我が国ではようやくワクチン接種が始まりつつあるが、インドネシアのバリ島では既に中国製ワクチンの接種が始まっている。
バリ州政府直轄Covid-19タスクフォースは、南部Badung地区域内の医療従事者に対するワクチン接種が今月中に終了する見込みであることに触れ、その以降に続くワクチン接種第2、第3フェーズ期の対象者、またその時期について2月14日に述べている。

バリ州Badung地区衛生局局長 Dr.I nyoman Gunarta氏が述べるところによると、現在、域内で従事する6533名の医療関係者のうち84.95%の5550名が既に接種を終えていて、残りの対象者(うち331名は先天性障害、健康上の事由により除外)も、今月中の接種終了が見込まれていると明らかにしている。

それが終了し次第、次に始まる接種第2フェーズの対象者は公職に従事する政府関係者、(警察官、軍関係者、教師、その他公務員等)並びに60歳以上の高齢者となる予定。
尚、第2フェーズは7月期までの完了がみこまれ、その後に続く第3フェーズにあたる一般住民の接種開始は8月期あたりなるだろうとしている。

2月14日の時点でのバリ島の累積患者数は5667名、治癒回復者数は5122名となっているが、バリ島東部のクルンクン地区、カランガッサン地区の公立病院では、継続する患者数の増加を受けてICUが満床に達している事が17日に報告されている。

パンデミックが宣言されてから丸一年が過ぎた現在、2度目の春節をまじかに控えた各国でようやく本格化しつつあるCovid-19ワクチン接種だが、感染者数は依然として増加傾向である。
バリ島では部分的ロックダウン措置も継続中で、現時点では住民の大部分は依然としてワクチン未接種である。
よってマスク着用やソーシャルディスタンスの遵守等の感染防止プロトコールの徹底が非常に重要だと注意喚起をしている。

インドネシアでは先月から中国製ワクチンの接種が始まっている。同国の公式接種第一号はジョコウイ共和国大統領だった。。裏で何があったかは定かではないが、彼が率先して接種して国民に範を示すこととなった。。笑

観光産業に重度に依存する経済構造を持つバリ島では、昨年度の第3四半期に行われた第1ロックダウンの解除措置以来、観光解禁に関する怪情報が何度も流れてはその都度、延期撤回が繰り返された経緯がある。
それも単なるSNS上の噂等ではなく、政府当局関係者が出所になった公式のものだ。
酷い物になると、複数の役職部署の間で相反する情報までが流布される始末。

私を含めた渡航再開を待ちわびる一般人や、バリ島に関係する者はその度に煮え湯を飲まされ続け、今では諦めの境地に達した感がある。
今ではそれに対して免疫ができたのか?
それとも予想や期待を繰り返す一喜一憂に疲れたのか?
もう政府が何を発表しようとあまり関心がなくなってしまった。
その薄れた関心とは対照的に、我々一般人が胸の中で確信に変わりつつある想いがある。

元から島民全てには現代医療サービスの恩恵が届いているとは到底言い難いバリ島。実際、多くの島民が頼れるのは己の免疫力と手持ちのマスク、それと少々の運とバリヒンヅーの神様くらいなものだろう

国境が解放され、往来や旅行が解禁されるのは世界中である程度のワクチン接種が終わってからだろう。
それより前には何も動かないとみるのが妥当だろう。
例え、どこかの政府のお偉いさんが口をうっかり滑らせようとも。。
そう想ってほぼ間違いないだろうな。。
あと一年近くもかよ?
いささかウンザリするが、何となく見通しが立つのは良い兆候だ。
そう想わないだろうか?