先日の邦人振り込め詐欺グループ集団摘発事件から、たとえ、一時的にでも話題にのぼることが増えたタイ王国東部に位置するパタヤ特別市。

乾期は晴れて澄み渡る青空が気持ち良く、熱帯だから年中暑いと決めつけるのは早計だ。

まして我が国は改元に伴うまさかのGW10連休目前。 彼の地では今まさに世界的に有名なソンクラーン水掛祭りの真っ最中であり、後に新国王戴冠式も控えている。手頃な旅の行先の一つであることは間違いない。

埋め立て整備が進むビーチはとても開放的な雰囲気。

さらに空前の訪日観光ブームに沸くタイ王国、それを積極的に受け入れる我が国。共に新しい時代を迎えようとしていて、同時に多くの国民が仏教を信じるアジアの友好国同士だ。

パタヤ近郊には、まだ自然に近い状態のビーチも残っている。バンサレイビーチ、約10km程先に浮かぶジョムティエンの街並み

それらの出来事が重なってなのか? 現在、里帰り中は努めて静かに過ごしている熱烈なパタヤ巡礼者の私のもとへ、タイ国やパタヤ市についての質問が多く寄せられることに気が付いた。

長年、警戒していたのだが、遂に誘惑に負けて食べてみた生牡蠣。。

元々、在留邦人者数の多いタイだが、(届け出のある者だけで7万人以上、米、中、豪に次いで4番目、外務省領事局統計による)それでも繋がりのない人にとっては、タイなど遠いアジアにある国々の一つに過ぎず、知られている事と言えば親日国、トムヤンクン、カレーに、マッサージあたりか。

パタヤをよく表す一枚。当局の努力がある程度実を結び、リゾート型、居住型都市としての一面も、年々確かになりつつある。もちろん、歓楽街は健在だ。ママには言わないでおいたほうが良いと看板にも書いてある。

良くても、今から約10年近く前にセンセーショナルな時事話題であった、赤黄シャツ騒乱に大洪水騒動、それに1970年代頃の貧困にあえぐ発展途上国のイメージが重なり、一般にはなにやら危なそうな印象を持たれているのを漠然と感じる。

国際ファミリーリゾートを標榜するパタヤ市は、夜間も手を抜かないのだ

そう、それでリアルな私の元へ多くの質問が寄せられるのだ。例えば、家族で行くそんなに大変じゃなく、同時に食べ物もおいしくて、且つ、安全な近場ってどこだ? 単独で旅に出たいが、安全で言葉がそんなに問題にならない所?とか、最近、特に多いのが中高年男性が漠然と、、どっかない?笑 等々。実際のところ、これらの条件を同時に、すべて満たせる国々はそう多くはない。

世界の中高年男性のオアシス、または終着駅とも言われているが。

隣国の中韓国を幾つかの理由で除けば、片手で収まるだろう。面白いことにこれらの質問をする多くの人達は、最隣国の台湾を既に経験済みか、もしくは最初から選択肢に入れていないことが多い。地勢的にも概念的にも近過ぎるのか?は定かではないが、台湾は、依然として最高の親日国の一つであるのは確かだ。(台湾じゃ、駄目なのか? 何が足りないのだ?)

ハイシーズン、(11月―5月期)に向けたインフラ整備はオフシーズンに行われる。すべては観光産業を念頭に施政されている。

そこで俄然、浮上してくるのが何やら、日本人も多く居そうなタイってどうよ?ってなるのだ。SNS全盛の今日、スクリーンを通して得られる情報は誰にでも簡単に入手できる。

直訳で2列を意味するソンテウは、ピックアップトラックを改造した庶民の足。一回、10バーツ、約35円で何処までも、好きな場所で乗り降りできる。

しかし、それだけでは彼らの迷いや不安、懸念が確信に変わるのには充分でないようだ。必然的に紹介を意図、前提として書かれた記事をいくら読んいても、その場所のリアルな日常観を汲み取るのは難しいと考え、今回、私は敢えて無題の漠然とした画像の掲載を想いついた次第だ。

名物?格安100バーツマッサージの店舗群は(350円/時間)不滅だ。

画像素材としてはどれもパッとしない物ばかりになるが、恰好をつけて撮っていない分だけ、日常の見た目に近いような気がする。(もし、世界中がインスタに載っている画像そのものだったら、さぞかし世界は刺激に満ちた所になる筈だ)

文句なくの美食国家のタイ、全土がA,B,C級グルメの宝庫だ。少し、探せばD級も勿論沢山ある。

普段から数あるタイや東南アジアブログを通読しているような、理解の進んだ読者達には既に用は無いだろうが、一通りの情報収集途上のタイ・パタヤ未経験者の役にでも少しでも立つなら、私としては幸いだ。

国王は国民の父、至る所に先代と現国王の肖像が。バンコクから続くスクンビット通り、ここパタヤでも主要な幹線の役割を担っている。

パタヤの画像が中心になるが、これらが普通の日常風景だ。有名な歓楽街だけが全てではなく、そこには十万人の居住者の生活する彼らの日常もある。興味が沸くなら引き続き見てみて欲しい。

寛容性が特徴のタイ文化、保守的な価値観を堅持するも、同時に自由な気風も合わせ持つ。最近の東南アジアの隣国では、鞭打ちや死刑に処せられるようなことも、ここではこの通り。

庶民と外国人の日常が、うまい具合に交錯するのもパタヤ特別市の特色

生来、寛容な心を持つ彼らは微笑みが良く似合う、微笑みの国とはよく言ったものだ

庶民の舌は肥えている。マズイ店は生存できずに、すぐに淘汰されるので基本存在しない。

肥沃で豊潤多様な気候風土を持つ国土の証左か?市場は年がら年中、原色の嵐だ

外食文化が隅々まで根付いている。早朝から営業している店は、必ずどの町にもある。

夕陽が綺麗な夕方は、、自然と市民や観光客達がビーチに集まり落日のシーンに見入る。ビーチは、パタヤ市民の手軽な憩いの場。きっと時間や気持ちに余裕があるのだろう。羨ましい

海岸付近は、押しなべてどこも無難に整備されている

タイ政府は強くそう言っているが、ファミリー向けな街であるか否かは、いまだ意見が分かれている。。   ヨーグルト・マッサージか、、なかなか不敵な看板だな

いかがだろうか? 観光向けなアセットや物件でない、何の変哲もない景色。見たいもの以外を念頭に入れておくのも、旅先での失望を避ける上で、現実的な方法だと想う。過度の期待や憧憬を避け、出来るだけドライに実情に近い予想をしたいものだと想う。そうすれば、ひどい想いはせずに済む筈だ。