アジア有数のボリュームを持つパタヤのノーマルな?歓楽街と同じく、その対極?のパタヤ・ゲイシーンに活きる人達も、パンデミックの収束をひたすら祈るような気持ちで毎日を過ごしている事には変わらないようだ。。
現地発の英字メディアがその様子を伝えている。
パタヤ屈指のゲイ・ゾーンであるジョムティエン・タップラヤエリアにあるSupper Townで働くある売り専ボーイは言う。
”それ系ナイトクラブ、レストラン、ホテル等が集積するパタヤのゲイ・コミュニティは、コロナ直前までは毎晩午後8時以降は満員御礼状態で賑わっていたが、今現在はサッパリ。。。”
年間1000万人の観光客を集客し、50万人以上が居住するパタヤには、同時に充分なほどのゲイ移住者人口も抱えている。
毎年華やかに開催されるミス・ティファニーショー等は、その世界では世界最高峰とも言われる程の知名度と権威を誇るので、LGBTフレンドリー都市を前面に掲げるパタヤ市としては当然と言えばそれは当然の帰結だろう。
故に市内には決して小さくないサイズのゲイ・ゾーン、Boyz Town、Supper Town、Sunee Plaza等、幾つかが点在して集積していたのだが、現在はそれらの全てが酷い苦境に陥ってるという。
”パンデミック前は、25万バーツの金のネックレスが買えるほどに潤っていたけど。。。数日以内にそれも売らないと。。。”
(25万バーツ≠邦貨約80万円程、私もやるべきかもしれない。。)
浮かない顔の某売り専氏は続ける。。
”苦しいのは我々ボーイ達だけではない。。この種のエンターテインメント産業のオーナーたちも同じさ! 仮に近い将来にファラン達が戻って来ても(ファラン=西洋人を指す俗称)、既に多くの店自体が消えてしまっている。。今は辛うじて存続している店舗の店先に座ってスマホを見ている毎日だよ。。”
元々、この産業の顧客達の9割以上はファランだという。。(好色なファラン爺達め!)
そのファラン達の入国が停止されたままだとどうにもならないのは、他の観光産業と同じ。。
更に悪いのは辛うじて残存していた長期滞在ファラン達も、タイ政府の特例的な滞在許可措置の停止と共に今年の9月期に綺麗サッパリ帰国してしまった。。
これではたまったものではない。。
コロナ前は非常に繁盛していたSupper Townにある”Yupin”レストランのオーナーがため息交じりに続ける。。
”以前は毎晩予約客だけで満席だった。予約の無い客は断らざるを得ない状態が連日連夜続く程の人気店だったのだが、今は日に数人のカップルが来ればよい方”
このままでは、極めて近い将来に店閉めざるを得ないという。。
最後の望みは有効なコロナワクチンの早期の運用開始のみ。。
パタヤ市民のみならず、国全体がどえらいサイズの観光立国に住むタイ国民共通の願いでもあろう。。
近年、驚異的なインバウンド需要の伸びを記録した我が国。。
それは、折しも感染第3波に怯えてGo to Travelの一時的運用停止が決まった我が国でも同様かもしれない。