鼻の下を伸ばしても財布と気持ちは引き締めておいたほうが良い。どんなにイケてても彼らは生物学的に依然としてオスで、更に悪いことに変幻自在だ

この世界も弱肉強食、捕食者と獲物の法則は自然界と何ら変わらない。
まだまだ、我々日本人の立場は食物連鎖の下の方に甘んじているようだ。
自己防衛にくれぐれも気をつけて欲しい。