Denpasar =北の市場、その語意がDenpasarの都市名の由来と言われているが、その市場に何年か振りに行ってみたら変化があったので書いてみる。これも今更感が拭えないが、本島の中心部でよりディープなこのエリアは、ほぼ在住の私でも理由がなけれが敢えて訪れたいとは想わない地域だ。分厚く層を織りなすように広がる市街地エリアでの交通事情などは、のどかなブキット半島などとは比べ物にならない!

先ず、Pasar Krenengだ。レビューに寄ると2番目に大きな夜市だとあり、興味を魅かれた次第だ。夜市と言えばバンコク各所、パタヤ各所、チェンマイ、台北各所、高雄のそれなどが有名過ぎるほど有名で、各所ともに特徴もあり充実している。で我がバリ島は?正直、あんまり聞かないな? 何故だ??  それはこうゆうことだ、下の各画像をどうぞ! 入ってみると、一応市場の体を成してはいるが、、悲しいかな、売っているアイテムが3,4流品ばかりで到底、買う気にはならないレベルだ。どれも、これもよろしくない、、折角来たのに。 雑貨、飲食物も同様だ。見た目も食欲をそそる様なものは皆無で第一、なんだ?腹壊しそうだ。綺麗に並べてあっても、アイテムは市中で簡単に手に入る既製品のみ。唯一、普段、あまり見かけない物として金魚があり、、か。値段にもよるが、買ってもいいと想えるのは青果くらいだ。だが、それもわざわざ、ここで買わなくてもな。挙句の果てに、こんなものが市場に隣接していて、見ての通り生理的許容範囲をはるかに超えて、有毒有害、付近に立って居られない。。

同じアセアン、こうも違うか、何故なのだ?こんなレベルじゃ、昨今のインスタなどで目の肥えた旅行者は2度と訪れない訳だ。再訪の価値は全くない。可笑しな紹介だが、下にネガティブインフォとして所在をどうぞ! 笑

続いて、気を取り直してPasar Badung,、本家本元のデンパサール市場へ移動した。Pasar krenengから西方向へ2km弱ほどで川沿いに拡がっている。近づくに従い、街路や路地自体が次第に市場の一部と化し、バリ島各地からの産出品で周囲は埋め尽くされていく。 地場産品の数々、おおまかにアイテム別にエリアが分かれているようで、小売店的でもあるし、同時に問屋的性格でもある様だ。まとめ買い、売りが見受けられる。 辛そうな、例の唐辛子類。 当然、魚介類など、ヤバい物もこの通りだ。氷などは一切、視界に入らないぞ! 汗
業者、客、バイク、品物でごった返していて、埃、臭気、喧騒で気が遠くなりそうだ!ハエも蚊も凄い! 訪れるなら是非、対策を! 野菜、果物エリア。デッカイ、ジャックフルーツだな。 唐辛子も、こうしてみると多種多様だ。すべて殺人的に辛いことには変わりないだろう。 で、やっぱり衛生管理に多少の問題が見受けられる陽気なバリ島の皆さん。ゴミ箱って概念はないのだろうか? 通路に捨ててその上を無数の市場を行き交う人々が踏んで歩くのだ。最後は地面でジュースの様になっているが。笑!
辺りはすっかり夕暮れ時に、、市場は更に輝きを増してゆく。照明が灯され、賑わいは最高潮に! さかなー! うわー! オエー、ヤバい、これー! 折角、遠路はるばる来訪する我が同胞の皆様の楽しい旅行に水を差すわけでは無いが、少なくともバリ島ではシーフード類は、ご遠慮願って、余り食べないほうがよろしいかと。 苦笑冷汗! 肉類もそんなに自信ないけど!外気に長時間晒されて、、じゃあ、一体、何食べればいいんだよ!

仮に小売業者のサイドではそつなく見えていても、海産物は漁獲からの流通経路上の管理がどうにもならない。海産物が一旦、この内陸部に集められ再度、エンドユーザーまで運ばれてゆく。この卸の時点で既に有毒物質だ!まじめな話。見たところ畜産物も大差は無さそうだが。汗 (私個人の場合、インドネシアでは基本的に、こんな感じの生け簀、または水槽の活魚オンリーだ)

感想として旅行者のスタンスでは敢えてここで食料を調達する必要はないと想う。ここはあくまでも地元の中間流通地として機能している。台湾やタイ王国の観光市場とは明確に違う。まあ、エンターテインメントとして見ることは出来るが。苦笑

最後に見つけたポジティブな変化を少し、紹介して終わろう。デンパサール河?この呼称が正しいかは不明だが、河をはさんで両脇に拡がるデンパサール・バデュン市場。その真ん中の河はというと、かつては汚染がひどくゴミだらけの悪臭漂う、つい目を背けたくなるような有様であったのだが、これがいつからか? 嘘のような様変わりを果たして、なんと親水公園になっていたのだ?恐らく、変遷は最近のことであろう。 水質は望むべくもないが、ごみなどは落ちてなく、全景は遠目にはとても綺麗に見える。 川沿いは遊歩道、照明設備が整備され、黄昏時に次第にライトアップされていく。やるじゃないか!デンパサールのバリ州当局よ! 壁面にはかつての市場の姿を現す、レリーフ画像や写真なども。 夕闇が辺りと包み込み始め、買物を終えた市民達が川面に繰り出し、思い思いに時を過ごしている。私が東南アジア圏出での一日のうちで一番好きな時間帯でもある。夕闇が辺りを覆い始めて、この束の間の壮麗な光のショーは終わる。さあ、飯時だ! どうする?となる。周囲の市民たちも同様だ。

と、まあ、久しぶりに訪れたデンパサール・マーケットだが、前出のPasar krenengは物好き以外に用は無さそうだ、本家のBadungの方は一回、見ても良いかも知れない。他に有名な香料スパイスの問屋街、繊維織物、反物の問屋街などは業者、個人の買い出しなどには有用だろう。

最後に地図を。