単純往復の海外旅行、ロングステイ、沈没ライフ等、滞在のスタイルは色々あるが、現在の国境を跨いだ活動シーンに欠かせないものはスマホにクレジットカードだ。
今では両アイテムとも無くては、海外生活などは語れない必須アイテムだ。最近は、更にその二つを統合する動きも加速していが、統合を進めすぎると当然、弊害も起きる。高機能端末も、電源喪失、技術的不具合、端末紛失の前には成すすべがなく、バックアップ確保も必要だ。クレジットカード類も然り。
先日、それが脅かされる事態に遭遇したので短く書いてみる。誰でもクレジットカードは複数枚使っているだろう。(自明の理だが、すべてを同じ財布に入れていてはいけない、それはアマチュアのやることだ。私も常時複数枚携行しているが、同時に枚数が多すぎるのも保安上の問題があると思う。)

Asia2万里

そして先日、Air AsiaのHPで複数経路の航空券を購入中に、突如決済が出来なくなったのだ。電波状況か、新興国にありがちなネットワーク上のトラブルか?同一会社発行の別カードを変えても同様で、そして購入対象も変えて試すも改善せずだ。こうなると私のクレジットカード自体の問題でしかなく、憂慮すべき事態だ。(無論、残高不足などではない、不正使用で口座がカラにでもされていない限りだが。汗) 何らかの理由により両方のカード利用が停止されたのだ。そんなのってありか?

それで某カード会社コールセンターの運びとなった。しかし、正攻法の国際電話、音声自動案内サービス、当該国プリペイドシムの通話料クレジットのトップアップ等、回線混雑による長時間の待機状態等の諸条件で非常な忍耐と手間を強いられて、誠に苛立たしい想いを味わいつつ、1時間以上の時間を費やしてようやくオペレータに接続できた。

以下の要点を手早く説明する。預金残高、直近の引き落とし、限度額、クレジットヒストリーにも全く問題も心当たりもないが、使用可能状態の2枚のカード利用が同時に突如停止された。どうなっているのかと。

オペレータから帰ってきた返事はこうだ。カード不正使用多発地域では疑わしいカード利用を保安プログラムが察知した場合に、一時的にカード利用を停止することがあるとのことだ。この場合、ユーザーがコールセンターに電話をかけで本人利用を確認できれば30分以内に再開となるらしい。

おい、ちょっと待てよ! 移動中などでそれが出来ないこともあるだろう。まさにそのようなときにクレジットカードが必要で、ユーザーはそれを信用しているのだ。それってあんまりじゃないか? 事前のユーザー告知くらい出来るだろう、登録Emailだってあるじゃないか。釈然としない想いのまま次の質問をしてみる。

(移動中の経由地などで、クレカが停まっていたりしたら万事休すだ!難民になるしかない。笑)

バックアップとして御社のカードを2枚使っているのに何故、同時に停めるのだ?危険じゃないかと尋ねてみると。調査に再度長く待たされてから得られた返答は、既に新しいカードに変更されていて、現在お持ちのカードは利用停止になっていると、更に意味不明な説明がされる。(いうまでもなく、有効期限の満期はまだ先で、再発行なども無論、依頼した覚えはない。)

新しいカードは2か月前に所定の住所に郵送済みらしい。おい、ちょっと待てよ! (その理由は掲載画像の通りでクレジットカードの差し替えと言うらしい。現代じゃ良くあるカード情報の流失事例だ。)

でも、なんだよ!その一方的、独善的な対応は?今じゃ、海外に長く滞在するユーザーだって普通にいるだろうよ! 大体、その為のクレカで顧客に対しての経済的信用と安全性の付与がお宅らの業務だろ。それをまともに告知もしないで、いきなり差し替えなんて、そんな対応をするの?

オペレーターに強く言ってもあまり意味はないので、保安措置発動の場合のユーザーへの積極的告知を要望として出しておいた。今回は海外でも自宅内だったので事無きを得たが、これが移動中か、もしくは不慣れな地域だったらかなり厄介な事態になっていただろう。

同一会社のカードを複数持っていても完全なバックアップにはならないのか?これは意外な発見だ。しかも、もっともな理由から再発行、差し替えられた新カードの情報はオペレーターからは、口頭で伝えることは出来ないとのことだ。せめて新カード番号だけでも教えてもらえればオンライン上では使用できて、バックアップの役目は半分くらいは果てせるのだが。これでは再発行されたカードも帰国し、手にする迄は全く利用できない。帰国予定はまだまだ先だ。

(苦肉の策で、日本にいる親族に滞留保管している郵便物から新カード番号を回収して教えてもらい、なんとか、不完全とは言えバックアップ手段を多少、回復させた。) うーん、なんと予想外のトラブルだ。顧客の責任以外のクレカトラブルか! 以前には余り起きなかったトラブルだが、今では現実的な警戒すべき問題になっているようだ。

よってクレカは複数の発行元のものと、更に多めの現金に加え、そろそろスマホ決済手段も持つ頃合いなのかと感じながら今回の通話を辞した。しかし、これはこれで丸ごと盗られた場合には、非常に厄介な事になるのは変わりないが。まあ、決まった答えは無く、常時リスクマネージをしながら流動的に対応していくしかない。皆さんもお気を付けくださいませ。