以前は島内各地に展開していてすっかり定着し、むしろ混雑繁盛している印象だったハーディーズストア。数年前から、突如勢いを失くし店舗数が減少、今ではヌサドゥア、サヌールの主要店舗他、数店舗を残すのみになってしまった。理由は不明だが、大規模不動産投資の失敗らしいと囁かれているが真相は誰も知らない。

あくまでも日用消耗品の購入用途に特化した商品構成だ。家庭内の消費財なら、大体揃うだろう

そのハーディーズだが、滞在型外国人が多く居住しているサヌール、ヌサドゥアでは一定の顧客をキープしていて、それなりのニーズは満たせているので、短期旅行者でも知っていれば便利だと想う。ヌサドゥア支店を例にとり見てみよう。

ちょっと長めの滞在時に意外と入用だったりするものも

廉価品の履物、わざわざ持ってくるより現地調達するのも手かもしれない。帰国時に誰かに進呈しても良いし

2階は、あくまでも地元民、中産階級向けの商品、安い衣料品、リネン、繊維関係、靴、文房具など。私は一時期だが、趣向を変えたバラマキ土産用途に利用していたことがある。

バリ島では、(もしかしたら、大都市を除くインドネシア全体に言えることかもしれないが)日用品の商品構成は本当に何処も同じで差異は無い。広大なインドネシア共和国の中でも断然、裕福な州であるバリ州では、店舗形態は多岐にわたり店舗数もそれなりにある。しかし、売られているアイテムは全くどこも変わらずに没個性的だ。私個人は、生産産業側に多様性が無いのが原因だと想像している。

この写真では、見たところあまりぱっとしない商品構成だが、短期旅行者にはハードルの高いフルーツなどが、量り売りの従量制で売られているので、意外と安心だったりする。

よって、アイテムが同じなら地元価格で買うべきなのは、、明らかに合理的だ。(あるいは、単なるケチかもしれない)

近年の新興国からの好調な来訪観光客数の増加に触発されたように、現在、バリ島内各地に、続々と開店しているプレミアムスーパーマーケットや高級ショッピングモール。 これらは概念的に当地では、まだ新しいもので各店の店内は明るく涼しく綺麗で整然としていて、ほぼ先進国スタンダードだ。また、どこも出店立地がよく選考されていると見え、何処もドンピシャリの立地で利便性が良い。だが良いのはそこまで。

これらの良いめの外国人向け店舗群は、当然、値段設定が高いのだ。それもかなりだ!(例えば、先月ソフトオープンしたSide Walk Mallの記事はこちらへ、 また、島内各地に増殖中のパピートスーパーなども同様)

ここでしか取り扱っていない商品も無い訳ではないが、、輸入税の関係か?20pの紅茶などは邦貨で1000円程したり、、

在住者や、長期滞在者の間では、もうほとんど冗談のような値段が散見されている。もし、あなた方が短期旅行でバリ島を訪れる予定があるのなら、整然として煌びやかな店舗に飛び込むのも結構だが、同時に地元民向けのスーパーも覗いてみる事だと想う。売ってるモノは結局、同じだ。

旺盛な消費欲に裏打ちされた分厚い中間層が、今まさに形成されつつあるインドネシア。先週、またバリ島中心部に、大型モール開業のニュースも入って来ている。当地の消費市場の未来は当分明るいのは誠に結構だが、我々、邦人のお財布事情は芳しくないのは周知の事実。折角、訪れるリゾートアイランドだ、スマートに過ごしてほしい。

最後にハーディーズストア・ヌサドゥア支店とサヌール支店の所在を出しておきます。短期観光客達もタクシーなどで、よく買い出しに訪れている。機会があれば覗いてみるのも一興かも知れない。
尚、営業時間は、両店舗ともに午前8時から午後10時となっているが、ここはインドネシア語でジャム・カレット、(ゴムの様に伸び縮みする時間と訳される)ローカル・ルールが適用されるのを覚えておいて欲しい。



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