早くも2021年が暮れようとしている。
振り返れば、コロナに明け暮れたこの2年間の世界の様変わりぷりっときたら。。
待ってりゃいずれ元に戻るレベルなんてモノはとうに過ぎ去り、世界は激変してしまった。

そして。。現在。。
あれだけの災禍を潜り抜けたにも関わらず、まだこの災難は終わりではなさそう。。
嘘みたいな話だが、残念ながらそれが我々の対峙している現実だ。
一体、いつまで続くのか? 後、何度繰り返すのだろう?
そもそも、その前にこれって終わるのか?
忌々しいあのワクチンだってもう一回は必至。
イスラエルなどは既に4回目の接種が始まっている。

どうやら我が国でも既にオミクロン株の市中感染が拡がっている感が。。
第6波も現実味、どうしてこう? 昨年の暮れといい、今年の夏休みといい。。
本来、楽しくなる筈の時期にこうなるのか?

例年であれば、この時期の私は何処かの国際空港の免税店で大好物のラムでも物色している筈なのだが。。そう、忌々しいコロナが来るまでは。。画像は KLIA2クワラルンプール国際空港の到着ターミナルにあるDuty Free shopで私のお気に入りスポットの一つ。此処を徘徊する時は大抵、上機嫌だ。イスラム教徒が多く暮らすマレーシアやインドネシアではアルコール類は総じて値段が高め。しかし、空港の免税店だけは私の様な不届き者外国人にとって唯一の味方。しかし、たしか某隣国の首領様の親族が毒殺されたのも此処だった気がする。。気を緩めるのは結構だが、それでも用心は怠ってはいけない

そんな訳でこの2年はまったく変則的に暮らしてきた訳だが、暮れも押し迫るこの時期にチョイとこの2年を振り返ってみた。

出国が叶わなくなり渡航を諦め、それでも何とかしようと新しく始めた事が幾つかある。
それから2年近くの時間が過ぎた現在、それらも徐々に形を成しつつある。

衰退気味と言われて久しい銭湯だが、探せば各地にまだまだある。画像は下町浅草にあった鶴の湯。建物自体が文化財の様な優れた庶民派の銭湯だ

元から大したことはやっていないが、その内の1つが国内各地に無数にある風呂屋とラーメン屋巡りだ。
当ブログでも今までつらつらと書いてきたが、想えばこの2年行った風呂とラーメンはかなり多い。
当然、拉麺、風呂と来れば次に酒と続き、それに付随して摂取した酒もかなりなもんだろう。。

(風呂、拉麵、酒はセットだ。別々はありえない。海と波乗りとビールがそうなのと全く同じ)

私のホームグラウンドの一つでも冷えたビールはセットになっている。例えそれがちゃんと冷えてなくとも、少しすえていて不味くても、値段が少々高くても必ずついてくる。

それとは逆に、この2年で出来ていない事も幾つかある。
私は昔から現在まで幾つかの役柄を保持しているが、その内の一つが、このコロナ騒ぎで強制的に停止している。

そう、もう2年も停止中のハードコアなサーファーとしての役割だ。
想像には難くないが、どんな世界でも2年もそれをやってなきゃもう実質はほぼ初心者と変わらない状態だ。(焼きが回って使い物には到底なるまい)
勿論、今までにケガなどで一時停止したことはあるが、今回の様に2年も辞めたことはない。
今更、復帰が叶うかも次第に怪しくなりつつある。

もう、こんなのをヤルにはラーメンを食べ過ぎ、太って老いてしまった感がある。酒もあるし。。この2年、やったサーフィンと言えばネットサーフィンくらい。。戻れる自信など、ラーメンの汁程も残っていない。

かと言い、私自身もただそれに手をこまねいている訳ではない。
この2年、幾度も期待と失望が交互に交じりながらも、いつ訪れるとも判らない突然の帰還の機会に向けて、復帰準備はチマチマと続けている。
日々の身体的な準備も同様、いろいろと考えながら抜かりなくやって居るつもりだ。

先進国に比べて物価の安い東南アジア。しかし、侮るなかれ。経済発展とともに急速な社会の西洋化が進んでいる。一部の領域では我が国のそれを凌ぐ物も出てきつつあり、利便性は高くご機嫌だ。しかし、それらも今頃はコロナでどうなっている事やら。惜しいな!ナントか生き残っててくれよという想いだ。画像は馴染みスポットの一つMuscle Factory Pattaya

それらの一環として、機会が来るたびに現地で行っていた定期的な健康チェックも現在は停止中。

欧米では一般的な血液の成分検査。比較的安価で街の小規模なクリニック等で簡単に実施でき、人間ドックやその他の医学的な健康チェックと併用される。短時間で済む手軽さが嬉しい。変な数値が出ればそれを持って病院に行けばよい

その間に拉麵を数百杯食べ、アルコールを数百リットル飲んでいる。
考えるとすこし怖い。
同時に一年で数千キロ海で泳いでいた筈の身体的活動量がゼロ。

この2年、頭の片隅に拡がりつつあった漠然とした不安を無理に押し込めながら、たまに体重計や血圧計とは交渉してはいた。(そう、つい最近まで)

先日、標準体重より5キロ程増えたまま一向に動こうとしない体重計を黙らせて、久しぶりに血圧計に対峙してみたのだ。

そこに見たのはトレーニング歴40年の健康優良児にしてみれば、侮辱以外の何物でもないトンデモナイ数字。
なんと、収縮期血圧150mmHg、拡張期血圧85mmHG という信じられない数字だった。
普段なら上が120前後で下が60前後、これが40年ほど続いていた筈。

勿論、最初に頭に浮かぶのは機器の故障か、測定エラー。
当然、時と場所や人を変えて何度も測る。
結局、試行錯誤を繰り返して下さざるを得なかった結論は、測定結果が真正だという事実。
目の前に高血圧の3文字が否応なしに突きつけられる。

慌てて血液の成分検査をやらねばとネットで物色してみたら、我が国でも製薬会社が郵送で検査サービスを事業化していた。数年前までは無かった気がする

私個人にとって高血圧や成人病等は、別の銀河系の話だと想っていた。
検査結果が優良なのでバンコクの高級私立病院で行っていた人間ドックサービスも、10年程前に辞めていたのだが。。

今となっては我が国でもようやく耳にすることが増えつつあるメディカルツーリズム。そのメディカルツ-リズム先進国のタイ王国。元はと言えば1997年のアジア通貨危機で大打撃を受けた観光産業に代わり、国家的な収益をもたらしうる新しい手段を模索する動きから生まれたと言われている。画像は私もよくお世話になっているバンコクのバムルンラード国際ホスピタル。建物内外観、サービスは高級ホテルそのもの。ただし請求書も同様。

ここへ来て、それらが全部必要になったって訳だ。
数百杯のラーメンと酒、その破壊力は恐るべしだ。
血圧が短時間でこんなことになっているのなら、中性脂肪、コレステロール値、肝機能検査値もヤバくなっていてもおかしくない。(自覚症状などは皆無)

今直ぐ検査をしなければ。
当然、バンコクやパタヤのあの麗しいサービスは望むべくもない。
ならばと苦肉の策でひねり出してみたのが、国内の製薬会社の供する郵送健康検査。
自分で指先から少量の血液を採取して所定の場所へ郵送し、後日検査結果を受け取るというサービスだ。
検査項目は基本的な物のみ、私が普段向こうでやっている物よりも項目は少なく、若干高価でもあるが致し方ない。

ここも常用していたラボラトリーテスト施設。サウスパタヤの幹線道路から少しだけ中に入ったところにある。入用なら是非ご自身で検索して欲しい。サービスに瑕疵はない

早速、取り寄せ数日の準備期間を経て、検体採取をして郵送してみた。
そして現在は検査結果待ちの身なのだ。(検査前の絶食が推奨されている)

当然、拉麺も酒も停止中。
タバコはタイ王国の医療サービスの助けを借りてとうの昔に辞めている。
高血圧の主要要因の一つである過剰な塩分摂取を継続的に避けなければならない。。

そんな訳で人生に彩りを添えるささやかな楽しみを、同時に2つも放棄せざるを得ない羽目に陥ってしまったのだ。
なんだか、人生がどんどんつまらない方向に向かっていく気がしないでもないが、嘆いてばかりもいられない。

近日中に検査結果が届いたらこの場でお知らせするつもりだ。
その時には同情なり、構わずに笑ってくれて構わない。
駄文を長々と書いたので今日の所は此処までとしたい。