台湾第2の都市高雄は今も昔も国際貿易で栄える港湾都市だ。その中心部を流れる愛河に今では有名になった愛之船リバークルーズを利用してみたのでチョイと紹介。(今更感も全開だがご勘弁を!)

個人的には14年ぶりとなった台湾南部大都市高雄はずいぶん開発されて見違えるような先進都市になっていたので驚いた。(地内中心部の話だが)当時はまだ泥臭さが残る地方都市って雰囲気だったのだが。運河沿いに再開発が進み、MRT、新幹線などもあり英語も通じてしまう!市民にも観光客慣れした態度が見受けられる。洗練られた店舗やホテルも多く、すべてが新しい。ある意味、飽和過密状態の台北に飽きたら、まだ時間のゆっくり流れている高雄を訪れるのも断然アリかと。そんな高雄に2晩宿泊することになり、最後の夜に夕方に相応しいちょっとしたエクスカーションをと考え想いついたのが、このお馴染み愛之船クルーズだ。既に出古した感があるので詳細情報は他の情報掲載手段に譲り割愛させていただく。営業時間は平日午後3時から午後10時まで、(週末は午前から営業らしい) 料金は150元、チケット販売場所は乗船現場と有名なアンバサダーホテル(国賓大飯店)向かいにある。お薦めはやはり夕方から暗くなり付近のライトアップが始まる頃で高雄市のシグニチャー的夜景が堪能できる。運河沿いは綺麗に整備されて哀愁漂う公園遊歩道は散策などに最適でロマンチックだ。愛之船の運営母体は高雄市で料金は低価格に抑えられている。右岸の遊歩道を進んでいくと桟橋に券売乗船所に辿り着く。日が沈み、次第にライトアップが点灯されてゆく。更に輝きを増してゆく夜景、素直に綺麗だ。乗船して、いよいよ出港し少し驚いたのは、河川名、地名ネーミング(付近にある真愛埠頭という所は恋人たちのデートスポットらしい!)に負けない位のいかがわしさ満載の船内電飾照明だ。

怪しく照らされる紅い船内ライトアップに加えて、出港シーンには万国共通だが、同時に理解不能な台湾演歌っぽいものが加わり、更に旅人の哀愁を誘う。と思いきや、まるで安っぽいラ*ホの室内照明の様に配色も変化してムードは満点で、その為か乗客は静かに景色に見入っている。

完全に日が沈むと辺りは真っ暗になり、煌びやかなライトアップが更に映える。

橋梁のライトアップや、

伝説の生き物の銅像とアンバサダーホテルの夜景が続く。

ゴージャスで煌びやかな夜景クルーズは約半時間続き、爽やかな海風に浸りちょうど良い。夕食の前後にまさにピッタリ。 私個人は未利用なので紹介することは出来ないが、この愛河運河クルーズは同様サービスを提供する民間他社のものもあるらしい。運行時間の長短、サービス内容で個々に合ったものを選んでみるべきであろう。十分に夜景を堪能した後は元の桟橋に着岸する。正直、30分でちょうど良い感じがしないでもない。後は運河沿いにある無数のレストラン、カフェ、ホテルラウンジなどで思いおもい過ごせばよいのでは。あるいはその昔、海峡貿易で栄えた高雄港、命がけでこの港を出て行き、ある者は戻り、ある者は大海に散っていった無数の先人たちに想いを馳せるのも手かもしれない。

最後に愛之船乗船桟橋の所在をどうぞ。

: 補足 最後に想いついたのだが、営業開始から十数年が経つ高雄MRT

に公共芸術で有名な駅があるので是非訪れてみてはどうだろう。

世界で最も美しい地下鉄駅などとして幾つかの受賞歴があるとのこと。

地下鉄東西線のオレンジラインと南北線のレッドラインの交差駅の

美麗島駅だ。多数のステンドグラスを用いた光のドームで幻想的なステ

ンドグラスアートが楽しめる。一日3回の(平日の11am,3pm,8pm、

週末は5pm,7pmも加わるらしいので事前チェックを)色の変わる光の

ショーは定評がある。画像を貼っておくので高雄を訪れた時には足を延

ばしてみては?愛河リバークルーズからでも直線で2kmくらいか?大

した時間はかからない筈だ。