世界最大の群島国家のインドネシア、必然的に周りは海に囲まれている。海と言えばシーフード・ディッシュ、即ち海鮮料理だが、残念なことに我がインドネシアでは少々、注意を要する。理由は?国民の衛生観念と品質問題だ。(市場に氷など一つも見当たらない、船の上など想像もできない)私はこの国では通常、海産物を決して食べないことにしている。幾つかの例外を除き。。今回はその例外を紹介する。ワルン老大、(Laota,ラオタと読む)バリ島に3店舗、スラベジ島マカッサルに1店舗ある。ラオタ、その昔漁師だった創立者の名前から来ている。ある日、自船が沈みすべてを失い、飯屋に鞍替えしたのが始まりらしい。その後、アジア経済危機などの逆境を耐え抜いて、現在に至る秀逸中華系海鮮料理屋だ。バリの3店舗、サンセット・ロード店、空港付近のTuban店、ジンバラン店があるが、今回はウングライ・バイパス沿いのジンバラン店で紹介する。所在はここ、バイパスタマングリア入口から約500m程、ヌサドゥア方向に下った辺りの左側だ。

緑に囲まれた店舗外観、、バイク置き場、店正面に小さな駐車スペースがありお馴染みの駐車係が誘導してくれる。外からでもちゃんと本格的中華料理店らしくみえ、ウインドウ越しに美味しそうな北京ダックが吊り下がっているのが見える。近寄って見ると、明らかに外皮パリパリしていそうで涎が出そうになる。
はやる気持ちを抑え、中へ入ってみると。縦細長だが広いホール状店内、奥に階段があり2階も客室になっているようだ。飲茶のワゴン、活魚の水槽、アイス系デザートの展示等、興味を魅かれるものが沢山だ。店内は清潔、スタッフの動きも良い。地元中華系住民の姿が多く、その次に大陸からの来訪客、西洋人もチラホラだ。これでは料理が上手くない訳がない。バラマンディーとか言われる魚、海老類もいる。水質、飼育環境のチェックに気をとられ内容物をよく視るのを失念してしまった。面目ない!相変らず活魚類は非常によく管理されていて問題はない。食後に最適なほんのりと甘いエッグタルトや、各種バン類も自信があるのが窺える実物展示だ。揚げ物はしっかりスチーム加熱装置の類か?の中で管理されている。調理場から、見るからに美味しそうな出来立て飲茶が、専用ワゴンで客席の間を巡回する。その都度、目を奪われてつい採ってしまう。ニクいサービスだ。飲茶に抗うのは難しい。ヌガー系甘味菓子類か?いや、台湾の夜市によくある餅系食べ物だろう。食後のサッパリ系ジェラートもあるらしい。下にメニュー画像を幾つか。一般的な中華料理のメニューだが、最初のページにこの店のルーツの粥が幾種類も載っている。自信があるのだろう、しつこく油っぽい料理が多いインドネシア、サッと薄味な海鮮粥には毎回救われる想いだ。 と、こんな感じだが、大人数の夕食は勿論、朝粥、昼飯を軽く飲茶で済ますなんて用途にも使える。営業時間は月火土日曜がナント朝8時、水曜が午前12時-午後3時迄、木曜日は定休日、金曜が午前10時開店。閉店は水曜を除き夜11時30分と出ている。この辺は東南アジアでは流動的なのが常だ、随時確認してほしい。安心して魚が食べられる貴重なスポットだ、思う存分楽しんでみてはいかがかな?