リゾートエリアのバリ島南部ヌサドゥア地区は高級ホテルが建ち並び、国際的イベント、政府行政機関の会合イベントなどが日常的に執り行われている。よって食事の選択肢は中高級から見事なハイエンドまでは分厚く揃ってはいるのだが、問題は中層から普段使いの日常用途向けの店がないことだ。上はタラート・ブッカオの屋台群でのひとこま。ダントツ地域一の美食国家タイ王国に今すぐ戻りたくなる理由の一つでもある。それに出来るだけ近い物で且つ、健康被害が出そうにない店となると我々ヌサドゥア在住者には、未だに数えれば片手分位の選択肢しか無いのが実情だ。悲

そのうちの一つを短く紹介するとしよう。名前はワルン・テロンポンとでも読むのか?我々は長年例のゴルフ場傍のチャイニーズと呼んでいるが。店主夫婦とその娘が営んでいる小さな中華系インドネシアンで素朴な庶民料理を全くのローカル実勢価格で出している。よって昼飯時ともなれば付近のホテル従業員、スタッフ達、隣のゴルフコースで働くキャディーさん達で毎日満員御礼になるので利用するなら時間を考えたほうが良いだろう。
小さな店内にはテーブルが4つ前後で、テラス?席を入れれば、同時収容可能人数は20人位にはなるが、キッチンは一つなのであまり意味は成さない。 メニューはインドネシアンの庶民的日常食そのままだ。ソトアヤム(なかなか旨いのはこれだけな気がする)、ミークア(ネシア風汁ソバ)、カレー、テンペ(揚げた発酵大豆)、アヤム・ゴレン(ネシア風フライドチキン)等、後は焼いたり揚げたりした魚だが、私の個人的なガイドラインに抵触するので、インドネシアでは生きている魚が使われない限り極力食べないことにしている。この時は約3か月ぶりの来訪だったが、いつも通り店主は暖かく迎えてくれた。私の定番メニューはテンペとソトアヤム。ローカルから見れば邪道かもしれないが、テンペを国民食のソトアヤムに浸して食べている。(そうでもしなきゃ、マ*くて食べられないのだ! 笑)

まあ、これ以上説明のしようは無いのが実情なのだが、最後に一つだけ良いことがある。 それは値段だ!大体、一皿15000IDR (日本円で110円前後なはずだ) 絶望的なインフレ通貨でもあるインドネシアルピアだが、ローカルの実情などは多分にこの程度なのだろう。彼らの日常を観察したくなったのなら覗いてみればよい。最後に所在を載せておきます。