先月中旬から下旬にかけて関西地区を放浪していたのは既に述べた通り。
私は生来、観光地をあまり動き回るタイプでは無いのだが、その街の高いところには機会が許す限りに於いて登る事にしている。
街の雰囲気を探るには、地上をあちこちと歩き回る事やその土地のスーパーマーケットを除いてみる事同様に、上空から俯瞰してみるのも一つの手だと信じているからだ。

天王寺駅南側にあるアベノハルカス。高さ300m、日本一の高さを誇る複合商業ビルだという

きらびやかな照明が煌々と灯り、かなりの人出が見受けられ賑わう大阪天王寺。近鉄やJR線等の鉄道駅、百貨店、飲食店、ホテル等が集積して商業の街大阪を体現している。。

調べてみると天王寺駅の北側を天王寺、その南側を阿倍野とと呼ぶそうだ。

国外活動が長くどちらかと言うと関東圏に馴染みがある私だが、あべのハルカスという名前は以前から耳にしたことはあった。
この一風変わったネーミングや詳細については全く知らなかったが、我が国第二の都市圏の大阪の高いところは何処かと調べたら、此処で名前が浮上した。
それではと今回、早速足を運んでみた次第だ。

その日本一の高さを誇る商業ビル阿倍野ハルカスにある展望台がハルカス300。ビル最上部に3層から成る本格的な展望デッキ施設。この画像は360度全方位ガラス張りの最上フロアから見た地上、大阪平野、大阪湾、遠くの京都盆地の外縁までみえる。

細かい施設関連情報は割愛させて頂くが、下にリンクを張っておく。

:ハルカス300の施設案内はこちら

ハルカス300から見る大阪市内の夜景。大阪湾に日が沈んでいく落日シーンからずっと見ていても決して飽きない程、綺麗な都市景観

そんな経緯で天気や日の入り時刻、混雑状況などを勘案して来訪に適したタイミングを決める。
現場到着は平日の夕方で日の入り前の4時頃。
午後から夕暮れ、街に夜のとばりに包まれ始め、次第に灯りが灯るひと時だ。
今迄、色々と世界各地の高いトコを上ってきた。
台北、メルボルン、NYC、シカゴ、ベルリン、クアラルンプール等。。
とても全てを列挙はできないが、何処もその地方を代表する大都市。
その多くの人々が活動する街並みで徐々に日が暮れはじめ、代わりにネオンが灯り、次第に夜の活気が昂じてくる瞬間は私が一日のうちで最も好きな時間。。

展望台より北、梅田方面を望む。手前は広大な敷地面積をもつ天王寺公園だが、私は行かずじまいなのでその内情はわからない。

現場についてみるとコロナの影響か?
拍子抜けするほど空いている。

(通常、街の展望台は国を問わず、混んでいるのが当たり前)

入念なソーシャルディスタンス推奨措置が掲げられ、非常に丁寧な接客サービスを受けながらエレベーターを乗り継いで展望台へ。

高速エレベータに乗り込み地上300m、60階の到着フロアまで約40秒。
そこに拡がっていた光景は?
私の言葉の範疇を優に超える程の美しい都市景観。

早速、カメラ類を廻してみるが、どれだけ画像に置き換えられるかは不安になるレベル。
それについては見てのお楽しみという事で、これ以上の形容は控えておこう。

私が言いたいのは、めったに見られない美しい都市景観。
仮にその非日常的光景に心が動かされるのなら、料金の1500円にはそれだけの価値があるのではなかろうか。。
親愛なる読者諸兄様方、機会が有ればいかがだろうか?