なんでも一通り揃っているソイ・ブッカオ。外見を非常に重んじる世俗的文化の為か、美容院理容店の類も非常に多い。総じてどこもちゃんとやってくれて安価だ。当然、私にも近年の行きつけがあるが小さな店だ、敢えて採り上げようとは想わずにいたのだが載せてみることにした。しかし、これがまた一人の女性がやっている路地床屋なのだが、いつ行っても待ちなのだ。電話で口約束しないと大抵、何人もの順番待ちの憂き目に。客層は勿論、中高年のファラン男性で食べ物同様に実質を重んじる侮れない客層だ。ぱっと見で心配になる程の立地と店舗外観、まさに昔ながらの地味な個人理容店だ。典型的な路地、パタヤクラン・ソイ9、セントラルロードからソイ・ブッカオに入る際に正攻法よりも裏から簡単にサッと入れる便利な裏道でもある。店主は妙齢で綺麗な顔立ちのイーサン出身の女性、田舎に両親を残してパタヤで商いをするタイの良心のような素朴な女性だ。しかし、ここは退廃貧乏ファランの収容キャンプ・ブッカオだ、それだけなら同じような店は他にも無数にある。では何故これほどまでに客が集まるのだろう? そうなのだ、仕事が丁寧念入りで格安店にありがちな手早く済ませるようなことは無く、時間を惜しみなくかけてくれて毎回綺麗に仕上がるのだ。しかも、つい最近までちょっとしたカットが僅か50バーツの心配になるくらいの料金設定。(今は周囲の店舗と整合する80バーツだ)

多少、べた褒めになってしまった感もあるが難もある。営業時間がハッキリしない店主の気の向くままのタイスタイルだ。混むので早い時間を狙い午前中に行くのだが、開店が9時過ぎに開いていることもあれば11時を過ぎることもあり、毎回メクラ打ちだ。他のファラン達も考えることは同じと見えてよくバッティングもする。笑 店主の彼女曰く、他の客達も同様に苦労しているようだ。彼女も済まない想いを持ってはいるらしいのだが、何せ一人零細営業で対処のしようはない。最善策は電話で時間指定し、必ずその時間に行くことくらいだ。


場所はこの通りだが周辺に似たような店舗が少なくともあと2つあるので、もし利用するならよく見定めてください。(書いておいて言うのもなんだが、個人的に気に入っているだけで、他人様がわざわざここに行く大きな理由もないだろうが。笑) 英語は流暢で普通に会話できるので心配には及ばない。

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