別に当地では今に始まったことではないが、先輩諸兄によるブログで一時期によく報告されていたバリ島・デンパサール空港到着時の職員によると思われる預け入れ荷物の破損、こじ開け、内容物盗難事例遭遇したので、(それも腹立たしいことに、今年度で2回目だ。)注意を促すためにリポートしたい。

以前から日本発便において、(日本便限定事例なのかは、全くの不明だが)ジッパー開閉式のスーツケースのジッパー部の打ち抜き破損による内容物の盗難が言われていた。数年前だな、you tubeにその方法がアップされてからは、何時かは来るとは想っていたのだが、遂に私にも訪れることに。

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方法は簡単だ。先ずジッパー部をボールペンなどで打ち抜く。一か所に突破口を開けると後はほぼ無抵抗でジッパーは開いてしまう。そして中身を物色後に無理やりジッパーを力ずくで閉めるだけだ。数回程、往復させれば辛うじて閉まっている状態には大概なるが、腹立たしいことにもうそのスーツケースは所定の機能回復は望めずに使用不能だ。大損害である。それに中身の盗難が加わるのだ。それだけならまだ良い、何か仕込まれでもしたら、、その先は考えるだけでも恐ろしいことだ。長い私の当地の滞在歴の間に2度ほどその事例を耳にしたことがある。しかも当局サイドのチャンネルからだ。

大体、この空港は預け入れ荷物の出てくるのが明らかに遅すぎることは以前から言われてはいた。保安検査の名目で裏で職員たちが暗躍しているのだろう。巨額の建設費と長い期間をかけて開港した空港施設なのだが、人的資源のクオリティーは以前のままらしい。貴重品の取り扱いや、万が一同様の事例に遭遇した時は、出来るだけ触らずに写真を撮り、その場で担当部署の職員を呼んで彼らに対応させることだ。その際に必ず公的文書を作成することだ。

数か月後、この後に新調したTSAロック付き(当局の担当者のみが保安検査の為に合法的に合鍵を用いて開けられるロック機能)のラッチ式開閉スーツケースが開けられた。その際、上の画像の様にベルトが壊されていた。(ウルワツの馬鹿猿でも開けられそうな簡単なベルトを何故、わざわざ壊すのだ?腕力で開けるらしい、知能ではない。)

幸い、2件とも大したものは盗られてはいないし、入れられてもいない。通常、旅行者は空港の当該エリアを出てから、この手の事例に気づくので元の木阿弥だ。時すでに遅し、証明もクレームも難しい。水面下ではかなりの被害がありそうだな、表面化しなければ向こうもやり易いのだろう。

ターンテーブルから出てきた荷物は、保安検査に進む前にその場で外観チェックを行う習慣をつけたい。時折、チョーク等で印が付けられていることがある。くれぐれも危ない橋は渡らないことを薦める。それと身体の補償と同様に携行品損害の補償がある保険の加入だ。下はその場で発行してもらった破損報告書だ。 当初、職員の見解は稀にジッパー等の突起物ががコンベア上で引っかかり破損するようだって言ってはいたが、こっちが勝手を知ったような顔をするなと言ったら、悪びれた卑屈な表情に変わって苦し紛れにニヤついていたので、毎度お馴染みのことらしいな。!

この時の利用航空会社は馴染みのエアーアジアで、航空券購入時に任意加入するTune protectという保険商品を、当然のように毎回つけていたので油断していた。以後、数が月に及ぶオンラインカスタマーセンターとの苛立たしい請求申請、書類のやり取りの後、もたらされた回答は却下補償せず!であった!何故なのかはもう尋ねる気にもならずに泣き寝入り。我が国の旅行保険では公文書、必要書類があれば迅速に補償してくれる。他のレガシーキャリアでも大体そうだ。つまり、LCCのマイナス面にも同時に遭遇だ。誠に腹立たしいが、まあ何も入れられなかっただけで良いとする、くれぐれも現金などを預け入れ荷物には入れないようにしよう。かと言って手荷物の保安検査でも職員による現金抜き取り事例がタイなどでも起きている。視覚的に視認できるようなスキは極力避けるべきだろう。楽しい旅行に最初からケチが付いたら折角の気分も台無しだ。くれぐれも注意していただきたい。