昨日までの曇天ベースから概ねの晴天の本日は引き続き波は3-4ftあります。基本的に減少傾向のウネリなので力が弱いマッタリ系で、昼過ぎまでは風が北系オフショアで面は良し。誰でも普通に乗れる波なので、午前を中心に混雑する。私はそれを嫌い午後1時にパドルアウトするが、晴天気温上昇で南風に(通称デビルウインド)振れ始めてセミジャンク・コンディション。(綺麗に晴れ上がる。朝は良かったに違いないが、混雑と高い潮位で大パドル大会の様相だった筈だ。良かった、辞めといて!)

気を取り直しロック前まで移動する。途中で2名のサーファーに挨拶、良くないとのこと。彼らによるとまだ4ftのセットが入るが南うねりは消えていると。(しょうがない、元からそんな期待はしていなかったが)

新しい板のテストで出てきたのだが、暫く待っているとセミジャンクながら3+から4ftのセットが乗れ初める。それでも150m越えが2-3本混じり、総数11本ゲットして、正味1時間ちょいで終了。

: ここで注意情報を インドネシア各地で繰り返し起こるサーフスポットでの船座礁事件。(当然、波が強いからサーフスポットなのだが船舶運航従事者にとっては、ただ単に最悪の類の悪夢だ)

彼らはレーダー、航海日誌、ひょっとすると海図すら持っていないに違いない。(海事関係者から見れば恐ろしい冗談だ) でなければこんな頻繁に似たような場所で連続発生する座礁は説明がつかない。そもそも正確な海図があるのかも疑わしいが。

上は先月の画像で、ヌサドゥアで波乗りをした人ならわかると想うがラグーン環礁中央にある目印の浮石の真ん前に、また船がのし揚がった! まさにこれ以上ないくらいのスイートスポットだ。操舵手め!どこ見て舵を握っているのか? 正気を疑いたくなる。幸いにも大きな燃料油流出などもなく、数週間後の大潮満潮位を待ってから引き揚げ、脱出に成功したらしい。数年前のウルワツとパダンの両事例ではそれほど幸運ではなかったが。(バラバラに破壊、積み荷略奪、放火、スクラップ売却 乗組員殺害の噂も! 下は前回のヌサドゥアの座礁船)しかしだ! 今日、単独でそのロック前で潮位100cmから130cm時間帯に波に乗っていて気が付いた。例の年々小さくなる目印の浮石の両側、約100m程に2箇所で見慣れない何かが水面から突き出ている。最初は良くある流木かと思いきや、よく見ると全く動かない。あそこじゃ両方とも非常にマズイ位置で、ヌサドゥアリーフが本領を発揮するとき、(そうだな5-6ft以上からの話だが)その場所は退場を決めたサーファーが高速で走り抜けるエリアだ。

近年の目覚ましい先進テクノロジーの汎用化の顕著な例の一つ、GPSサーフウオッチによると時速40km以上のスピードが出ているそうだ。不安なので(簡単ではなかったが!)確認してみた結果は、なんと座礁時に船を固定するために使われたと想われるアンカーだった。それがそのまま放置されたようだ。しかも一つはご丁寧に、完全に海側に向かって傾いている。ヌサドゥアの強大な波の力で押されながら、それらに衝突でもした時のことなど考えたくもない。重傷は必至、運が悪ければ落命だ。

セッション終了後に定住知人と話し合い、我々で何か対策を打つことで意見の一致を見たが、実際のところ何ができるかはまだ不明だ。

そして現在、その非常に危険な障害物の存在は全く知られていないので、近い将来ここで入水する可能性のある人達は充分に注意して頂き、同時に該当者に周知を広めて欲しい。水位が高ければ視認は不可能だ。当該エリアでは十分に減速してほしい。