ブッカオ町民の心強い日常の味方の火金曜市場、出自を問わずに広い客層に愛されている。その中に幾つかレトロっぽい固定カフェ店舗がある。そのうちの一つの老舗、Benjamit coffee and Bakeryを載せてみる。全くの前知識を持たない頃、市場を訪れるたびにいつも年配ファランが溜まっている異質な空間には気が付いていた。空席は争奪戦、ほぼ常に満員でワイワイガヤガヤ老齢ファラン爺が和気あいあいとコーヒー片手に談笑する様はまるでヨーロッパの街中のカフェかと錯覚を起こすくらいだ。それで入ってみて驚き,調べて更に納得。コーヒーの出来が思わずニヤリとさせるほどの物だ。これじゃファラン爺達は放ってはおかない筈だ。味で勝負できるコーヒーは北部タイ産豆の自家焙煎とあり、しかも安価だ。上はラージカプチーノ60B程だったか? 今では世界的フランチャイズ店などでは軽く一杯100Bを越えてしまう。大体、北米型コーヒー文化には一言も二言もあるだろう西欧の紳士達は先ずスタバなぞには通常行かない。ウーンやるな!毎回美味しいので一杯じゃ物足りなく、必ずもう一杯頼んでしまうほどだ。一つだけ難点が、自家製ケーキ類または出来あいペストリー・パン系はいくつかは有るが、選択肢と質はコーヒーが良いだけに物足りない。食べるなら他を考えたほうが。どうせ目の前は市場だ、軽食類には事欠かない。

更にちょっとした実用サービスも揃っている。中には怪しげなものもあるが、フリースピリットなファラン爺様が果敢にチャレンジして相棒に馬鹿笑いされていたりして見ていて楽しい。パタヤでコーヒーの味を追求したくなったら試しておくべき店の一つだ。是非お試しあれ!