バリ州副知事のCok Ace 氏がバリ島経済の完全回復が2022年になるだろうとの談話を発したと現地英字メディアに載っていたので紹介する。

同氏の述べたところによると、コロナパンデミックにより深刻なダメージを負っているバリ島経済に対しては、中央政府や州政府による数々の施策が既に執られてきた。

(よく言うよ! 世界中でパンデミックが深刻になり始めた当初は、バリ島内の新規患者数の存在すら公式には認めていなかったくせに!笑 )

それ以来10か月近くの時が流れ、途中に旅行者受け入れの選択的解禁やトラベルバブル計画、またはそれらの延期、豪州政府による渡航禁止措置、インドネシア政府によるビジネス客限定の受け入れ解禁措置等の紆余曲折を経て現在に至っているが、実際には開国には依然として程遠い状況が現在も続いている。

”アフターコロナの世界に向けた我々の主目標は、バリ島を訪れようとする世界中の旅行者からの信用を得る事だ。コロナ後の世界に旅行需要が急増することは確実視されている。その時にバリ島が安全な渡航先として認知されることを強く望んでいる”

パンデミックが欧州に急速に拡がり始めた今年の2月期、外世界の危機を尻目にバリ島内では嵐の前の束の間の平和を貪っていた。。当時、その平和はずっと存在する物だと誰一人信じて疑わなかった。。そう、私自身もを含めて。。この時、バリ島内はおろか2億8千万人の国内人口を抱えるインドネシア共和国全体としてもコロナ感染者の存在が否定されていた。理由はインドネシアは高温多湿な気候なのでコロナウイルスは生存できないなどとまことしやかに政府高官が見解を述べてみたりと。。今考えればとんだお笑い種。。しかし、そんな長閑な昔が懐かしい気がする。。この10カ月で世界は元の姿とは全く似つかわしくない物に激変してしまった。。。。画像は2月初旬のバリ島南部ヌサドゥアビーチ

”もし、旅行者にバリ島が安全な渡航先であると認められれば、島内経済の急回復に結び付けられるだろう。よって我々は現時点で官民を問わず、全島を挙げてコロナ感染拡大防止に努めなくてはいけないのだ”

別のバリ島当局者の話として、同時に島内の旅行業者は世界各国の経済再開に向けた動きを注視しなくてはならない。
特にバリ島が潜在的にターゲットとしている国々に対し、注意深く感染状況と経済再開の動きを見ていく心算であると結んでいる。

同時に2021年度末のコロナワクチンの普及を想定し、国内国外の旅行需要の回復については楽観的な見通しを持っているとも述べている。

それに付随し副知事は、2021年度末までに50%前後の島内観光業の回復を見込み、2022年度末までに完全回復を見込んでいると述べたとされる。
現在のバリ島経済GDP予測はマイナス9%、21年度はそれがマイナス4%に改善すると予測されている。

近年、好調な観光需要を背景に潤ってきたバリ島経済。島内各地に乱立するシネコンやスタイリッシュな大型商業施設は世界的なリゾートとしての影響からか、洗練されたものが多い。我が国の地方都市などは完全にその後塵に帰するだろう。。ビール片手にビーサンに短パンなんてバリは過去の話だ。来るならちゃんとした服装や現代的な態度を身に付けなければいけない。。。しかしパンデミック継続中の現在、その折角のバリ島の繁栄もどうなっているのかは不明だ

バリ島に足蹴に通いだしてかなりの時が経ち、今ではそこは私の第二の祖国。。
つい今しがたも近況を案じてか?現地のホストから連絡が入るが。。
現地の公式の感染者数は依然として高止まりらしい。。
それに反して、州政府は矢継ぎ早に楽観的な見通しを述べているという。。
インドネシアを良く知る人なら容易に見当がつくとおもうが。。
根拠なき楽観論や推測は彼らのお家芸。。

つい最近も、20年度末には観光再開とあれほど自信ありげに言っていた計画の延期に言及したばかり。。
誰でもじきにコンスタントに政府から出される非現実的と想われる声明に一喜一憂する事に疲れて気がつく筈だ。。
彼らは自分たちで何を言っているのかさっぱりわかっていないのだ。。