東南アジアでの食生活で衛生事情などの懸念から生野菜を食す機会がどうしても足りないと感じるのは、私だけではない筈だ。いや、急速に進む西洋化により、実際なんちゃって物も含めればファラン系サラダを目にすることも多いが、しかし。(いつもこんな感じとは限らないのがアジアだ。)あまり考えたくもないが、値段を見る限り野菜の洗浄がどうも飲料水で行われているとは想い難いので、どうしても敬遠してしまうのが本音だ。そこで気休めかもしれないが、私は比較的何処にでもある無数の生ジューススタンドを活用している。(もちろん飲料水、食用氷使用の最低条件があるが)

上下の画像はタイ王国での私の幾つかある馴染み店舗たちだ。

(タイ王国では当局主導の長年にわたる啓発活動、衛生教育の推進などにより心配は無用になりつつある気がする)

しかし都市部を除いたインドネシアでは正直、そのレベルには達しているとは言い難いのが実情だ。もし利用するならよく吟味することを薦める。特に氷、飲料水の品質に留意してほしい。(下の氷は、見るだけでも恐ろしい)前置きはこの位にしておいて、ヌサドゥア地区シリギタで私が5年以上継続利用していて問題がないB級、(限りなくCに近い)街ジューススポットをほんの少し紹介する。店舗名は Warung Es kelapa muda  英訳でice young coconutsだ。メニューもあるにはあるのだが私は使わない。採点基準ギリギリの陳列棚から出来るだけ状態の良い野菜またはフルーツを選び、液糖を少なくしてくれと言いながら手渡すだけだ。

中華系インドネシア人の店主おばさんが群がるハエと液糖にたかる蜂を掃いながらすぐその場で作ってくれる。その際、私だけの小技を用いるのだが。インドネシア語で Kayumanis カユマニス、かつての香料貿易で有名なインドネシア原産のシナモンを持参していて、それをサッと一振りブレンドして貰うのだ。元からかマレー系とは違い、生真面目な感じのする (:あくまでも私の個人的な主観ですが)中華系インドネシア人の女主人は最初は意外な要望に多少驚いたようだが快諾してくれ、それ以後ずっと馴染みだ。品種改良が進んでいるとは言えないインドネシア産農産品、果物はそんなに甘くなく、野菜も時に香りが強い物もあったり、逆に味気なかったりと多種多様で素朴な味わいが多い。それにスパイスを入れてみると風味が増し、意外といけるのだ。

お気に入りはニンジン丸ごと1本とトマト2個、プラスその時の気分の果物を入れたり入れなかったりの2,3種混合特製スパイシーミックスだ。これで多少、野菜不足を補っている。(気休めかもしれないが) 店舗状態は全くの地元スタンダードだが健康問題は今まで起きてはいない。

私のパタヤでの馴染みジュース・スポットと比べれば大分見劣りするが致し方ない。もし、ご入用なら利用してみてください。対面にアポテック(薬局)、外国人向け大手スーパーのパピートストアがあるのでその立ち寄りついでに喉を潤しても良かろう。