東南アジアで車両を使用する中での避けられない頭の痛い事柄の現地官憲とのやり取り。中でも交通違反、本物、濡れ衣、でっち上げ、嫌がらせ等、色々あるがちゃんと対応しないと時として致命的。日頃、下調べ、調査、情報蓄積をして理解を進めておきたいものだ。

拝借画像ですがほぼこんな感じでランダムに一網打尽、根こそぎ。

今回は到着早々、朝から到着直後の山積み雑事を済まそうと勇んでホテルを出たらまだバイクのマフラーも温まる前に捕まった。ちょうど摘発日だったみたいで出勤途中のタイ人も根こそぎだ。真正国際免許、朝で酒飲んでないし二日酔いでも無論無く、ヘルメットもちゃんとアゴひもまで締めて懸念事項なしの状態でほぼ自発的に停まった感じ。飲酒運転、Uターン、中には強引にぶっちぎり強行突破を果敢に試みるローカルもいなくはないが最近のタイ警察は侮ってはいけない、特に外国人の場合は。手痛いしっぺ返しを食らうことも。たとえ懸念事項があっても冷静に友好的に笑顔で警察官に接しなくてはいけないのはどの東南アジアの国でもお約束だ。どんなに理不尽でも態度が高圧的でも相手の顔が極悪傲慢悪人顔でもだ。

当事者の分際で撮影は出来なかったのでこれもウェブ上から画像を拝借しましたが、ご存知の通りで実際にこんな感じですね。

決してたてついてみたり、不満げに開口一番文句を言ったり、議論を挑んだりしてはいけない。ここにはここのルールがあり先進国の法治、正義、高い公務員の職業倫理を期待できる所とは根本的に違うゲームルール下にあり、決定的な力をもっているのは相手方。決まり?常識??そんな物は向こう方が先に決めるのだ。サッカーと同じで基本審判が決めるのだ。選手ではない。決定権はほとんど向こうにあり、こちらではない。ここのところを理解せずに最初から敵対、対抗して自分の意見権利を主張して争いを挑んでも、結果的に相手の気分を害して状況を悪化させ、途中軌道修正を試みて、たとえ謝罪しても後の祭り。当初より遥かに悪いことになり最悪ぶち込まれるアマチュア外国人をよく目にするが、そうなってはいけない。それをやってビジターのステイタスでいて利することは何もない。この点を理解するのにソフトとハードの方法があり、どっちをとっても最終的には理解せざるを得ない。どっちがいいかは自明の理。

で、いつもどうり友好的に、礼儀正しく無害で間抜けな、これ結構肝心!旅行者的態度をとりながら国際免許を渡す。さっと目が通されて、返して貰い世間話を身振りを交えて二言三言、礼を言い20秒余りで終わると想いきや、なかなか返してくれない。???何故だ。周りでは根こそぎ捕まり、個々の事情で焦る気の毒なローカル、多くはちょうど出勤前らしい、ローカル達を観察していたらなんだか自分自身が問題に直面している感じ?警官がなんか言ってるのでしょうがなく間抜け能天気な旅行者の役柄を止め、言語も変えてから一体、何が問題なのでしょうかと慇懃に訊ねてみたら。。これが問題らしい。

これ。バイクの車検証、登録証、納税証明書、もしかしたら保険機能辺りも含んでいるのかもしれんが個人的には知らない。上の写真は有効内のもの。私のバイクのは2560。合点をいかない表情を見越しておまわり様がおっしゃいました。This NO Good!! しまった! 今年は何年だ?普段甘く見ているタイの皇歴だ。ちょっと前見たときは2560だったな。で今年は一体何年だ??考えても答えはわからん、この前っていつだっけ? でも、ちょっと待てよ、おいおい大体これレンタルだし。俺見ての通りただの旅行者だし、車両の所有者でも無論ない。納税責任も車両管理責任も俺に課せられいる訳じゃないだろ!運転してはいたがね。しかしつれない態度のおまわり様、まるで判決言い渡しのようにYou Pay!の冷たい一言。まあ後の祭り。私の国際免許は彼のポケットの中に吸い込まれてしまいました。それはまだ上の端っこを外に顔を出していて、手を延ばせば簡単に奪還出来そう。手を出す衝動をなんとか抑えながら考えたのだが自前の本能経験知識のすべてのチャンネルが警告音付き赤点滅。実際、それをやりうる大型屈強自己中心主義バリバリ遂行中年西洋友人達の顔が何人もその時、浮かんだな。最近そのうちの一人がカーチェイスを繰り広げ無事に戻ってきたやつもいたな。一体どうやって無事に逃きるのだろう。お前はダイハードかって突っ込んだな、そういえば。

俺には出来んので拝借画像でご勘弁を。そんな夢想をしているうちにお咎めが終わり結局開放かと思いきや、慣れた手つきで切符を書き始め、ものの10秒で、ハイ、再度You pay!のお言葉。それがこれ。

あーあ、これがタイの違反切符か?初めてだな。全部タイ語だぞ。それらしく書いてあるけどなんも読めんな。何が何だかさっぱりわからん、一切説明なし。聞いたのはYou payだけ。もう一つの祖国インドネシアでは普通、違反切符すらないぞ!その場で警官に交渉して直接払うだけで、違反金の行方が国庫であるのか、他のどこかなのかは良い子の皆さんはもうわかってますよね。故に車検証、レジストレイション関係書類のチェックはレンタル開始日にチェックはしてるのだがもうちょっと社会整備の進んでいるタイ王国では不覚にも今回油断してしまった。まあ、いいや、ちょうど良いブログネタだなと思いつつ、避けられないことは早く済ましてしまおうと想いその足でビーチロードソイ9辺りの警察署に向かおう決めた。クソー、まだすがすがしい朝のうちだったのに。このようなのをもっと取締まったらどうなんだ パタヤ警察よ!

レンダーは10年近く利用している懇意の業者で、相手は今や妙齢の明るいオネーちゃん。今じゃ通常なかなかない10年前からの据え置き価格で毎回貸してもらっている。そういえば前もあったな車検証の不備、幸い当時は問題なかったが、催促して書類をセットした記憶がよみがえった。で、電話して事の顛末と切符画像も同時におくってみたらすぐ返答。。やはり、更新はしてあるがシール貼ってなかったとのこと。おいおい勘弁してくれ! これ誰が払うんだ? あんた?な訳ないだろ、誰? 俺?だろどうせ?な?あんたっち払うつもちなんかサラサラこれぽっちもないよな。捕まったほうが悪いっていう倫理。ハイハイ解りました。ノーヘル、逆走でいずれ捕まるんだからそうだと思えばいいんじゃ、別に。なぜか、いまだに捕まった経験がないのは幸運なだけ。パタヤじゃお約束の上記の2件をめぐっての警官とのやり取りは もはや市民スポーツとしての地位を確かなものになり久しい。しかし、愛すべきタイ王国の人民たちよ、近隣諸国に比べてわりかし物事をちゃんとやる割にはいつも最後の詰めが甘い。微笑みの国のタイ王国の皆さんはいつも決まってマイペンライとのご返事。私が免許回収に行くからお前は行くなと。ローカルプライスだからって。笑。。で、いつ行ってくれるのって聞けば今は田舎のペッチャブンで2,3日すればパタヤに帰るから戻ったらWhatsAppすると。ここで本日2度目の赤ランプ点滅、このような展開は通常、こっちが思ったり望んだり予想したりするよりかなり長くなるのが東南アジアの常。で、いつよ?って食い下がってみて、I need my license back soon,, because I will leave your country in 2weeks from now..と言ってみると

マイぺーンラーイ!今度捕まったら その違反切符見せれば何度やっても大丈夫ーだって。ホンマかいな、免罪符か?水戸黄門の印籠かよ! 多少トピックのすり替えだが飲み込みも早いオネーちゃん。多分こんな問題はいつものことなんだろう。。このー!まあ、それはそれで便利だろうけど。。まあ了承する他ないので、解かったでも早く帰ってきてねって念を押して通話終了。取り合えず何度も同件で捕まるのも嫌なので、問題の車両を交換するためにレンタルステーションに向けバイクを発進。でU-turnするとそのまま、笑、セカンドロードの対面での検問でも停められそうに。よし早速我が印籠の効力を試すぞ!目にもの見せてやるー!この印籠が目に入らぬかーって! 新品だがもう既にクシャクシャの白切符を減速しながら振ってやった。そしたらやはり、警官達が停止命令赤旗をやる気なく振りながら、お前は早く行けの合図。おー、なるほど、やっぱ無事通過出来たぞ便利だ、いいなこれ、真正免許証より強いぞ。複写するかな。。後に日本に向けて帰国の旅程ならこのままでいいのだが、出てきたばかりで交付されたばかりの国際運転免許証を捨てるのはもったいないし、後々を考えると現実的でない。後の滞在地のバリ島内でのバイク自損事故の際、海外旅行保険適用条件に有効な国際免許保持していることって条件も以前に聞いたし。。(:注意 皆さん、でもこれは各社、各商品、約款、条件で異なるのでその都度、要確認ですよ!)で、警察署に到着、混んでるな、めちゃ込みだ。番号札を取ると軽く50人以上待ち。これじゃあ、イミグレとおんなじじゃんかよ!怖かったのでコッソリ撮影、ピンボケ、構図なしだがお許しを。


摘発日、この日取り締まりでパタヤ全域で挙げられたタイ人、外国人同率だな、、うんざりの顔で順番をすでに待っている。開いてる支払い窓口は1つだけ。せめてどういうことかと確認しようと正面の綺麗な相談窓口の笑顔おねーさんに対峙してみる、無論警官だが美形だ。。駅のインフォブースかよ! まあ行政機関のサービスには変わりないがね、どっち向けのサービスかは見方が分かれるだろうが。切符を見せ罰金額と要求されていることを聞いてみた。そしたらなんと罰金額はわからないと。どういうことだ、包括的な罰金体系も存在しないのか?違反事項と日時らしきものは書いてあるだろ。それでもわからないとの返事。じゃ、納付額は誰がいつどのように決めんだよ??逆にオフィサーに何をされて何を言われたの聞かれる始末。事情を説明し、大体レンタルバイクで車両所有者でも管理者でもなくタイの年号など知らないただの旅行者だというと分かってくれた。。合点がいったよ、ここでは俺が払うのとタイ人が払うのと金額が違うんだろ。ファランプライス、バリ島ではジャッププライスも普通に存在するので驚くことではない。わかったよタイ警察よ。

嬢は同情の表情を一瞬、見せながら見ての通り今はここは大変混んでいるので、業者と一緒に夜間窓口に午後9時ごろに来なさいと。大体摘発後にすぐに来ても免許証は戻ってきていないと至極当然のご説明が。まあそうだろうな、出直すよ後で。わかりました、ありがとう。貴方も良い一日を。スタートがこれで残りの一日はもっとマシになることを願うばかりだ。

あのまま2時間もやれば結構な検挙数になって戻ってくるのだろう。。一か所でも大した数だな、お決まりスポット、ドルフィンロータリー手前、サードロード、パタヤタイ、ヌアの要衝等、ビーチロードセンタン手前、ウオーキングストリート手前等、いろいろ一杯あるが、ちなみに今回はここです。

セントラルBIGーCからアルノタイエリアに抜けてサードロードに繫がる便利な交差点迂回路でよくやってるのよね。3つの通りが一点に重なって警察からすれば一回で3倍美味しい効率スポットなのであろう。中央分離帯が掩体で分けられていて危険な箇所でもある。皆さんも注意ね。一か所でやるとほかにもあるし、最近、夜間の飲酒検問などはさらにシリアスな方法が執られゾーンで取り締まってくる。その前に、飲酒運転は万国共通やめましょう。コストパ悪すぎ、特にバイタク、ソンテウが簡単に利用できるんだからな。ストレス、トラブルフリーで行こう。

実際、この数日後の夕方に珍しく邦人の友人とパタヤタイのムーカタで食事をとり軽くビールを一杯やり時間をあけてから中心部に戻る途中、パタヤタイ2ndロード交差点で赤信号停止を最前列でやってしまう羽目に。これは普段、やらないようにしているのだが、この時はどうやら気が緩んでいてやってしまった。後ろに乗せた友人の肌の色、見てくれから観光客であるのを即座に見抜かれ、警官詰め所から、まるで砂漠の地蜘蛛のように出てきた警官に懐中電灯で停められることに。まずい、もう既に免罪符交付から10日以上が過ぎ、お約束通りのバイク屋オネーさんはまだ戻ってきてない、期限が切られているわけではないが果たして秘密の効力はまだあるのかは皆目見当もつかない。おまけに僅かではあるがビールも飲んじゃってるし。平静をよそいながら、またかよ感を精一杯演出しながら自信満々態度を装い、財布から免罪符を提示し、警官に渡してみる。警官は、小型トーチをかざし読み始める。何やらちゃんと読み始め、うんとうなずき返してくれることを期待し待つこと緊張の約30秒、なんと踵を返し同僚を手招きし、読ませ始めた。正直、やられたって覚悟した。もみ消しに5万ー10万バーツかそのあたりの出費を覚悟した。楽しい気分も吹っ飛び、10万バーツをパタヤで正当に使ったら出来たであろうはずのあんなこともこんなことなどが頭をよぎり脱力感とやるせなさが込みあげてきた。しかも、元は俺個人の責任でないし、大体、本当に車検切れでもないから余計に腹が立つ。まあ、あきらめ受け入れ、待つこと10分近くを交差点脇で周囲の好奇、サディスティックな視線、同情が入り混じった視線に晒されながらそのまま立って待ち続ける。まるで罪人だよ。ここで飲酒でもあげられたら本当に万事休すだ。気を取り直しちゃんとした毅然と態度を取り直し、ヘルメットかぶったままバカ面キープしながら友人とさらに待つこと数分か。やっと戻ってきた警官がただ一言、なんとTomorrow!と言いながら免罪符を手渡してきて終わりの合図。何か言ったが早く、支払いに行ってこいという意味であることでしかないのは想像するに難しいことではない。その時の安堵感、まるで30万の宝くじに当たったような感じだ。長居は無用、へりくだって礼を言い、気が変わらないうちにさっさと離脱が一番。。

バイクを押しながらすぐ、消えてやった。それにしてもよくも10分以上も時間がかかったものだ。多分、こんなことは彼らも日常茶飯のことで、本当に本署に照会していたのだろう。時間のかかり方を見るとその際、取り締まり事実以上の情報照会も行われてたんだろうなきっと。ははー!やましいことは何もございません、お代官様!私は卑しく貧しい、同時にいやらしいかもしれないが、それは君らも同じでしょ!一介のパタヤツーリストでございます。最近、来すぎてているとはいえ短い幾ばくかのパタヤのお恵みだけを頂戴したくあしげに通う慎ましい平民。今まで、何一つ問題など起こしたことなど何にも持たない赤貧、ただの北東アジアからの哀れな貧民でございます。どうか慈悲深いお裁きをお願い申し上げますだー。って気持ちにもなったな、実際5分間くらいだけど。

免罪符はここでも辛くも効力を発揮、2週間くらいまで有効なのか?結局、バイク屋のオネーちゃんは私の出国予定日前日に無事帰パタヤして一緒に警察署に。出頭し待合ホールで待つこと1時間、誰かに呼ばれ彼女だけビッグボスと言い残し2階へ上がっていき、何やら済ます。

これで終わるとと思いきや、免許証回収は明日らしいと言われ退庁。次いで100Bマッサ奢らせれ、明日どうせウタパオまで乗せてくまでに何とかしておくということで同意解散。翌日、彼女の個人所有車による800Bでの空港送迎の時にもう100Bかかったとせびられながらめでたく免許証返還に。おいおい、ギリじゃんかよ!そんなら免罪符のコピー位サービスでつけてくれよ! すべて丸く収まり面白かったが、補足調査をすると 免税範囲、交通違反、電子タバコ所持等の旅行者がよく陥る一般的問題の違反金額がイマイチはっきりしていないとの記述が目立つ。警戒、注意を要する問題だ。だれか追加情報があれば後々、教えていただきたい。罠は依然として多い、パタヤ修行僧、タイ王国快楽の巡礼者達よ、くれぐれも注意してくれ。健闘を祈っている。